けいはんな線の学研奈良登美ヶ丘駅から近鉄京都線の高の原駅までを徒歩で行く
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先日、奈良を訪れた際に 近鉄けいはんな線の学研奈良登美ヶ丘駅から近鉄京都線の高の原駅までの間を散歩してきました🚶 学研奈良登美ヶ丘駅と高の原駅の間には路線バスが走っており、少し遠回りにはなりますが列車での移動も可能です。そんな 2 つの駅の間ですが、地図を眺めていたときに「少し時間はかかりそうだけど、歩いていけそうだな」と思ったので、実際に歩きに行ってきました。
スタート地点は奈良県奈良市にある 近鉄けいはんな線の学研奈良登美ヶ丘駅 です。近鉄のウェブサイトに記載されている駅の所在地は奈良市になっていますが、駅の一部は同じく奈良県の生駒市内にあります。
大阪市内を東西に走る Osaka Metro 中央線と相互直通運転を行っている近鉄けいはんな線の終点の駅で、この駅から今回の目的地である近鉄京都線の高の原駅がある東側へは線路は伸びていません。
駅の南側の出口を出ると、すぐ右側には大きなイオンモール。駅からイオンモールの方へと歩いていく人も多く見られましたが、駐車場へと入っていく車もたくさん。
そんなイオンモールの前を通って南の方へと歩いていきます。最初に見えてきた信号機の奥に続く道路はゆるやかなのぼり坂。初手からいきなりの坂道で、わりと軽い気持ちで歩こうとこの場所を訪れたことを少し後悔し始めました。
坂をのぼった後は進路を東へ変更。登美いこいの道という愛称が付けられた道を歩いていきます。東へ曲がってすぐのところにある公園の名前が「近隣公園」なのがなんだか面白い。
道路沿いには高い建物などは無く、同じくらいの高さの一軒家が並びます。何かしらの建築基準というか、制限があるのでしょうか。ちょいちょいめちゃくちゃ大きな邸宅の姿が見え、閑静な高級住宅街的な雰囲気を感じました。建っているのは住宅ばかりでコンビニなどのお店は無く、時々公園やバス停などがある感じ。
住んでいる人が多いためか、それほど広くはない道路は交通量が多く、しかしながら歩行者の姿はたまに見かける程度で多くはありませんでした。
ところどころに設置された周辺地図のような看板には、道路や立ち並んでいる住宅の区画が載っているほか、それぞれの家の住民の方の名字と思われるものまで記載されていました。名前まで書いてあるのは結構驚き。あまり見ない気がします。それだけ近隣の住民同士の交流が盛んなのでしょうか。
しばらく歩いていくと、道路はゆるやかな下り坂に。カーブを描いて下っていく道路から見える景色は思ったよりきれいでした。
登美いこいの道をまっすぐ歩いていくと、神功 5 丁目北交差点で突き当りに。ここからは進む方向を北に変えて歩きます。「神功」で「じんぐう」と読むの、読めなさ過ぎる。
大通りを歩いていくと、見えてきたのは「精華町」の看板。ここまでは奈良県奈良市を歩いてきましたが、ここからは京都府相楽郡精華町となります。もうちょっとこう、「ここから京都府!」みたいな看板があると思っていたのですが、あんまり目立たない感じの「精華町」とだけ書かれた看板で拍子抜けというかなんというか。
京都府に入ってすぐの交差点で再び進行方向を東へと変えます。ここからは京都府と奈良県の府県境スレスレのところを通る京都府道 328 号線を歩いていくのですが、曲がってすぐ目の前に現れたのはのぼり坂。軽い気持ちで「学研奈良登美ヶ丘駅と高の原駅の間って、歩いていけそうだな~」とか考えた過去の自分を殴りたい。
この東へ伸びる道路沿いも閑静な住宅街といった雰囲気ですが、先ほど歩いた「登美いこいの道」沿いとは異なり道路沿いにはお店や集合住宅の姿がちらほら。こうして周りを見ながら実際に歩いてみると、同じような住宅街でも違いがあるのだなという気付きを得られます。
しばらく歩いていくと見えてきたのは「石のカラト古墳」という史跡。8 世紀初めの築造と推定されている古墳だそうで、上段が直径約 9.2m の円形、下段が 1 辺約 13.8m の方形の上円下方墳という種類の古墳とのこと。前方後円墳は聞いたことがあるけれど、上円下方墳って初めて聞きました。古墳にも色々種類があるんですね。
石のカラト古墳の「カラト」の名前は、古墳の中に造られた石室が唐櫃というものに似ていることから付けられたらしく、盗掘のため荒らされていた石室内には漆塗りの棺が収められていたとのこと。
思いがけず遠い昔の時代に造られたものとの出会いをしつつ、再び道路を東へと歩いていくと、見えてきたのは大きなイオンモール。
そしてイオンモールの駐車場の入り口近くには「奈良市」の看板が建てられていました。ここまでは京都府内を歩いてきましたが、再び奈良県へ。目的地である近鉄高の原駅まではもうすぐです。
思っていたよりもだいぶ大変でしたが 学研奈良登美ヶ丘駅を出発してから 1 時間 10 分ほどで高の原駅に到着 しました。地図で見るのと実際に歩くのとではやっぱり全然違いますね…。出発地の近くと目的地の近くの両方に大きなイオンモールがあって、なんだかイオンモールをハシゴした人みたいになってしまったのは御愛嬌。
高の原駅は近鉄京都線の駅で、各駅停車の列車だけでなく京都駅や近鉄奈良駅などへ向かう特急列車も停車する大きな駅です。駅からは大勢の人がイオンモールへと歩いていく様子が見られ、しばらく眺めていましたが人の流れが途切れることがありませんでした。
高低差が激しい移動ではありましたが、基本的にはずっと閑静な住宅街といった感じで、どこかのんびりした雰囲気の中を歩けて良かったです。おつかれさまでした。