海峡の街を駆ける門司港レトロ観光列車「潮風号」に乗ってきた
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関門トンネル人道のある和布刈地区と門司港レトロ地区の間を走る 門司港レトロ観光列車「潮風号」に乗車してきました🚂 本州から九州へと関門トンネルを歩いて渡って来た後、門司港の方へと向かうにはどうしたらいいだろうと地図を見ていたところ観光列車があるとのことだったので「一体どんな景色が見られるのかな?」とワクワクしながらの乗車です。
海底を通り関門トンネル人道の北九州市側の入り口を出て、関門海峡の景色を眺めながら歩くこと 5 分。やってきたのは 北九州銀行レトロラインの「関門海峡めかり駅」 という駅。
駅に到着したタイミングがちょうど列車が出発したところだったので、次の列車が出発する時間まで周辺を散策してみることに。周辺は「和布刈公園」という広い公園になっていて、関門海峡やそこに架かる大きな関門橋の景色を楽しむことができます。国内最大級だというデカいタコの形をした遊具などもありました。
潮風号が発着する「関門海峡めかり駅」の「めかり」って一体何だろうと思っていたのですが、この和布刈公園の「和布刈」が「めかり」と読むらしい。そういう地名なのかな。
公園内の「関門海峡めかり駅」のすぐ近くにはやたらと歴史を感じる古い車両が展示されていて、潮風号の乗車券を購入した際に受付の方から「中はカフェになっているんですよ~」と教えていただきました。
列車の出発時刻まで 40 分ほどと時間があり、せっかくなので入店。Pic めかり公園店 というお店の中は外観に反して非常に綺麗で、海が見える窓側にはカウンター席が、通路を挟んだ反対側にはおいしそうなパンが並べられていました。
購入したのはメロンパンとホットのカフェオレ。関門海峡の景色と、潮風号の乗車券と一緒にいただいた門司港周辺のガイドマップを見ながらほっと一息。メロンパンはサクサクふわふわ。カフェオレのほうは結構甘めなお味で、なんとなくココナッツミルクっぽい味がした気がする。
ちょうどお昼前の時間ということで、ガイドマップに載っているお店の中から昼食時に立ち寄るお店を選ぶなどしながら穏やかな時間を過ごしていると、あっという間に列車に乗る時間に。お店を後にして関門海峡めかり駅へと向かいます。
係の方に乗車券へスタンプを押してもらい、さっそく列車に乗り込みます。年季の入ったレトロな雰囲気の車内には大勢の乗客が居て、座席はほぼ満席。天井には九州鉄道記念館と思われるイラストが描かれています。
潮風号が走る線路は、もともと貨物線として使用されていたもの。門司港駅から和布刈公園をぐるりと回り込んで、少し東へと進んだ先にある田浦港というところまで臨港線という貨物線が伸びていたそう。石灰石やセメントなどを運んでいたものが、輸送量の減少に伴い平成 17 年に休止。この休止された線路に観光列車を走らせようということで誕生したのが、この潮風号だそうです。
定刻になり、列車は関門海峡めかり駅を出発。駅を出てすぐ、列車は暗いトンネルの中へと入っていきます。辺りが暗くなる中、車内の天井に浮かび上がるのは青白い海の生き物たち。写真を撮るのが下手くそすぎてあまりにもブレブレな写真になってしまったのですが、なかなかに幻想的な雰囲気でした。
こんなブレブレな写真では何も伝わらないと思うので、ぜひ実際に乗車してその目で見ていただきたい…。
トンネルを抜けた列車は、途中で「ノーフォーク広場駅」「出光美術館駅」で停車しながら終点の「九州鉄道記念館駅」を目指します。観光列車ということで、乗務員の方が車窓からの景色についてガイドをしてくださいます。基本的には海側の景色を見ることになるので、海に近い方の座席に乗るのが良いかも。私は何も考えずに反対側に座りましたが、こちらでも景色は十分楽しめました。
10 分ほどの乗車で列車は終点の九州鉄道記念館駅に到着。JR 鹿児島本線の門司港駅のすぐ近くにある駅で、駅名の通り九州鉄道記念館の最寄り駅です。
短い時間の乗車でしたが、車窓からの景色も周辺の雰囲気も良くて大満足。乗車券が片道 300 円とそれほど高くないのも助かりました。運行日が土日祝日のみとなっているので、もし休日に門司港周辺を訪れる機会があれば乗車してみてはいかがでしょうか。