日本最北端の地である宗谷岬へ行ってきた
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一般人が立ち入ることのできる 日本最北端の地・宗谷岬へ行ってきました🗾 今年の初めに 2024 年の抱負 を書いていて、その中に遠くへ旅行をするぞというものがありました。あれから約半年、どうせ遠くへ行くなら端まで行くぞと決め、計画を立て、ホテルや飛行機や電車を手配し、いざ最北端の地へ。
やってきたのは、最北のまち稚内。宗谷岬へは、日本最北端の駅である稚内駅から出ているバスに乗車して向かいました。
稚内駅にある 宗谷バス の窓口で、宗谷岬までのお得な記念乗車券を購入することができると聞いてさっそく購入。普通にバスへ乗車すると片道 1,420 円ですが、記念乗車券を購入すれば 1,280 円で移動できます。
単純に見落としていただけかもですが、窓口のところに宗谷岬の記念乗車券の案内が見つからなくて「本当に売ってるのか?」となりますが、窓口の方にお伝えすると無事購入することができました。
稚内駅前ターミナルから宗谷岬までの乗車券ですが、途中のバス停からの乗車でも利用可能ということだったので、今回は南稚内駅の近くにある「南駅前バス停」からバスへ乗車。バス停でバスを待っていると、私と同じく宗谷岬へと向かう方が、近くで旅館をされている方に連れられてやってきました。
旅館をされている方はもちろん現地の方で、ものすごくおしゃべりなおじさん。野球では阪神タイガースのファンだそうで、私が大阪から来たと言うと野球の話を色々されていました。稚内の話も色々してくださって、聞いていて楽しかったです。
もう一人の宗谷岬へと向かわれる観光客の方は、関東の方から来られたそう。なんと目が見えないそうで、それでも一人で稚内までやってきて最北端の地へと向かおうとしているというのがカッコよすぎました。臆病な私には絶対できないね…。
宗谷岬へと向かう路線バスは「天北宗谷岬線」という路線で、稚内駅と浜頓別という場所を結んでいるそう。バスは 1 日たったの 4 往復。その中の一番早い時間のバス、稚内駅を 9 時半に出発するバスに乗り込みます。
バスは建物がほとんどない海沿いの道を走っていきます。この日は天気が良くて、車窓から見る景色は大変良かったです。バスに揺られることおよそ 50 分、遂に最北端の地・宗谷岬へと到着しました。
さっそく宗谷岬の先端へ…の前に、早めの昼食。宗谷岬には、数は少ないですがいくつか飲食店が存在していて、そのうちのひとつ「食堂最北端」さんでほたてラーメンをいただきました。日本で一番北の食べ処らしい。
名前のとおり、上にほたてが乗ったラーメン。稚内は有名なほたての産地ということで、その味は折り紙付き。最北端の地で食べているというのも相まって、とてもおいしく感じました。
食事を済ませたあとは、いよいよ日本最北端の地へ。北の海が広がる宗谷岬の先端に、ここが最北端だということを示す 「日本最北端の地」の碑 が設置されていました。
私と同じようにバスに乗って訪れる人だけでなく車やバイクで訪れる方も多いようで、日本最北端の地の碑には人が入れ替わり立ち代わり観光客が訪れ、写真撮影をされていました。
晴れた日には海の向こうに樺太(サハリン島)が見えるとのことでしたが…残念ながら分からず。季節にもよるのでしょうか。
近くに展望台があったので、そちらからも宗谷岬を眺めてみました。樺太は見えなくとも抜群に良い景色は楽しめます。北に海しか広がっていないのを見ると、最北端に来たんだなと改めて感じました。
宗谷岬に 10 時 20 分頃に到着して、お昼ご飯を食べたり日本最北端の地の碑を見たりしながら 11 時頃に出る稚内駅へ向かうバスを見送り、次のバスは 15 時 20 分。時間はまだまだあるぞということで周辺を散策しました。
陸側は丘のようになっていて、階段や坂道が続いています。その道中や登った先には様々な碑やらモニュメントやらオブジェやらがあるのですが…宗谷岬に着いてからどころか稚内に到着したときから感じていましたが、あまりにも風がつよい。それはもう本当に風がつよい。真っ直ぐ歩けないレベルで風がつよい。
土産物屋の店員の方と少しお話をしましたが、普段からいつもこれくらい風がつよいらしい。周辺を見て回ろうと考えている方は、動きやすい服装で安全には気をつけて行動しましょう。
稚内の有名観光スポットに 白い道 というのがあるようで、宗谷岬での滞在時間が 5 時間もあるからぜひ行ってみたいと思っていたのですが、本当に風がつよすぎてとまもに歩けず断念。たどり着ける気がしない…。
ウェブサイト等に徒歩でのアクセス方法が書いてあるので徒歩での訪問も想定しているのだと思うのですが、もし同じように歩いていくことを検討されている方がいらっしゃいましたら、強風に負けない屈強な肉体を用意してから訪れることをおすすめします。
今年は遠くへ行くぞと意気込んでやってきた最北端の地ですが、いい思い出になりました。今後何かつらいことがあっても「まあ私は最北端の地に行ったことあるからな…」で乗り越えられそうです。いつか他の日本の端にも行ってみたいなー。