稚内駅から南稚内駅までを徒歩で行く
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先日、最北のまち稚内市にある 日本最北端の駅である稚内駅から隣駅の南稚内駅までを歩いてきました🚶 普段から駅と駅の間を歩いて移動する散歩というのはよくやりますが、これが日本最北の駅間散歩。駅と駅の間なのでもちろん列車に乗れば簡単に移動できますが、せっかく北の端まで来たんだから歩かなきゃということで。
スタート地点は JR 北海道宗谷本線の稚内駅 です。広い北海道の中心あたりにある北海道第 2 の都市・旭川から北へと伸びる宗谷本線の終点。これより北へと続く線路は日本国内にはありません。
駅前には 「日本最北端の線路」と書かれたモニュメント が設置されています。観光で訪れる方も多いようで、最北端の線路をスマートフォンで撮影されている方が多く見られました。
まだまだ新しいそうな雰囲気のきれいな駅舎の前にはバスターミナルがあり、日本最北端の地である宗谷岬や、夕焼けがきれいだというノシャップ岬など各方面へのバスが多数出ていました。
この日は雲ひとつないきれいな青空が広がっていて、駅の東側を南北に通っている「副港通」という道路のほうへと移動すると青空の下に朝日に照らされた北の海が見えます。
南稚内駅は、名前のとおり稚内駅の南側に位置しています。きれいな海を見ながら、副港通を南の方向へ歩いていきます。
まだ朝の早めな時間ではありましたが、北の方だからなのか大阪よりも東にあるからなのか日が昇るのが早く、空もだいぶ明るい感じ。歩いている人はあまり見かけませんでしたが、道路を走っていく車の姿は思っていたよりたくさんありました。
北海道にたくさん店舗がある セイコーマート で買ったお茶を片手に歩いていくと、途中に「にしん街道」と書かれた木の看板?的なものが建てられていました。
北海道の南のほうにある松前町から稚内市までの日本海沿岸にはにしん文化の遺産が点在しているそうで、その文化を伝えるために建てられたものとのこと。ウェブサイトに全長約 700km とありますが…さすが北海道、スケールがでかい。
稚内市樺太記念館や日本最北端のローソンの前などを通りつつ、道が東の方へと曲がっていくあたりで副港通とはお別れ。国道 40 号と国道 232 号が重複している道路を歩いていきます。
国道 40 号は、鉄道の宗谷本線と同じく旭川から伸びている国道だそうで、その長さは 300km ほど。
駅の方へと向かうため、途中で大通りを外れてやや細めの道へと入っていきます。南稚内の駅に近づくにつれて、道で地元の方と思われる人の姿がよく見られるようになってきました。
最北のまちの空気を感じながら歩いて、ようやく南稚内駅に到着。駅の入口にはやたら趣のある筆致の看板が設置されていました。
稚内駅はなんだかガラス張りのモダンな雰囲気のある駅でしたが、こちらはなかなか古そうな見た目のこぢんまりとした駅。稚内駅も有人駅でしたが、こちらの南稚内駅も有人駅となっているようでした。
駅構内には列車の名前らしきものが書かれたプレートや北海道を走る列車の写真、ペーパークラフトの展示などがなされていました。
隣にある列車の時刻表を見ると、この南稚内駅には特急列車も停車するようでした。それにしても列車の本数が少ない…。乗り損ねたら大変なことになりますね。
様々な展示のすぐ近くには「今日も頑張れ、宗谷本線」と書かれたポスター。強風やら雷雨やらクマやらシカやらのイラストに立ち向かう感じの列車が描かれていました。北の大地、大変だ…。
最北端の駅である稚内駅を出発してからおよそ 50 分ほど。北海道内では短い方だとは思いますが、やっぱり都会と違って駅と駅の間の距離が長いですね。おつかれさまでした。