金沢駅から兼六園までを徒歩で行く
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先日、金沢を訪れた際に 金沢駅から日本三名園のひとつである兼六園までを歩いてきました🚶 日本国内の人気観光地として名前を挙げられることの多い金沢。金沢には数多くの観光スポットがありますが、その中でも絶対に外せない場所といえばやっぱり兼六園。そんな兼六園まで、金沢駅から歩いてみようということで。
スタート地点は 北陸新幹線も停車する金沢駅 です。北陸新幹線が開業し、首都圏から新幹線 1 本で乗り換え無く訪れることが出来るようになったことで大きく注目されたのが 2015 年。あれからもう 9 年も経つというのが結構衝撃的だなと感じるところです。時が経つのが早すぎる。
今年 2024 年春には金沢から先、福井県の敦賀駅まで北陸新幹線が延伸開業。北陸新幹線が長野から金沢駅間が開業した際に並行在来線として分離された倶利伽羅駅から金沢駅までの区間に加えて、金沢駅から大聖寺駅までの区間も IR いしかわ鉄道という第三セクター鉄道に変わりました。
駅を出てまず出迎えてくれるのは 鼓門ともてなしドーム です。列車に乗って金沢へやってきたら、まずこの鼓門の前で写真撮影をされる方が多いのではないでしょうか。
金沢の伝統芸能である「能楽」で使われる鼓をイメージしているという鼓門は高さが 13.7m もあり、なかなか迫力があります。多くの人が写真撮影をしているのでちょっとくぐりづらいという問題はありますが、金沢を象徴する立派な門です。
駅の建物と鼓門の間はガラス張りのドーム状になっていて、全国トップクラスに天気の悪い日が多い北陸地方の雨や雪から訪れた人々を守ってくれます。
他の観光客に混じって鼓門の写真を撮りつつ、駅正面から南東方向へと伸びる大通りを歩いていきます。
金沢駅からは多くの路線バスが出ており、兼六園へと向かうバスも多数存在しています。駅前のバスターミナルにはバスを待つ観光客の方がたくさん見られましたが、意外にも私と同じように兼六園の方向へと歩いて向かう人の姿も多く見られました。
ところどころに設置された屋根で強い日差しをしのぎつつ、10 分ほど歩いてやってきたのは武蔵交差点。このあたりは武蔵ヶ辻というエリアで、金沢の繁華街。近くには観光客に人気のエリアである近江町市場もあります。
ここから進路を南へと変えて進んでいきます。周辺には商業施設や北陸新幹線開業後にできたと思われるまだ新しさ感じるホテルなどが立ち並びます。銀行や証券会社など金融関係の企業のビルなども多数見られ、三菱 UFJ 銀行や三井住友銀行など都市銀行の支店があるのは県内でここだけです。
百万石通りという名前の大通りを歩いてやってきたのは尾山神社前という交差点。このあたりで東へと曲がって尾山神社や金沢城公園を通って兼六園へと向かうのが一般的な観光ルートかなとは思うのですが、今回は曲がらず百万石通りに沿って歩いていきます。
しばらく歩いて見えてきたのは、なんとも躍動感溢れるパブリックアート。「走れ!」という題の作品で、人間の脚をモチーフにしたもの。金沢には各所にこういった個性的なオブジェが展示されていて、こういった作品を見られるのが街歩きの醍醐味だなあと思うなどします。
展示されたアートを見ながら、香林坊交差点を左へ曲がり進路を東へと変えます。歩いていく道は引き続き「百万石通り」です。
香林坊交差点を曲がると、繁華街の雰囲気からは一変して自然と歴史を感じられる街並みに。植えられた街路樹が青々と茂り、道路沿いにはレンガ造りの建物の姿が見られます。
石川四高記念文化交流館 や しいのき迎賓館、金沢の有名観光スポットのひとつである 金沢 21 世紀美術館 などの前を通り歩いていくと、ようやく兼六園が見えてきました。
金沢駅を出発してから兼六園の真弓坂口まではおよそ 40 分。夏場に歩くにはなかなか大変な距離ですが、近江町市場や金沢城公園、金沢 21 世紀美術館などを見ながら歩いていけば案外それほど大変ではないのかも。
暑い中の移動でしたが、モダンな雰囲気と城下町らしい歴史ある街並みが調和しているさまが見ていて楽しかったです。歩いて往復するとなると大変ですが、金沢を訪れた際には片道だけでも歩いてみるのも良いかなと思います。おつかれさまでした。