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大阪城公園のまわりをぐるっと歩いてきた

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ひらたけ

大阪の人気観光スポットのひとつ 大阪城天守閣を中核に据えた大阪城公園のまわりを散歩してきました🏯 これまでに大阪城公園を訪れたことは何度もありますし、天守閣も見に行ったことがありますが、公園のまわりを 1 周したことはないなと思い、休日の大阪城公園をぐるりと歩いてみることに。


電車に揺られながらやってきたのは JR 大阪環状線の 大阪城公園駅。駅の名前の通り改札を出るとすぐ目の前には大阪城公園が広がるという、大阪城公園を訪れるには非常に便利な駅。列車がこの駅を発車する際には、戦国時代の戦を象徴する「大坂の陣」を想起させる法螺貝の音が流れるようになっています。

ホームの北側にある階段をのぼって改札を出ると、飲食店などが並ぶ JO-TERRACE OSAKA の建物があり、その奥には音楽アーティストのライブなどが頻繁に開催されている 大阪城ホール と大阪ビジネスパークの高層ビル群が見えます。

大阪環状線大阪城公園駅前の写真

訪れたのが午前 10 時ごろということもあって、それなりに人の姿はあるものの混雑しているという感じでもない感じ。飲食店があるエリアなので、お店が営業し始める時間には混雑してくるでしょうか。

どこに行っても外国人観光客の姿がある大阪の街ですが、この大阪城公園も海外からのお客さんが多め。大阪城公園駅周辺を歩いている人の 3 分の 1 ほどは外国人っぽい雰囲気でした。

JO-TERRACE OSAKA の写真

駅を出て、ここから大阪城公園のまわりを反時計回りにぐるっと 1 周歩いていきます。まず見えてくるのは JO-TERRACE OSAKA という、飲食店が多数ある施設。モダンな雰囲気ながら、どこか歴史ある大阪城天守閣を擁する大阪城公園に馴染むこの施設は、開業が 2017 年とわりと最近。

施設内には大阪といえばのたこ焼きやお好み焼きなどの粉モン、お洒落なカフェや喫茶店など様々なお店が。和食だけでなく、イタリアンや韓国料理を提供するお店もあるみたい。雰囲気が良い感じの場所なので、なんとなく「高そうな店ばかり」みたいな風に思っていてわりと避けがちだったのですが、調べてみると普通にラーメン屋さんとかもあるみたい。前を通り過ぎるだけじゃなくて、一度くらいお店に入ってみようかな?

サーカスのテントみたいな形をしたロゴマークは、野外で茶会をする際に用いる「野点傘」というものをモチーフにしたデザイン。大阪城の主であった豊臣秀吉は、千利休と共に野点を初めて行ったとされているそう。

大阪城公園北側の噴水広場の写真

JO-TERRACE OSAKA の建物の間を抜けていくと、中央に噴水がある大きな広場が見えてきました。大阪城公園内には噴水のある広場が 2 箇所あり、こちらはそのうちの北側にあるほう。もう一方は大阪城公園の南東、森ノ宮駅近くにあります。待ち合わせのときに「噴水のとこ」って言うと「どっち?」ってなります。どちらの噴水も近くにスタバがあるので、「スタバが近くにある噴水のとこ」もダメです。

どちらの噴水広場も、いつも大勢の人が集まって混雑している印象。普段はもう一方の森ノ宮駅近くの噴水広場のほうが人が多いような気がしますが、大阪城ホールでイベントがあるときにはこちらの噴水広場も人の密度がすごいことになるので、どっちもどっち感。

大阪城公園の第二寝屋川沿いの景色と白い鳥の写真

噴水のそばにあるスタバでお散歩中にいただく飲み物を調達し、すぐ北を流れる第二寝屋川沿いの遊歩道を歩いていきます。自然豊かな公園の景色と川、そして川の向こう側に見える都会の高層ビル群。こういう都会の中にある自然みたいな風景ってなんか良いですよね。

途中で柵の上に真っ白な鳥が止まっているのを見つけて、写真をパシャリ。鳩くらいのサイズで尻尾の部分がなんだか黒っぽい感じの鳥でしたが、一体なんという鳥なのでしょうか。

大阪城桃園の写真

そんな野鳥との出会いもありつつ、新鴫野橋の近くを通って大阪城公園の外周に整備された道へと合流。この道は大阪城公園の外周を中心に設計された「大阪城ラン&ウォークコース」のロングコースに含まれていて、ランニングやウォーキングをされている方が大勢見られました。

