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琵琶湖の南側を周遊するミシガンクルーズに乗船してきた

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ひらたけ

日本最大の湖である 琵琶湖の南側を周遊するミシガンクルーズに乗船してきました🚢 琵琶湖を走るクルーズ船はいくつかあるようで、そのうちのひとつ「ミシガンクルーズ」の 90 分コースに参加。琵琶湖の最も狭い部分に架かる琵琶湖大橋を挟んだ南側の「南湖」と呼ばれるエリアを湖上から楽しんできました。

やってきたのは滋賀県の県庁所在地である大津市にある 大津港。JR 大津駅からは歩いて 15 分ほど、京阪びわ湖浜大津駅からは歩いて 3 分ほどのところにある港です。

クルーズ船ミシガンの写真

この日は台風の影響もあって生憎の悪天候。前日の昼過ぎに温帯低気圧に変わったものの風はつよく、雨もポツポツと降っている状況。強風の影響で欠航になってしまうかな?とも思いましたが、なんとか無事乗船できることになりました。

乗船する船は 「ミシガン」という名前 の、なんだか豪華な雰囲気の船。乗船するタイミングで理不尽なほどの土砂降りになりとても撮影できる状況ではなかったので、写真は下船時に撮影したものです。

クルーズ船ミシガンの写真

船へ乗り込む時間になり、そのタイミングで急に壊滅的になった天候の中を案内に従って船へと向かいます。船が停泊している場所の手前には 上部に鐘が取り付けられた「白色のゲート」と「半分が赤色でもう半分が青色のゲート」 があり、ロイヤルルームを予約している方々などが白色のゲートを、それ以外は赤と青のゲートを通って「ミシガン」へと乗り込むようでした。

ミシガンは 42 年前の 1982 年に就航した琵琶湖を代表する遊覧船 で、滋賀県と友好姉妹都市であるアメリカ・ミシガン州との国際親善を祈念して命名された船だそう。思っていたよりも昔から走っている船でびっくり。

4 階建てのミシガンの船内は、外観だけでなく内装も「外国」を感じられるもの。非日常を最大限に演出するため、絨毯やシャンデリア、ドアノブに至るまで本物志向の重厚で豪華なものを施しているとのこと。

クルーズ船ミシガンの写真

後方には ミシガンのシンボルだという赤いパドル が取り付けられているのが確認できます。この真っ赤な後部パドル(外輪)だけで湖の上を走っていくそうで、世界的にも数少ない 「外輪船」という珍しい船 だそう。船内のデッキスペースからは、赤いパドルを真上から見下ろすことができます。

出港の時間ににあり、赤いパドルがくるくると回転してミシガンは大津港から離れていきます。90 分ほどの琵琶湖クルーズのはじまりです。

ミシガンクルーズのランチボックスの写真

船内に乗り込み、係の方の案内に従って最初に向かったのは 3 階にある「ミシガンバー」というスナックやドリンクなどを販売するカフェ。ミシガンクルーズは 事前に予約をしなくても当日にチケットを購入して乗船することができます が、今回私は事前に申し込みを行いランチボックスを予約。ミシガンバーで受け取ったランチボックスは、船内の好きな場所で食べることができます。

ランチボックスを予約していなくてもこのミシガンバーで軽食などを購入することは可能なようでしたが、見たところかなり混雑していました。乗船料 3,000 円に加えて、ランチボックス代 2,000 円のお支払いが必要になりますが、落ち着いて食事をしたいなら予約しておくのが吉。食事を予約していない乗客よりも先に船に乗り込むことが出来て、好きな席を確保しやすいのもメリット。

ブッフェ形式で食事を楽しめるランチブッフェ(予約制)というのもあり、こちらは乗船料に加えてブッフェ料理代として 3,500 円が必要になります。

クルーズ船ミシガンから見る比叡山の写真

ミシガンクルーズは、ただ船に乗って琵琶湖やその周辺の景色を楽しむことができる、というだけではありません。陽気な「ミシガンパーサー」という方々が 琵琶湖や見える景色などについての観光案内 をしてくださったり 歌手の方が船旅を盛り上げる音楽ライブを開催 してくださったりと、まさに「クルーズ」といった雰囲気。

観光案内として話される内容は興味深いものが多く、話が上手なのもあってつい聞き入ってしまいます。デッキスペースから見ることのできる、琵琶湖の西側にそびえる比叡山。そこには「不滅の法燈」というおよそ 1,200 年前から一度も消えることなく灯し続けられている灯火あるそうで、「油断大敵」という言葉の語源になったと言われているのだとか。

