夢洲と舞洲を繋ぐ夢舞大橋を歩く
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地下鉄中央線の夢洲駅延伸開業に合わせて 夢洲と舞洲の間に架かる夢舞大橋を歩いて渡れるようになった と聞いて、歩きに行ってきました🌉 夢洲と舞洲は大阪市の西側にある大きな人工島。夢洲は今年 2025 年 4 月から開催される大阪・関西万博の会場となる島で、舞洲はその北側にあるスポーツ施設などがたくさんある島。その間に架かる夢舞大橋を歩きます。
2 月上旬の最強寒波到来真っ只中に訪れたのは、今年 1 月に延伸開業した Osaka Metro 中央線の夢洲駅。駅の周りをぐるりと歩いて、工事中の広大な土地が広がる大通りへと出ます。万博開催前の夢洲で数少ない一般人が利用できるお店、セブンイレブン大阪夢洲店がある辺りまで来ると、道路の北側には今回歩いて渡る夢舞大橋が見えてきます。
これまでは自動車しか通行できなかったこの夢舞大橋ですが、今年 1 月の夢洲駅開業に併せて西側の歩道の供用が開始されました。
夢舞大橋の手前にある交差点では、西のほうからやって来た高架の道路がカーブして夢舞大橋へと続く大通りに合流。万博会場へ車で訪れる人がこの道を通って帰る感じになるのでしょうか。
周辺はほぼ全体的に工事中のエリアとなっていて、大きなトラックや工事用の車両などがたくさん。コンビニの広い駐車場にも大型車がずらりと並んでいました。
夢舞大橋南側の交差点を横断した先には「淀川リバーサイドサイクルライン」というルートの起点となる看板が設置されていました。大阪府や京都府などが、大阪・関西万博の開催を契機に広域的な自転車通行環境の充実に取り組んでいるそうで、既存の大規模自転車道などを活用したルートの整備を進めているそう。
整備対象のルートは「淀川リバーサイドサイクルライン」「大和川リバーサイドサイクルライン」「石川リバーサイドサイクルライン」「大阪ベイサイドサイクルライン」の 4 ルートだそうで、夢舞大橋の手前に設置されていた看板はそのうちのひとつ「淀川リバーサイドサイクルライン」のもの。
京都府八幡市の「さくらであい館」から夢洲までの総延長約 50km のルートだそうで、一部区間が整備中で通行できないとなっていますが、この夢舞大橋の歩道が利用できるようになったことで走り切ることができるようになったのではないでしょうか。
綺麗に舗装された歩道を歩いて、夢舞大橋の西側の歩道の入り口までやってきました。夢洲駅を訪れている人が思いの外多かったのも驚きでしたが、この夢舞大橋を歩きに来ている人もかなり多くて、夢洲駅の人の多さ以上に驚きでした。
この夢舞大橋は、勾配により道路交通法による規制が設けられているそうで、自転車は押し歩きでの通行となるそう。歩道の入り口には赤いポールのようなものが並べられ、さらにそこから少し間隔を開けて再度赤いポールのようなものが並べられていました。意地でも絶対に自転車を通さないという意思を感じる。
歩道を少しのぼった先でうしろを振り返れば、かなり遠目にではありますが現在工事が行われている大阪・関西万博の会場の様子が見えます。
橋の西側から見えるのはどこまでの続く山々とビル群。歩いているとき、最強寒波の影響で手が震えて地図を確認することができなかったので「こっち側に見える景色、一体どこだ…?」となっていたのですが、おそらく六甲山地と神戸の街が見えていたのだと思います。電車で行くとぐるりと遠回りになるけれど、海を挟んで見れば大阪と神戸ってかなり近いんだなということを改めて感じました。
橋の東側に見えるのは、真っ赤な色が特徴的な世界最大級のトラス橋である阪神高速道路の港大橋。海遊館の近くにある天保山大観覧車や大都会大阪の高層ビル群も見え、景色は抜群。夜は夜景も綺麗でしょうか。
車道を挟んで向かい側の東側にも歩道があるように見えましたが、こちらもいずれ歩いて渡れるようになるのかも。大阪の街を見るなら東側を歩くほうが良さそうなので、歩けるようになると嬉しい…。
この夢舞大橋は世界初の「アーチ形旋回式浮体橋」という橋だそうで、何かトラブル等が起きて大阪港の主航路が使用できなくなった場合にこの場所を大きな船が航行できるように橋の一部が動くようになっているそう。
橋の名前が書かれた看板の下には、橋が動いた時の様子が掲示されていました。夢舞大橋の南側と北側にそれぞれ見られた、なにやら不思議な設備は橋を動かすときに使われるものなのでしょうか。橋が動くのは何かしら理由があるときに限られると思うので、動く様子をこの目で見ることは難しいかもですが、叶うなら 1 度くらい見てみたいなあと思います。
橋を渡り始めてからおよそ 15 分、夢舞大橋の舞洲側の端へと到着しました。結構橋の長さがあるのかな?と思っていましたが、思ったよりも短めで時間もかからなかったなという印象。
歩いて渡ることが出来るようになった夢舞大橋を歩きに行ってきましたが、大阪市内の景色も神戸方面の景色もとても良く、万博会場となる夢洲や大きなスタジアムやアリーナなどがある舞洲も見ることができて、歩いていてとても楽しかったです。
世界初の「アーチ形旋回式浮体橋」というのも、この投稿を書くにあたって軽く調べていて興味深いなと思いました。世界初の上を歩くってなんか良いよね。誇らしい気持ちになります。おつかれさまでした。