島全体がパワースポットな宮崎にある青島へ行ってきた
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宮崎の代表的な観光スポットのひとつ 亜熱帯植物に包まれた神秘の島「青島」へ行ってきました🏝️ 島全体がパワースポットと言われていて、検索エンジンで「宮崎 観光」とかで調べたときにも上位に出てくる人気の場所ということで一体どんな場所なのだろうとワクワクしながらの観光です。
大阪国際空港から飛行機に乗って 1 時間ほど、宮崎の空の玄関口である 宮崎ブーゲンビリア空港 へとやってきました。空港から青島へは路線バスが出ていますが、今回は 鉄道を利用して宮崎ブーゲンビリア空港から青島までを移動 することに。
宮崎ブーゲンビリア空港は、地方の空港としては珍しく空港の目の前に鉄道の駅があります。空港を出てすぐ右側にある階段をのぼっていけば JR 九州の宮崎空港駅の改札が見えてきます。
この宮崎空港駅は Suica や ICOCA などの交通系 IC カードに対応した駅ではありますが、今回の目的地となる 青島駅のほうが IC カードに対応していない ため、改札横に設置された自動券売機にて紙のきっぷを購入することになります。運賃は片道 410 円。
駅構内のいたるところに目的の駅で IC カードが利用可能かどうかを確認するよう求める案内が掲示されていました。都会では当たり前に利用できるものなので、使えない場所があるという認識が無い人も多いのでしょうか。
宮崎県のプレスリリースによると、2025 年度中に青島駅でも交通系 IC カードが利用できるよう、IC カード利用エリアの拡大を検討されているようなので、来年にはスマホをタッチするだけで便利に移動できるようになっているかも。
列車の発車時刻が近づき、購入した紙のきっぷを駅員さんに見せてホームへと入っていきます。停車していた列車は黒くてなんだか重厚感のある車両が使われたもの。博多や小倉、大分と宮崎を結んでいる「にちりん」という特急列車で、まずはこちらに乗車して南宮崎駅へ向かいます。
私はもともと北陸の石川県に住んでいたので、帰省の際などに白い色をした車両が使われた特急サンダーバード号が一番馴染みのある特急列車。このような真っ黒な見た目をした特急列車というのは見たことがなく、なんだか新鮮な感じがしました。
宮崎空港駅から宮崎駅までの区間は 別途特急券を購入しなくても特急列車に乗車できる という特別な区間になっているようで、自動券売機で購入した乗車券のみで快適な特急列車の旅が可能。南宮崎駅まではわずか 5 分ほどと短い時間ではありますが、なんだかお得感があります。
自由席車両には私と同じように乗車券のみで利用するお客さんの姿が多く見られましたが、それでも座席にはかなり余裕があり座れないということはありませんでした。
特急にちりんで 1 駅だけ移動し、南宮崎駅で下車。15 分ほどホームで待った後、JR 日南線の志布志行き普通列車へと乗り換えます。志布志という地名、かの有名な「志」がやたら多い役所の看板を SNS 上で見たことしか無かったので、謎に感動しました。今回の旅行では訪れることはできなかったのですが、いつか行ってみたい…。
南宮崎駅から列車に揺られること 20 分ほど、青島最寄りの JR 青島駅へ到着しました。ホームに取り付けられている駅名標は神社の鳥居とサーフィンをしている人が描かれた特別仕様。
駅を出てすぐのところには「AOSHIMA AREA MAP」と書かれた周辺の観光地図が設置され、観光客へ向けた案内の整備もバッチリされていました。看板がピカピカで見た目もオシャレ。私はわりとよく迷子になるほうなので地図があるのは本当にありがたい。
青島駅前通りという看板が設置された道を、他の観光客の後ろについて歩いていくと、周囲は徐々に南国感溢れる雰囲気に。なんかこう、南の島に生えてそうな感じの木が植えられていたり、土産物屋が並んでいたり。
駅から歩いて 10 分ほど。目の前に広がるのは砂浜、どこまでも広がる青い海、そしてそこに架けられた橋とその向こうに見える島!この日は残念ながら天気がちょっと微妙で、雨は降っていないけれど空は雲が覆っているような感じ。青い空の下この景色を見たらもっと綺麗だろうなーと思いました。
橋をわたると見えてきたのは青島神社の鳥居。青島神社は宮崎の有名な神話「海幸彦・山幸彦」の舞台となった場所で、山幸彦と豊玉姫が結ばれた地でもあることから、縁結びにご利益があると言われているそう。
天津神と国津神の間に産まれた神である、兄の海幸彦と弟の山幸彦。兄は海のものを弟は山のものをと、それぞれに領分を決めて暮らしていたのですが、山幸彦が「たまには交代してみたい」と海幸彦に頼んで道具を借り 1 日漁師になってみたところ、慣れないせいで兄が宝としていた釣り針を無くしてしまいます。
それに怒った兄はどうしても許してくれず、途方に暮れた山幸彦が海を見つめていると、海の向こうから塩椎神という人物が現れ「綿津見大神の宮へ行きなさい」と教えてくれます。言われるままに訪ねた宮で、山幸彦は綿津見大神の娘である豊玉姫と結ばれて楽しく暮らしたのだそう。
私は日本神話に詳しくないので、この神話について書かれた看板を読んで初めて話を知ったのですが、その舞台となったのがこの青島で、青島神社では話に登場する山幸彦と豊玉姫、それから塩椎神を祀っているそう。
南国感溢れる木々に囲まれた神社というのがなかなか独特な雰囲気でしたが、それがなんだか神秘的な感じ。私と同じように一人で来られている方も何人か居ましたが、縁結びにご利益があると言われている神社ということで夫婦やカップルで来られている方が多かったです。
そんな青島神社がある青島、その周りを取り囲むように奇妙な形をした奇石群が見られます。こちらは遠くから見るとまるで巨大な洗濯板のように見えることから「鬼の洗濯板」と呼ばれているそうです。正式名称は「青島の隆起海床と奇形波蝕痕」というらしい。
神秘的な空間と不思議な景色を見た後は、まさに南国のリゾートといった雰囲気の「AOSHIMA BEACH PARK」というエリアでゆっくり過ごすことに。
訪れたのが冬なのと、天気も微妙だったのでリゾート気分にはちょっと物足りなさもありましたが、uminoie というコーヒースタンドで購入した温かいカフェラテを飲みながらのんびり海と青島を眺めながら過ごす時間は優雅でちょっぴり大人っぽいもの。何もせずにボーっとしてるだけで心が落ち着きます。
初めての宮崎、そして初めての青島でしたが、神秘的な島とその周りに広がる景色はまさにパワースポット。いつまでもずっと眺めていられるようでした。空港や宮崎市の中心部からもアクセスしやすい場所なので、宮崎を訪れることがあればぜひ足を運んでみてください。