朝夕しか運行していない山陽本線の支線和田岬線に乗ってきた

神戸市兵庫区を走る、本線と和田岬駅を結んでいる 山陽本線の支線和田岬線に乗ってきました🚋 ハーバーランドの最寄り駅である神戸駅のお隣、兵庫駅から伸びている路線で、終点の和田岬駅までの間に途中駅のない、わずか 2.7km の路線です。

私はとくに鉄オタとか乗り鉄とかそういう感じではないのですが、知り合いからやたらと和田岬線に乗りに行くようにと言われていたので、神戸観光のついでに…という感じです。まあ、行ったことない場所を訪れるのはすきですので！

電車を乗り継いでやってきたのは兵庫駅。新快速列車は停車しませんが、各駅停車の列車と快速列車が停車する駅です。駅構内には「和田岬線のりば」と書かれた案内看板が設置されており、その先には自動改札機が設置されています。

同じ JR 同士の乗り換えなのに改札…？という感じですが、どうやら終点の和田岬駅には自動改札機も簡易の改札機も設置されていないとのことで、 兵庫駅構内にあるこの改札を通るタイミングで和田岬駅までの運賃を支払う らしい。

駅に到着した時点では設置されている自動改札機は全て通れない状態となっており、改札の前で和田岬線を利用される方が並んで待っていました。和田岬線は朝と夕方にしか列車が走っておらず、日中は乗ることができません。乗ることができない時間帯には、そもそも改札を通ってのりばへ行けないようになっているようです。

しばらく待って和田岬駅へ向かう列車が発車する 15 分前になり、改札が通れるようになりました。自動改札機に IC カードをタッチすると、和田岬駅まで乗った場合の運賃が引かれました。モバイル ICOCA を利用していたので、スマートフォンで利用履歴を確認してみると、たしかに和田岬駅で降りたことになっています。

現在は兵庫駅と和田岬駅との間に途中駅はありませんが、昔の国鉄時代には「鐘紡前駅」という駅があったそう。

基本的には通勤で利用する方が多いようで、朝に兵庫駅側から和田岬駅へ向かい、夕方に和田岬駅から兵庫駅やその先の三ノ宮などの駅へと帰っていく…といった感じらしい。今回訪れた夕方の時間帯に和田岬へと向かう乗客はかなり少なかったです。

時間になり、列車が和田岬駅へと向かって発車します。途中で兵庫運河という運河を渡るのですが、このときに走る橋は和田旋回橋というそうで、現在では固定されているようですがもともとは回転する機構がついたものだったらしいです。

終点まではわずか 2 分ほど。あっという間に和田岬駅に到着しました。到着した駅では思っていたよりも多くの方が待っていて、折り返して兵庫駅へと向かう列車に乗り込んでいきました。

時刻表があったので見てみると、たしかに朝と夕方にしか列車が設定されていません。しかし、平日朝の時間には 1 時間に 3 本の列車が出ているようですし、車両の数も 6 両ほど。通勤で利用するには十分そうです。

そして本当に駅には改札などは無く、そのまま道路に繋がっていました。周辺は工場がいっぱい…かと思いきや住宅の数も多い雰囲気。すぐ近くには神戸市営地下鉄湾岸線の和田岬駅があります。

列車に乗る前に改札を通って運賃を支払ったり、朝と夕方にしか列車がなくてのりばにすら行けなかったり、変わった橋が架かっていたりと、なかなか変わった路線で珍しい体験ができました。