大阪のベタ踏み坂とも呼ばれる急勾配のなみはや大橋を歩いて渡ってみた
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テレビ CM に登場し有名となった、鳥取県と島根県の間に架かる急勾配の橋「江島大橋」。車のアクセルをベタ踏みしないと上れないような急勾配ということで「ベタ踏み坂」と名付けられたものですが、これに匹敵する橋が大阪にも存在するらしい…。そんな話を聞いて、大都会大阪の港のほうにある 「なみはや大橋」を訪れて歩いて渡ってきました 。
「なみはや大橋」は 大阪市大正区と港区との間に架かる橋 で、橋の長さは約 1.6km。最大勾配は 6.9% と、なんと 江島大橋の 6.1% を上回っている らしい。
勾配が急なだけでなく高さも長さもあって、さらに S 字のカーブもある複雑な形をしているので普通に結構怖い見た目をしています。車で渡るのも大変そうですが、歩道が整備されているので歩いて渡ることもできます。多くのお客さんで賑わう大型の家具店の前を通り過ぎ、どうにか気合を入れて大正区側から橋を渡っていきます。
車道が上り坂に入るところから少し離れたところに橋へと続くスロープが用意されており、そこを上がると車道と同じ高さへ。遠くに左へカーブしている橋の全容が見えてきます。景色は良いですが 一番高いところまでが長過ぎるしそこから先も長過ぎ て、今からでも引き返したほうが良いんじゃないかという気持ちになってきます。
さて、いつまでも眺めていても橋が短くなるようなことはありません。どうにか一歩を踏み出します。
緩やかではないけれど、上れないほどでもない坂をゆっくりと進んでいきます。港の近くということもあって大型のトラックなどの車両が何台も横を走り抜けていくのですが、 振動が伝わってきてかなり揺れます 。下手なアトラクションより怖いまであるので、苦手な人はやめておいたほうが良さそうです。
進行方向左側には、真っ赤な色が特徴的な港大橋がきれいに見えます。その奥に見えるのはさきしまコスモタワーでしょうか。反対側の進行方向右側には、大阪の街が広がります。ひときわ背の高い目立つ建物はあべのハルカスっぽい。梅田と思われる場所に高層ビルがいくつも立ち並んでいる様子も見えます。
普段散歩がすきでよく外を歩いている私ですが、延々と坂道を上り続けるようなことはほとんどしないので、この 長い上り坂は思っていたよりもだいぶしんどい 。歩道が整備されているけどこんなとこ歩く人いるんだろうか、と思いきや 意外と多くの歩行者の姿 が。観光客っぽい 10 人くらいの団体さんもいて驚きました。
まっすぐ上り続けて、橋の一番高いところへ。このあたりからゆるやかにカーブしつつ、海遊館や天保山のほうへと道が伸びていきます。
半分ほど下って振り返ると、なかなかに急な坂に見えます。ここを歩いてきたんだなと思うと、自分を褒め称えたい衝動に駆られます。まだ歩き切ってないのに。
そろそろ橋も終わりというところで、「なみはや大橋」と書かれたオブジェが設置されていました。やたら大量のラクガキというか「歩いた記念」なのか名前らしき文字がいたるところに書かれていました。
橋を渡り始めてから 20 分ほど、 無事 1.6km ある「なみはや大橋」を歩き切ることができました! 翌日は筋肉痛になりそうですね…がんばった、えらい。
一歩踏み出す勇気と体力が必要にはなりますが、周辺に背の高い建物が少ないので景色は良かったです。車で走るのとは違って、途中で少し立ち止まって遠くをぼんやり眺めることもできるのが徒歩のいいところですね。大阪観光で…というにはちょっと厳しいかもですが、機会があれば歩いてみてはいかがでしょうか。