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現在も活発な活動を続けている火山である鹿児島のシンボル桜島へ行ってきた

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ひらたけ

今もなお噴煙を上げ活発な活動を続けている 鹿児島のシンボル的存在である桜島へ行ってきました🌋 鹿児島に来たらやはり桜島には行かねばということで、フェリーに乗ったりバスに乗ったり、展望台から景色を眺めたり周辺を散策したりと桜島観光を楽しんできたので、その話を書いていこうと思います。


鹿児島のシンボルである桜島は、北岳と南岳という大きな 2 つの火山が合わさってできた火山。誕生からおよそ 5,000 年前までは北岳だけが存在していたそう。その後、今から約 4,500 年前の噴火によって南岳が生まれて現在のような形になったのだとか。

現在は鹿児島県の東側、錦江湾の東岸にある大隅半島と地続きになっていますが、元々はその名前のとおり海に囲まれた島だったそう。大正 3 年の噴火によって大隅半島と地続きになったとのことです。地形が変わるほどの大きな噴火があったのがたったの 100 年ほど前というのが、なんだかちょっと信じられないですね。

鹿児島港桜島フェリーターミナルの写真

そんな桜島と鹿児島中央駅などがある鹿児島市街の間は 桜島フェリーという 24 時間運行されている船 によって結ばれており、鹿児島港からおよそ 15 分ほどの乗船で行き来することができるようになっています。日中には 1 時間に 3~4 便ほどの高頻度で運行され、毎日多くの人や車を運んでいます。

深夜帯でも 1 時間に 1 便の運行がされていますが、こちらについては 先月 1 月末の鹿児島市の市長定例記者会見 にて今年 10 月から深夜帯の一部の便を廃止する方針が示されたようで、24 時間運行ではなくなるかもしれないとのこと。厳しい時代ですね…。

鹿児島港に停泊する桜島フェリーのデッキから見た桜島の写真

鹿児島市内を走る路面電車に乗車して、鹿児島港の桜島フェリーターミナルの最寄りである水族館口電停にて下車。そこから 歩いて 5 分ほどで桜島フェリーターミナルに到着 しました。

鹿児島港から桜島港へ向かう場合の運賃は下船時にお支払いとのことで、さっそくフェリーに乗船。今回乗船したのは 4 隻ある船の中の「第十八櫻島丸」という船で、愛称は「プリンセスマリン」。竣工は 2003 年で、総トン数は 1,240 トン。車も載せられる船なのだから当然ではあるのだけれど、思ってたよりだいぶデカい船。

船内には多くの乗客が座れるようたくさんの椅子が設置され、前方には外の景色が楽しめるよう大きな窓ガラスとカウンター席も。階段をのぼってデッキへと移動すると、海の向こうに見えるのは桜島。もくもくと白い煙を上げているのが見えます。

桜島フェリー内のうどん・そばコーナーの写真

驚いたのは「うどん・そば」と書かれた提灯が天井に取り付けられた軽食コーナーまで用意されていたこと。通勤や通学に桜島フェリーを利用される方もいらっしゃると思うので、そういった方々が朝食や夕食をとるのに利用されるのでしょうか。その近くには「桜島全島マップ」という地図が掲示されていて、主要なスポットの案内などがされていました。

船は 鹿児島港を出港してから 15 分ほどで桜島港に到着 しました。前方の窓から見える桜島が徐々に近づいてくるのがなんとも迫力があって良かったです。

運賃は大人 1 名あたり 250 円で、支払いには現金のほかクレジットカードや Suica などの交通系 IC カード、各種電子マネーなどに対応。今回は事前に鹿児島中央駅の観光案内所にて「CUTE」という鹿児島市営バスや市電、桜島フェリーなどが乗り放題になるチケットを購入していたので、こちらを提示して下船。

サクラジマアイランドビューの桜島港バス停の写真

桜島港フェリーターミナルを出て、今後は桜島内を走る 「サクラジマアイランドビュー」というバスに乗車 しました。このバスで 「湯之平展望所」という一般の人が立ち入ることのできる桜島の最高地点まで移動 していきます。こちらも桜島フェリー乗船時に利用した「CUTE」で乗車が可能です。

バスの車内は満員でかなりの大混雑。桜島港の写真とかバスの写真とかを撮っていた私は当然のごとく座席には座ることができず、車内の奥の方で立っての乗車。車内の奥のほうが床から天井までの距離がだいぶ短く、乗車中ずっと頭が天井につかえているような状態でなかなか大変でした。

時間になり、バスは桜島港を出発。湯之平展望所に到着するまでの間、運転手の方がずっと観光ガイドのように車窓から見える景色についての解説をしてくださっていて、乗客全員が窓の外を眺めていました。突っ張り棒のように頭をバスの天井に張り付かせていた私は、当然窓の外の景色を観ることはできず。無念。

