Hiratake Web ロゴ

仕事帰りに阿波座駅から九条駅までを散歩する

投稿した日
更新した日
書いたひと
icon
ひらたけ

仕事帰りに夜の大阪の街をのんびり散歩するのがすきで、定期的にやっています。この日は 地下鉄中央線の阿波座駅から九条駅までを歩きました🚶 阿波座駅と九条駅はどちらも Osaka Metro 中央線の駅で、列車に乗ればおよそ 2 分ほどで移動できますが、夜の大阪の街を眺めながらのんびり歩いてきました。


やってきたのは Osaka Metro の阿波座駅 です。この駅には地下鉄中央線だけでなく、野田阪神からなんばや日本橋、鶴橋などを通って南巽までを結ぶ地下鉄千日前線も乗り入れています。

地下鉄阿波座駅の写真

駅名の「阿波座」は「あわざ」と読み、その地名の由来は古くから 阿波国(現在の徳島県)の商人たちがこの地に住み着いて座をつくり商いをしていた ことから来ているという説と、この場所が 阿波屋(西村)太郎助という人物の所領地であった ことから来ているという説があるそう。

大阪と徳島は現在も結びつきがつよいイメージがありますし、阿波国の方々が商人の町・大阪に住み着いて商いをしていたというのはなんとなく想像がつきます。もうひとつの説のほうは、阿波屋(西村)太郎助なる人物が一体何者なのかがいまいちよく分からず。大阪では有名な人物なのでしょうか。

阿波座駅前交差点の写真

地下鉄の駅から階段をのぼって地上へと出ると、夜空が広がっているはずの空には 全体を覆い尽くすかのように張り巡らされた高架の道路 が。立体的に複雑に入り組んだこの景色は、調べてみると かなり有名な撮影スポット なのだそう。各地の夜景や高速道路の JCT の撮影をされている方のブログ記事がいくつも出てきて、読んでいて楽しかったです。

この阪神高速道路の阿波座 JCT は、阪神高速 16 号大阪港線と 3 号神戸線が接続しているもの。大阪と神戸を結ぶ阪神高速 3 号神戸線はこの阿波座 JCT が起点だそうで、Google マップで航空写真を見た感じは東側からやってきた車と南側にある西長堀 IC から入ってきた車のみが 3 号神戸線に入れるようになっているっぽい。

木津川大橋の写真

私は車が運転できないので、こんな複雑怪奇な道路を乗りこなすドライバーの皆さんは本当にすごいなあと尊敬の念を抱きつつ、阪神高速の高架の下を西へ歩いていきます。歩き始めてすぐに見えてきたのは、大阪市内を流れる 木津川に架かる木津川大橋 という橋。

昭和 35 年から工事が始まり、昭和 44 年に全面開通したというこの橋は、橋の真ん中に地下鉄中央線の橋を挟んで北側と南側の 2 つに分かれています。阿波座駅では地下鉄らしくちゃんと地下を通っていた中央線は、この木津川大橋の手前で地上へと顔を出し、歩道と一般道と同じ高さを走っています。

川口1交差点と地下鉄中央線の高架の写真

木津川を渡り、少し歩いたところで再び中央線の線路へと目をやれば、徐々に高いところへとのぼっていく線路と列車の姿が。大阪・関西万博を契機に新世代車両として開発が進められた Osaka Metro の車両のほか、中央線と相互直通運転が行われている近鉄の車両が走っていくのが分かります。

地下鉄中央線はここからしばらく高架区間となり、九条駅の次の駅である弁天町駅では高架駅である大阪環状線のホームよりもさらに上に線路が通っているという「地下鉄とは?」と思いたくなるような光景が見られます。

阪神高速本田入口の写真

阿波座駅を出たときからずっと上にいる阪神高速道路の高架とは、目的地となる九条駅までずっと一緒。中央大通を道なりに歩いていくと、見えてきたのは大通りの真ん中にある高速道路への入り口。「本田入口」と書いてあり、ついつい「ほんだ」と読んでしまいそうになりますが、こちらの読み方は「ほんでん」。

地方から大阪へと引っ越してきて、この周辺を散歩していたときに見た交差点名の下に書かれた「Honden」の表記や、バス車内での停留所名の読み上げに驚いた記憶があります。

地下鉄九条駅の写真

阪神高速と共に歩き続け 阿波座駅を出発してからおよそ 20 分ほどで九条駅に到着 しました。地下鉄の駅が地上、それも高いところにあり、すぐ近くにある阪神なんば線の九条駅は地下にあるという混乱しそうになる駅です。京阪電車の中之島線がこの九条駅まで延伸するという計画もあるらしく、実現すれば 3 つの鉄道会社の路線が乗り入れる便利な駅になりそうです。

お散歩の距離としては程よい感じ。全体的に閑静な住宅街といった感じで、九条駅周辺は外国人観光客と思われる方の姿をちょいちょい見かけましたが、それ以外は人通りはたまに誰かとすれ違うかなという程度。のんびり夜の散歩をすることができて良かったです。おつかれさまでした。