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唐戸ターミナルから下関駅までを徒歩で行く

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ひらたけ

先日、下関を訪れた際に 下関と門司港を結ぶ船が発着する唐戸ターミナルから JR 下関駅までの間を散歩してきました🚶 この区間は サンデン交通 の路線バスが走っていて、こちらに乗車すればわずか 5~7 分ほどで移動できてしまいますが、下関の街や関門海峡を眺めながらのんびり歩くのもいいなあということで。


スタート地点は 関門橋や関門海峡の向こうに九州が見える唐戸ターミナル です。ここからは、本州と九州を結んでいる 関門連絡船 の門司港行きの船や、かの有名な剣豪・宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘の地として有名な巌流島へと向かう 巌流島連絡船 が出ています。

また、近くには下関の観光スポットとしても人気な 唐戸市場 や、領事館として使用することを目的に建設された建物で現存している中では日本最古のものだという 旧下関英国領事館 があり、唐戸ターミナル周辺は観光客と思われる多くの人々で賑わっていました。

唐戸ターミナル付近の写真

そんな賑やかな港周辺の景色を眺めながら、下関駅のある西のほうへと歩いていきます。少し歩いたところには海沿いの街らしく大きな水族館がありましたが、こちらの 市立しものせき水族館 海響館 は今年 2025 年の夏ごろまで改修工事のため休館中とのこと。

世界一の種類数を誇るフグ目魚類の展示や、国内では珍しいというイルカとアシカの共演ショーの開催などが行われているそうです。

ロンドンバスと「はい!からっと横丁」の観覧車の写真

水族館の隣には広い芝生が広がっていて、その向こうに突如現れたのは大きな観覧車。また、近くに旧下関英国領事館があるからなのか、ロンドンらしさ漂う赤い色をした 2 階建てバスの姿も。

2 階建てバスのほうは 「ルートマスター」という名前のバス だそうで、1950 年代からイギリス・ロンドン市内の路線バスとして活躍したものとのこと。展示されているバスは 1962 年に製造されたもので、ロンドンバスの活躍を後世に伝えるプロジェクトの一環としてロンドン交通局から下関市に無償譲渡されたそう。

下関市では日本で唯一ロンドンバスを路線バスとして活用し、平成 20 年から平成 25 年まで運行。その後、車両の老朽化等に伴い運行を終了しましたが、観光のシンボルとして、また英国との友好関係の証としてこの場所に展示しているのだとか。

「はい!からっと横丁」の写真

そして芝生の向こうに見える大観覧車。こちらは「はい!からっと横丁」という遊園地内にあるもので、全高約 60m の大きな観覧車。ゴンドラには冷暖房が完備され、上空からの関門エリアの景色をゆっくりと楽しむことができるようになっています。

観覧車に乗るには 700 円の料金が必要ですが、遊園地内に入るだけなら入園料はなんと無料。観覧車以外にも数多くのアトラクションが用意され、都度料金を払うかフリーパスを購入して楽しむ感じのようでした。

オーヴィジョン海峡ゆめタワーの写真

遊園地の前を通って海沿いをのんびり歩き、そろそろ今回のお散歩の中間地点かな?というところで見えてきたのは背の高いタワー。こちらは「オーヴィジョン海峡ゆめタワー」という建物で、大量のガラスが使われた綺羅びやかなもの。

高さは 153m あり、最上階にある球形の展望室からは関門海峡や巌流島、瀬戸内海や九州の山々など 360 度様々な景色が楽しめるようになっています。頂上が球形でしかもガラス張りになっている展望室は世界初のものなのだとか。今回は見ることはできませんでしたが、夜にはライトアップもされ綺麗なのだそう。

下関市の「ふく」が描かれたマンホールの写真

途中で前を通った水族館では世界一の種類数を誇るフグ目魚類の展示がされていたり、遊園地の入り口にもフグの装飾がされていたりと、街の至る所にフグを見かける下関。ふと足元を見ると、マンホールにもフグが描かれていました。

フグは下関の名産品。お土産売り場を覗くと、フグを使った商品やフグを模したお菓子などが多数並びます。そんなフグですが、この下関では幸福の「福」を招くよう「ふく」と呼ぶそう。なんだか呼び方がかわいい。

下関駅前の日本セレモニーウォークの写真

海峡ゆめタワーからさらに西へと歩くと、見えてきたのは下関駅まで続く長い高架の歩道。こちらは日本セレモニーウォークという遊歩道のようで、左右にはオフィスや商業施設が立ち並び繁華街といった雰囲気。

下関駅の写真

高架の歩道を歩いて、ようやく目的地の JR 下関駅に到着。のんびり歩いてきましたが 唐戸ターミナルから下関駅まではおよそ 40 分 ほど。JR 西日本と JR 九州の境界駅で、山陽本線の列車に乗って関門海峡を超えればそこは九州です。

海の向こうにはずっと陸地が見えてきて、なんだか大きな川沿いを歩いているような不思議な感覚でしたが、景色もよく周辺も賑やかで、歩いていて非常に楽しかったです。おつかれさまでした。