山崎聖天の通称で知られる観音寺へ行ってきた
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京都の大山崎町にある 山崎聖天という通称で知られる観音寺へ行ってきました⛰️ 大阪と京都の府境にそびえる天王山の東側にあるお寺で、春には境内の東斜面に植えられたたくさんの美しい桜が見られるそう。そんな山崎聖天へ駅から歩いて行ってきました。
JR 山崎駅で下車して、東海道本線の線路がたくさん並ぶ踏切を渡り、なかなか傾斜が急な坂道を登っていくこと 10 分ほど。「山崎聖天」と書かれた石碑と「天王山登山口」と書かれた石碑が見えてきました。
実は今回、最初から山崎聖天へ行こうとしてこの場所を訪れたわけではありませんでした。地図アプリで周辺を見ていたときに、天王山を少し登ったところにある「旗立松展望台」という展望台があることを知り、だいぶ軽い気持ちで「こんなところに展望台があるんだ~、景色も良さそうだし行ってみよ~!」となり訪れたのです。
だいぶ軽い気持ちだったので普通のスニーカーに普通の服で訪れたのですが、天王山登山口から歩いてすぐのところに設置された「登山者の皆様へ」と書かれた掲示板に貼られていた「山での遭難に注意!」やら「クマ出没注意」やらを見て、少なくとも服装くらいはちゃんと整えてから来るべき場所だと察しました。
少し登ってみただけで、その急な階段や坂とそこに転がる大きな石などの影響で足のつま先が痛くなってきたので、怪我をする前に引き返しました。引き返す途中で小学校低学年くらいかな?と思われる子供連れの家族とすれ違ったので、ガチ登山みたいな準備は不要だとは思いますが、せめてハイキング用や登山用の丈夫な靴を履いてくるべきですね。
ほんの少しだけ登った天王山を下り、気を取り直して山崎聖天へ。「登山者の皆様へ」の掲示板のそばから伸びる細い道を歩いていくと、見えてきたのは登山道に負けないくらい急な斜面に造られた石の階段。一応手すりはあるけれど、ちょっと頼りにはしたくない雰囲気。
転げ落ちないよう気をつけながら慎重に登っていくと、見えてきたのは仁王門。門の左右には恐ろしい顔をした仁王像が立っており、寺院内に仏敵が入り込むことを防いでいます。門の上には「妙音山」と書かれており、これは山崎聖天の山号と呼ばれるものだそう。
仁王門をくぐり、さらに階段を登っていくと開けた場所に出ました。周辺を見回すと長い年月を感じる建造物が並んでいます。
この山崎聖天は平安時代に宇多天皇の勅願で開山され、その後江戸時代に木食以空が中興開山し堂塔を整えたそう。言葉が難しい。言葉の意味とかを色々調べてみると、平安時代に天皇が国や皇室の繁栄などを祈願してつくられたお寺で、その後衰退してしまったこのお寺を木食以空という僧が堂と塔を建てて再興した…ということらしい。たぶん。
子供連れで来られている方や、すべての建物に順々に参拝されている方がいらっしゃるなど、地元の方が通われているのかなといった印象。山の中にあるお寺ということで、なんだか静かで穏やかな気持ちになれる感じで居心地が良かったです。
境内の端のほうにあった、ベンチなどが設置された休憩スペース的な場所からは、木々の向こうに多くの人々が暮らす街がきれいに見えました。方向的には大阪府のほうでしょうか。時間帯的に太陽の光がなんだかより一層幻想的な光景にしてくれて、いつまでも眺めていられる感じでした。
急遽訪れることになった山崎聖天でしたが、なんだか心が洗われるような雰囲気の場所で訪れて良かったなと思いました。
帰りに駅へと歩いていく際、いかにも登山しますよといった雰囲気の服装で、トレッキングポール的なものを手に持った人たちを何人も見かけました。登山のために訪れる人も結構多そうです。私もいつになるかは分かりませんが、ちゃんと準備を整えてから展望台まで行ってみたいです。