伊勢神宮の内宮・皇大神宮を巡る
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伊勢神宮の外宮を参拝 した後、全国の神社の中でも別格と言われる伊勢神宮の、さらにその中で 最も尊いお宮で神宮の中心である伊勢神宮の内宮である皇大神宮を参拝 してきました。太陽にも例えられる、私たち日本人の総氏神である天照大御神を祀っている広い神社を巡ります。
外宮前のバス停から大勢の参拝客で溢れるバスに乗り込み、揺られること十数分。訪れたのは伊勢神宮の内宮である皇大神宮。バス停の近くにはおかげ横丁やおはらい町通りもあり、大勢の参拝客で賑わっていました。
内宮の神域の入り口には大きな鳥居と、五十鈴川に架けられた立派な宇治橋という橋。外宮の火除橋と同じく宇治橋にも看板が設置されていますが、外宮と違い設置されているのは右側通行の看板。ずっと左側通行だった外宮を歩いた後なので、うっかり左側を歩いてしまわないよう気を引き締めて、鳥居の前で一礼し橋を渡ります。
伊勢神宮の内宮である皇大神宮は約 2,000 年という外宮よりも長い歴史があり、祀られているのは天照大御神という神さまとのこと。天照大御神が天岩戸に引きこもってしまい、世界が闇に包まれ様々な災いが起こったという天岩戸神話は非常に有名。ほとんど日本神話を知らない私でも名前を聞いたことがあります。
天岩戸の中にこもってしまった天照大御神を外へ出すため、祈りを捧げたり踊ったり、なんやかんやあって世界は光と秩序を取り戻すことができたそう。内宮で祀られている御神体であり、三種の神器のひとつでもある「八咫鏡」も、この天岩戸神話に関係しているらしい。日本神話なんもわからん。
宇治橋を渡り、なんだか清らかな気がする空気を感じながら歩いていくと、手水舎と五十鈴川御手洗場が見えてきました。私は、大勢の参拝客が訪れても大丈夫なくらい大きな手水舎で身と心を清めましたが、きれいな水が流れる五十鈴川の御手洗場でも手水舎と同じようにお清めができるそう。
見た感じ、手水舎よりも五十鈴川御手洗場でお清めをされている参拝客が多い印象。バランス崩してびしょ濡れになりそうな私のような人間以外は、せっかくなので川のほうでお清めをするのが良いかもですね。
お清めの後は、伊勢神宮のウェブサイトに掲載されている 内宮のモデルコース を参考に内宮を巡ります。
まず訪れたのは、五十鈴川御手洗場の近くにある滝祭神。社殿はなく、訪れている人も少なかったですが、五十鈴川の守り神として古くから大切に祀られているそう。
次に訪れたのは、皇大神宮の正宮。皇室の御祖神であり、私たち日本人から総氏神のように崇められる天照大御神を祀っています。約 2,000 年前に御鎮座されたとのことで、もう考えられないほどの長い歴史があります。
社殿の中心にある正殿は 4 重の垣根に囲まれ、萱葺きの屋根には 10 本の鰹木、4 本の千木の先端は水平に切られている…といった唯一神明造という古代の様式を現代に伝えています。
外宮の正宮と同じく、こちらも 20 年ごとに社殿と神宝をはじめ、全てを新しくする 式年遷宮 という神事が行われており、隣には前の遷宮まで社殿が存在していた場所であり次の遷宮の際に社殿が造営される場所である広い敷地が広がっています。
続いて訪れたのは、荒祭宮という別宮。天照大御神の「荒御魂」を祀っている、内宮第一の別宮とのこと。荒御魂とは神さまの特別な働きをする状態、もしくは神さまが現れた状態と言われているそう。難しい…。
外宮もかなり広かったですが内宮はさらに広いなあと思いつつ、荒祭宮から正宮へと向かう際に通った広い参道まで戻ります。そこから少し入り口の方へ戻ったところで細めの脇道へと入り、⾵⽇祈宮へと向かいます。
訪れたタイミングもあるかもですが、こちらへと向かう参拝客は少なめな印象。途中の鳥居で一礼し、風日祈宮橋という橋を渡ります。この風日祈宮橋の上からは小川ときれいな木々の姿が見え、落ち着いた雰囲気で非常に景色が良かったです。
訪れた⾵⽇祈宮は風雨を司る神さまを祀っている別宮。外宮にある風宮で祀っている神さまと同じ神さまを祀っているそうで、鎌倉時代にモンゴル帝国が侵攻してきた元寇のときに、神風を吹かせて日本を守った神さまとして知られているようです。
内宮を巡るのにかかった時間はおよそ 1 時間ほど。外宮よりも歩く距離が長くなかなか大変でしたが、立派な建物と清らかな空間に、外宮と同じく終始圧倒されっぱなしでした。
今回は日帰り伊勢神宮ということで、伊勢神宮のウェブサイトに掲載されているモデルコースのうち短い時間で巡るほうを参考にしましたが、またいつか泊まりで訪れてゆっくり時間をかけて巡ってみたいものです。