霧島錦江湾国立公園「桜島」湯之平展望所からの景色の写真

桜島港を出発してからおよそ 40 分、バスは湯之平展望所前のバス停へと到着。途中のバス停で降りる乗客はほぼおらず、私を含め乗客のほぼ全てがこのバス停にて下車していました。

展望所の建物の入り口のそばには「湯之平展望所」と書かれた石っぽい素材で作られた看板と、その向こうにそびえる噴煙を上げる桜島という絶好のフォトスポット。私も大勢の観光客の波が引いたタイミングを見計らって写真をパシャリ。

建物の 1 階には売店があり、そこから 2 階へとあがれば 景色を 360 度見渡すことの出来る空間 が広がっていました。東側には 目の前にそびえる桜島の山々 が、西側には 錦江湾と南九州最大の都市である鹿児島の街が一望 できます。北岳の火口は現在は休止していて塞がっており、現在活動中で噴煙を上げているのは南岳だそう。

霧島錦江湾国立公園「桜島」湯之平展望所からの景色の写真

湯之平展望所の建物のすぐそばにある長めの階段を下った先には駐車場があり、こちらにも何台もの車が停められていたので車を利用して訪れる観光客も多いようでした。駐車場付近に居た人たちがだいたい外国語を話していたので、レンタカーを借りてあちこち見て回っているみたいな感じなのでしょうか。

しばらく景色を楽しんだ後、戻る時のバスでは絶対に座ってやるぞという気持ちで早めにバス停の近くへ。今度は窓側の席に座ることができました。

MINATO cafe の溶岩原カレーの写真

サクラジマアイランドビューに乗って、再び桜島港フェリーターミナルへ。ちょうど時間が 12 時頃ということで 桜島港フェリーターミナル内にあるカフェ「MINATO cafe」で昼食 をいただくことに。2018 年にオープンしたわりと新しめなお店のよう。

お昼時だし、一緒にバスに乗って展望所から戻ってきた人たちで混雑するかな?と思いきや、意外にもテーブルは大半が空いていて選び放題。その中から、居心地の良さそうな窓際のカウンター席に座って注文した料理を待ちます。

注文したのは桜島のダイナミックさをイメージして盛り付けたという「溶岩原カレー」。ドリンクは桜島小みかん紅茶なるものを選択しました。お値段は 1,530 円。私は辛いものがだいぶ苦手で、お店の方に持ってきていただいたカレーを見て「結構辛そう…」と思ったのですが、食べてみると意外と辛くなくトマトの酸味が効いていておいしくいただけました。

月讀神社の写真

お昼ごはんを食べた後は周辺を散策することに。桜島港フェリーターミナルを出てすぐのところに見えてきたのは「月讀神社」という神社。石段をのぼり、鳥居をくぐって境内へと入ります。

立派な社殿のそばには境内に設けられた展望台へと続く階段があり、のぼった先では桜島や鹿児島の街がよく見えました。

月讀神社の展望台からの景色の写真

月讀神社を参拝した後は島の西の方へと歩いていきます。桜島内にはコンビニが存在していて、ファミリーマートとローソンがそれぞれ 1 店舗ずつ。そちらで温かいカフェラテを調達して、海沿いをのんびりとお散歩。

コンビニのすぐ近くから伸びる遊歩道を歩いていくと、見えてきたのはレインボービーチという砂浜。桜島マグマ温泉という温泉も近くにあり、こちらは日帰りでの利用も可能だそう。温泉があるのは、さすが活火山だなあといったところ。

桜島レインボービーチの写真

そこから少し歩いたところにある「桜島溶岩なぎさ公園」にあるのは、日本最大級だという全長約 100m の長い足湯。先ほど前を通った桜島マグマ温泉同様、地下 1,000m から湧出する天然温泉を利用しているそう。足湯があると知らなかったので、海沿いを歩いているときに「公園の芝生からめっちゃ湯気出てる?!」と結構びっくりしました。

そんな感じで、短い時間ではありましたがのんびりと周辺を散策し、再び歩いて桜島港フェリーターミナルへと戻ります。到着したタイミングでちょうどフェリーへの乗船の案内が始まったので、鹿児島港へと戻る船へと乗り込みます。鹿児島港から乗船する場合の運賃は後払いでしたが、桜島港から乗船する場合は先払い。

桜島溶岩なぎさ公園の写真

定刻になり、船は鹿児島港へ向けて桜島港を出発。桜島へ向かうときは船内を見て回ったり、景色にワッと驚いたりとワクワクが止まらない感じでしたが、帰りは疲れもあってなんだか穏やかな気持ちに。

桜島に滞在していた時間はおよそ 4 時間。短い時間ではありましたが、非常に楽しい時間を過ごせました。ありがとう桜島👋