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かごしま近代文学館とかごしまメルヘン館へ行ってきた

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ひらたけ

旅行で鹿児島を訪れた際に かごしま近代文学館とかごしまメルヘン館へ行ってきました📖 かごしま近代文学館では鹿児島にゆかりのある近代文学について、かごしまメルヘン館では遊びながら世界の童話や昔話を体感できる展示がされていて、大人から子供まで文学の世界に触れられる施設となっています。


鹿児島市電に乗って朝日通駅で下車し、西の方へと歩いていくと見えてくるのは西郷隆盛の大きな銅像。その横のやや細めの道を入っていったところにかごしま近代文学館・かごしまメルヘン館があります。

自動ドアを通ってすぐのところに受付があり、入って左側がかごしま近代文学館で右側がかごしまメルヘン館となっていました。

どちらか一方だけ観ることも可能ですが、今回は両方観ることに。観覧料は通常 500 円となっていましたが、今回私は事前に「CUTE」という鹿児島市営バスや市電、桜島フェリーなどが乗り放題になるチケットを購入していて、こちらの提示で 400 円で入館することができました。

かごしま近代文学館・かごしまメルヘン館の写真

まずはかごしま近代文学館から。こちらは撮影が禁止となっていたため写真はありませんが、鹿児島ゆかりの作家である「海音寺潮五郎」「林芙美子」「椋鳩十」「梅崎春生」「島尾敏雄」の 5 人についての紹介などがされていました。

鹿児島に生まれまわりの大人たちから西南戦争の話を聞いて育った、史伝『西郷隆盛』を書いた海音寺潮五郎にとって西郷隆盛はヒーローだったとか。数多くの児童文学を世に送り出した椋鳩十は、鹿児島の海にいくつもある島々を巡って取材をしたとか。そういった内容が、ジオラマや文学資料などと共に展示されています。

階段をのぼって 2 階へと上がると、少女時代の 2 年ほどの期間を鹿児島で過ごしたという作家、向田邦子の展示がされていました。猫好きとして知られる作家の方だそうで、リビングを再現したコーナーやご本人の映像や音声などを楽しめるコーナーも設けられていました。

かごしまメルヘン館の『不思議の国のアリス』のトリックアートの写真

続いてはかごしまメルヘン館の方へと足を運びます。入り口での案内に従い、まずはエレベーターに乗って 3 階へと移動。壁沿いを円を描くようにゆっくりと下っていくスロープ「おはなしの散歩道」には、壁に童話『不思議の国のアリス』の名場面を再現したトリックアートが大きく描かれています。

道中には、左右が反転した文字が書かれた看板と鏡が設置されていて「鏡に写してみてごらん」と書いてあったり、においを嗅いでみるようなものがあったりと、見て触って匂いを嗅いでと様々な体験ができるようになっていました。

かごしまメルヘン館のおはなしの散歩道の写真

壁沿いにぐるぐると続くスロープに囲まれた建物の中心部分にあるのは、絵本のお城。中には「絵本の小部屋」と「人形の小部屋」があり、この 2 つを「絵本の塔」というアスレチックが繋いでいます。

名前の通り絵本がたくさん置かれていて、実際に手にとって読むことができるようになっていました。

かごしまメルヘン館の絵本の塔のアスレチックの写真

5 つほどのトリックアートを見ながらスロープをぐるぐると下っていき、1 階に近づいたところで『不思議の国のアリス』の物語はおしまい。残りのスロープ沿いには『ジャックと豆の木』『西遊記』などの展示がされていました。なかなかサイズが大きくて迫力があります。

かごしまメルヘン館の『ジャックと豆の木』の展示の写真

1 階は「おはなしのまち」というエリア。『ジャックと豆の木』をイメージした「豆の木アスレチック」があったり、『ヘンゼルとグレーテル』に登場するおかしの家があったり、鏡に映る自分の姿が童話の主人公に変身する「ふしぎな鏡」があったり。

どちらかというと子供向け感はありますが、大人になってから訪れてもなんだか童心に帰ったようで心が温かくなる感じがしました。私も小さい頃は絵本を読んでいたし、公園とかでアスレチック遊具で遊んだりしたなあって感じの思い出がふわふわと頭に浮かびます。

かごしまメルヘン館の『西遊記』の展示の写真

地下 1 階には「わくわくスタジオ」という施設があり、こちらでは真っ白なスクリーンにみんなでお話の主人公や舞台となる場所を決めながらオリジナルの物語を完成させていく「まっしろな絵本」の上映が行われているようでした。私が訪れたのが夕方だったためこの日の上映は終わってしまっていましたが、なんだか楽しそう。さすがに大人ひとりで行く勇気は無いけど…。


かごしま近代文学館・かごしまメルヘン館の両方を見て回りましたが、大人から子供まで文学に触れられるすばらしい施設でした。あと受付の方がめちゃくちゃ親切で、話しやすかったのが印象的。西郷隆盛の銅像からも近いので、近くを訪れた際には是非足を運んでみてはいかがでしょうか。