クルーズ船ミシガンから見る琵琶湖の写真

また、クルーズ船が走る琵琶湖は世界の淡水湖の中で 129 番目に大きな湖で、世界中には数え切れないほどの湖があることを考えるとかなりの大きさであることが分かります。

そして驚くべきはその歴史。なんと 琵琶湖は世界で 3 番目に古い湖 で、古代湖と呼ばれる湖に分類されるのだとか。ミシガンパーサーの方は「世界で 3 番目に古い湖に行ってきました!って知り合いに言うと良いですよ」的なことを話されていました。絶対話す。

クルーズ船ミシガンの写真

食事をしながらミシガンパーサーの方のお話を聞いている間に徐々に雨足が弱まってきたので、クルーズ船ミシガンの船内をうろうろと探索することに。

船内には いくつものフォトスポットが用意 され、同じように飴が弱まったタイミングを見計らって屋外のデッキスペースへ出てきた乗客の方々が大勢写真撮影をされていました。4 階にあるトリックアートは、クルーズ船ミシガンと琵琶湖を持ち上げられるデザインとなっていて、子供連れのご家族が写真撮影のための行列をつくっていました。私はぼっち乗船なのでアートの写真撮影のみ。

クルーズ船ミシガンの写真

同じく 4 階には、ミシガンの船長が操船する様子を見学できる見学室が設けられていて、こちらにも多くの人が集まっていました。ロープで繋がれた「のりました」と書かれた浮き輪のようなものが置いてあり、一緒に記念撮影も可能。私はぼっち乗船なので白と赤の浮き輪的なオブジェクトの撮影のみさせていただきました。

船の 1 階船首部分には「恋人の聖地」と書かれた場所 があり、こちらは男女のカップルと思われる方々が写真撮影をされている姿が多く見られました。ミシガンは 2014 年から、NPO 法人地域活性化支援センターが行っている「少子化対策と地域の活性化への貢献」をテーマとした 「恋人の聖地プロジェクト」の恋人の聖地に選定されている そう。

この撮影スポットは「ラバーズ・ミシガン」というそうで、「ここから先のスペースには、大切な方と一緒にお入り下さい」という案内看板が設置されていました。残念ながらこの日は悪天候のため入ることが出来ないようになっていました。まあ私はぼっち乗船なので(以下略)。

クルーズ船ミシガンの「恋人の聖地」の写真

1 階船首の「ラバーズ・ミシガン」のほか 船内デッキのどこかに 3 つのハートが隠されている とのことだったので、船内をうろうろとしながら探してみましたが、ひとつ見つけたところで「私はぼっちで何をやってるんだろうか…」と悲しくなったので終了。

カップルで乗船される方は、一緒に船内探索とかすると楽しいかもですね。ぼっちでカップル向けのコンテンツに触れると心が折れそうになりますので気をつけましょう。

クルーズ船ミシガンの写真

乗船から 1 時間ほどが経った頃、3 階のステージにて 音楽ライブが始まるという案内 が。ミシガンバーの近くにあるステージではミシガンパーサーの方々が陽気な音楽と共に明るい曲調の歌をうたっていました。

1 曲目の歌を聴きながら「なんだか舞浜にある某有名テーマパークみたいだな」と思っていたら、ディズニーのジャングル・ブックという作品の曲とのこと。ミュージカルを観に来ているみたいで楽しかったです。

クルーズ船ミシガンのステージの写真

3 曲ほどの歌を聴いたところで、クルーズ船ミシガンは大津港へと帰港。楽しかった琵琶湖周遊の旅もこれでおしまいです。

大津港の写真

90 分のクルーズということで、結構長めだし途中で飽きちゃうかな?と思いながらの乗船でしたが、一緒に乗船されていたミシガンパーサーの方々のおかげもあって最後まで飽きることなく船旅を楽しむことができました。

最初はあまりにも天気が悪すぎてどうなることかと思いましたが、湖ということもあって揺れもそこまで大きくはなく、途中からは厚い雲は空を覆っていたものの雨は止み、あちこち濡れている箇所はあったものの船内を探索することができたので非常に良かったです。

チケット購入時に、すぐ近くにある「湖の駅浜大津」というお店で使える割引券をいただいたので、帰りにお土産を購入するなどもしました。買ったものについての話は、また別の投稿で書こうかなと思っています。最後までお読みいただきありがとうございました。