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京阪電車の京橋駅から中之島駅までを散歩する

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ひらたけ

先日、お天気が良かったので 京阪電車の京橋駅から同じく京阪電車の中之島駅までを散歩してきました🚶 京橋駅と中之島駅の間は京阪中之島線で結ばれていて、電車に乗れば移動にかかる所要時間は 10 分ほど。結構距離は長めではありますが、のんびり眺めの時間歩くのもいいかなということで。


訪れたのは京阪電車の 京橋駅。JR 大阪環状線と東西線・学研都市線、地下鉄長堀鶴見緑地線との乗換駅で、JR の改札口と京阪の改札口との間の空間はいつも通りの大混雑。

京阪電車京橋駅の写真

この乗り換え客で多くの人が行き交う空間では、何らかの政治団体的な人たちが紙を配っていたり、署名を集めていたり、大きな声で色々話していたり。その人たちが居る場所とは反対側には、献血に協力をお願いしますと声を張り上げている方々がいらっしゃいました。京橋駅を訪れるたびにこの光景を目にする気がする。

私は健康診断のときや病院での検査のときなどに行う採血で気分が悪くなってしまうというか、そもそも血というものを意識した途端に手に力が入らなくなるので、毎回「献血に協力できなくて申し訳ない…」という感情を抱きながら前を通り抜けるなどしています。

政治のことを話している人たちのほうは、なんだか怖いから見ないようにしながら頑張って前へ。

京橋交番前交差点の写真

大勢の人たちが行き交っている中で、大きな声で呼びかけをしている人たちも居れば、地面に座って酒盛りしているおっちゃんが居たりと、なかなか刺激的な空間を抜け、京阪電車の片町口あたりへと移動。京阪京橋駅から西側、天満橋駅方面へと伸びる京阪本線の高架下にはいくつもの飲食店が立ち並んでいました。

このあたりは小洒落た雰囲気のお店が多い印象。みんなだいすきスタバもあります。

大川に架かる川崎橋の写真

京阪本線の高架下を西へと歩き、地下を通っている JR 東西線の大阪城北詰駅の上を超えて進んでいくと、大きな川が見えてきました。北の方からやってきた大川と、東の方からやってきた寝屋川が交わる場所で、京阪電車の線路は寝屋川を超えた後、大川の南側の地下へ潜り天満橋駅へと入っていきます。

このまま線路に沿って歩くのも良いなーとも思ったのですが、この日は自然の中を歩きたい気分。京阪電車の線路とは一旦別れて、川崎橋という細いながらも立派な橋を渡って大川の北側へと向かいます。

昭和 53 年に中之島公園と万博記念公園とを結ぶ大規模自転車道の一環として架設されたものだそうで、斜張橋というタイプの橋とのこと。白くて高い塔がなんだかかっこいい。橋から見える景色も良く、自然と都会の街並みの両方が楽しめて個人的には結構すきでした。

天満橋の写真

川崎橋を渡った後は、川に沿って西へと歩いていきます。水都とも呼ばれる大阪の街にはたくさんの橋が架かっていて、こうして川沿いを歩いていくとそれらを見ることができます。まず見えてきたのは天満橋という橋。歴史は古く、江戸時代以来大阪の街にとって最も重要で最も親しまれてきた橋のひとつだそう。

現在の天満橋は二層構造になっていて、多くの車が行き交っていました。道路の名前は天満橋筋で、橋の名前が道路の名前に使われています。

天神橋の写真

続いて見えてきたのは天神橋という橋。こちらも先ほどの天満橋同様に江戸時代以来大阪の街にとって最も重要で最も親しまれてきた橋のひとつとのこと。天満橋と天神橋、それからさらに西側にある難波橋の三橋はあわせて「浪華の三大橋」と呼ばれ、当時としては最大級の橋だったようです。

天神橋の中ほどには中之島公園へと降りるための螺旋状の歩道が整備され、近くには中之島公園の剣先噴水も見られます。

天神橋付近の大川沿いの景色の写真

ここまで隣を流れていた大川は、ここで中之島の北側の堂島川と南側の土佐堀川に別れます。天神橋の下をくぐり、ここからは堂島川の北側を西へと歩きます。

川沿いはしっかりとした歩道が整備されていてかなり歩きやすくなっていました。ときどきランニングをされている方の姿も見られました。落ち着いた空間なので都会に居ることを忘れそうになりますが、阪神高速道路の高架や背の高いビルの姿が、ここが日本を代表する都市・大阪であることを思い出させてくれます。

堂島川と大阪市中央公会堂の写真

さらに歩いた先に見えてきたのは、何やら歴史を感じる造りの建物。こちらは国の重要文化財にも指定されている大阪市中央公会堂という建物で、大正時代に建てられたもの。大変歴史のある建物ですが、現在も貸室として利用できる現役の施設だそう。

せっかくなので近くで見ようと堂島川に架かる橋を渡って中之島へと向かうと、大阪市中央公会堂の正面にある公園で何やらイベントが行われているようで大勢の人たちで賑わっていました。

みおつくしプロムナードの写真

中之島の南側、土佐堀川の北側を西へと歩いていくと、見えてきたこれまた歴史を感じる建物は大阪市役所。その隣に整備された「みおつくしプロムナード」という遊歩道には、イルミネーションと思われる飾りつけがされていました。

川の向こうには建設中の高層ビルが見えます。この淀屋橋付近は再開発が進められているエリアで、駅直結のオフィスや商業施設ができるのだとか。

くもの椅子の写真

大阪の大動脈・御堂筋を超えてさらに西へと歩きます。ここからの歩道は「中之島緑道」という名前の遊歩道だそうで、多数の彫刻が設置されていました。

これらの彫刻は宝くじの普及宣伝事業として設置されたものだそう。遊歩道の途中に日本宝くじ協会から寄贈されたものだと書かれた看板が設置されていました。こうして誰でも自由に芸術作品に触れられる場所があるって良いですよね。

中之島フェスティバルタワーと中之島フェスティバルタワー・ウエストの写真

様々な彫刻を見ながら歩いていくと、見えてきたのは立派なツインタワー。中之島フェスティバルタワーという高さ 200m ほどの超高層ビルで、東側が中之島フェスティバルタワー、西側が中之島フェスティバルタワー・ウエストという名前の建物です。

なにわ筋線の新しい駅をつくっている工事現場の写真

今回のお散歩もそろそろ終盤。再び堂島川の近くへと戻り、川の南側を北へと歩いていくと、大規模な工事が行われているエリアが見えてきました。工事現場には「新しい駅を造っています」と書かれた看板が。こちらは JR 大阪駅と JR 難波駅とを結ぶ期待の新線「なにわ筋線」の中之島駅の工事のよう。

開業は 2031 年春を予定しているとのことで、まだまだ先ではありますが、開業すれば大阪の南北の移動がますます便利になりそうです。

京阪電車中之島駅の写真

京橋駅を出発してからおよそ 1 時間と 20 分ほど、ようやく京阪電車の 中之島駅 に到着しました。中之島駅には京阪中之島線が通っていて、今回のお散歩の出発地点である京橋駅やその先の枚方駅方面の列車が出ています。

1 時間も歩くとさすがに疲れますね…いい運動になりました。おつかれさまでした。