歩いている人の数の 2 倍は走っている人がいる、くらいに感じましたが、このロングコースは 1 周が約 3.5km あり 12 周するとフルマラソン約 42km というコースになっているそう。

そんな走っている人たちの邪魔をしないように道の端をのんびり歩いていくと、見えてきたのは大阪城桃園。訪れたのが 1 月だったので花も葉も無い木が並んでいるだけではありましたが、春には美しい花々を見ることができます。1999 年に開園した大阪城桃園には、現在約 13 種 165 本の桃の木が植えられているそうです。

大阪城公園内の水辺に群がる鳩っぽい鳥の写真

桃園を抜けた先には、何やら鳩っぽい鳥がたくさん群がっている場所が。あまり綺麗とは言えない感じの水が溜まった岩に囲まれた水場的なものがあり、きっと公園を訪れる観光客から色々貰ってるんだろうって感じの丸々とした鳩の姿がたくさん。ここは鳩用に整備された水飲み場なのでしょうか。

旧大阪砲兵工廠化学分析場の写真

その向かい側に見えるのは、旧大阪砲兵工廠化学分析場の建物。国内最大の規模を持つ軍事工場であった大阪砲兵工廠の数少ない遺構のひとつで、ここで兵器の研究開発や科学実験が行われていたとされています。

赤レンガを用いたネオ・ルネサンス風という建築様式の 2 階建ての建物で、戦後は国の庁舎や大阪大学工学部の校舎、自衛隊の庁舎として使われたそう。こうして実際に残っている建物を見ると、学生時代に歴史の授業などで習ったように戦争というものが本当に行われていたんだということを実感せざるを得ません。このまま平和な日本であって欲しいと願うばかりです。

大阪城公園西外濠の外側の写真

砲兵工廠跡を過ぎると、見えてきたのは大阪城天守閣の西側につくられた西外濠。「大阪城ラン&ウォークコース」のロングコースとショートコースの両方に共通して含まれる区間ということで、これまで以上に走っている人の数が増えました。

西外濠のすぐ西側を南北に通る大通りは上町筋という道路。JR 大阪駅から路線バスを利用して大阪城公園を訪れる場合は、こちらの道路を通るバスに乗って大阪城大手前バス停で下車することになります。上町筋を挟んで西側には長い歴史を感じさせる重厚感ある建物の姿が見られ、調べてみると大阪府庁や大阪府警本庁舎だったり。

上町筋から見た大阪城大手門の写真

上町筋沿いを南へ歩いていくと、少し離れてはいますが大阪城の大手門が見えました。こちらの門が大阪城の正門にあたる門で、「追手門」とも書くそう。遠目からでもかなり多くの人が集まっている様子が分かります。

さらに進んでいき、NHK 大阪放送局の大きなビルが見えてきたところで進路を東へと変えて歩きます。どこからともなく太鼓を叩くドンドコドンドコという音が聞こえてきて、なんだか賑やかな雰囲気。和太鼓の練習をされているようでした。

阪神高速道路の高架の影を歩いていくと、見えてきたのは森ノ宮駅。JR 大阪環状線で大阪城公園駅のひとつ隣の駅で、地下鉄中央線と長堀鶴見緑地線との乗換駅でもあります。地下鉄を利用して大阪城公園を訪れる場合にはこちらの駅で下車することになるでしょうか。

駅の出口付近には、何やら赤い甲冑のようなものを着た人たちがいて、外国人観光客の方々が写真撮影をされていました。いかにも観光地っぽい。私も写真撮影に混じりたかったけれど、なんか気恥ずかしくて入れませんでした。そういうとこやぞ。

玉造筋の写真

森ノ宮駅からは玉造筋という道路沿いを北上。すぐそばには大阪環状線の線路が通っていて、たくさんの人を乗せた列車が何本も走っていく様子が見られます。

大阪城公園駅の写真

大阪城公園駅を出発してから ちょうど 1 時間ほどで大阪城公園のまわりをぐるっと 1 周 して、再び大阪城公園駅へと戻ってきました。ちょいちょい寄り道したり写真撮ったりしていたからというのもあり、予想よりも時間がかかったなといった感じ。

天守閣の姿は時々ちらりと顔をのぞかせる程度であまり見られませんでしたが、もう少し公園中心部に近いルートを通れば大阪城公園らしい景色を楽しみながら散歩ができそうです。次に訪れる際には「大阪城ラン&ウォークコース」を参考に歩いてみたいところ。おつかれさまでした。