特急ひのとりのプレミアムシートで大阪から名古屋へ行く
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難波と名古屋を結んでいる 近鉄特急ひのとりに乗って名古屋へ行ってきました🚆 大阪難波駅・近鉄名古屋駅間では特急ひのとり以外にも特急列車が多数運行されていて、名阪特急は近鉄の看板列車となっています。そんな名阪特急の中の主役、特急ひのとりのプレミアムシートに乗車して名古屋まで行ってきました。
特急ひのとりに乗車するため、やってきたのは 大阪難波駅。2 面 3 線の地下駅となっていて、令和 5 年の調査 によると乗降人員数は近鉄の駅の中では高さ 300m を誇る超高層ビルあべのハルカスと直結している 大阪阿部野橋駅、大阪環状線との乗換駅となっている 鶴橋駅 に次ぐ第 3 位。
朝 7 時半ごろに駅を訪れましたが、駅構内は非常に多くの人で賑わっていました。通勤客と思われるスーツ姿の方や制服姿の学生のほか、休日ということで大きなキャリーバッグを持った旅行客の姿もちらほら。
奈良方面や伊勢市・賢島方面、相互直通運転を行っている阪神なんば線の尼崎やその先の神戸三宮方面へと向かう列車がいくつもホームへやってきては出ていく中、颯爽とホームへと入線してきたのは 真っ赤に輝く名阪特急の主役・特急ひのとり です。
列車は 6 両編成。先頭の 1 号車と最後尾の 6 号車がプレミアム車両、その他の車両がレギュラー車両となっています。特急ひのとりに乗車する場合、通常の運賃 2,860 円と特急料金 1,930 円に加えて 「ひのとり特別料金」の支払いが必要 になります。
ひのとり特別料金は、レギュラー車両に乗車の場合は 200 円、プレミアム車両に乗車の場合は 900 円となっていて、その差は 700 円。レギュラー車両は座席が 2 列 + 2 列となっているのに対し、プレミアム車両は 1 列 + 2 列と隣に座席がない 1 列の座席があるので、一人で乗車する場合は 700 円で隣を気にしなくていい環境が手に入るというのはかなりコストパフォーマンスが良いなと個人的には感じました。
今回私が乗車したのは、もちろんプレミアムシート。座席の予約は駅の窓口や駅のホームにある券売機にて行うこともできますが、今回は インターネットで予約ができる「近鉄電車インターネット予約・発売サービス」から予約 しました。予約が開始となる 1 か月前に急いで座席を確保したのですが、既にプレミアムシートの半分以上が埋まっていたので、事前に予定が決まっているのであれば早めに予約するのが吉。
乗車前に駅のホームでアナウンスがあったのですが、今回私が乗車した列車は大阪から名古屋までの特急券が全て売り切れとなっているとのこと。プレミアムシートを利用しない場合でも、特急券の当日購入は結構難易度が高いのかも。
さっそく特急ひのとりのプレミアム車両へと乗り込むと、車内にずらりと並んでいるのは高級感溢れるクリーム色の座席。座った人を癒やすことに特化したマッサージチェアのような外観のプレミアムシートは、背もたれの後ろに「バックシェル」が採用されていて 後ろの乗客のことを気にすることなくシートを倒すことができる ようになっています。
リクライニングは電動で、肘掛け部分にある図付きのリモコンで操作が可能。背もたれのほか、レッグレストも電動で動かすことができます。座席の間隔は日本最大級の 130cm となっていて、驚くほどスペースに余裕があります。こうした車内の快適性などが認められ、特急ひのとりは 2020 年にグッドデザイン・ベスト 100、2021 年にはブルーリボン賞を受賞したそう。
また、全座席にコンセントが設置されていて移動中のスマートフォンやパソコンの充電も可能。コンセントはプレミアム車両だけでなくレギュラー車両のほうにも全座席についているようです。
高機能すぎてなにがなんだか…と逆に困惑していたのですが、足元には座席や車内の案内が書かれた冊子が設置されていて、そちらを読みながら肘掛け部分に隠されていたテーブルを引っ張り出してみたり、車内で利用できるフリー Wi-Fi サービスに接続してみたり。快適過ぎる。
今回、朝がやや早めの時間の列車だったので、大阪難波駅出発前に改札内にあるおむすび専門店「箱夢大阪難波駅店」にておむすびを購入してから乗車しました。肘掛け部分から引っ張り出したテーブルに置いて食べながらの移動だったのですが、なんだかいかにも「旅」って感じがして非常に良かったです。
あと、1 つ 500 円とかいうプレミアムなお値段の黒糖豚角煮おむすびが、味もプレミアムでおいしかったです。
快適な座席から、移り変わる外の景色をぼんやりと眺めながら過ごすこと 2 時間。列車は近鉄名古屋駅に到着しました。座席が快適だと、なんだか移動があっという間に感じてしまいますね。もう少し長い時間くつろいでいたかった…。
初めての特急ひのとり乗車でしたが、思っていた以上にずっと快適で、特別料金を支払ってでもまた乗りたいと思えるようなものでした。大阪から名古屋へは、東海道新幹線に乗車すれば 1 時間もかからずに移動できてしまいますが、旅って速さだけじゃないよねと思わされました。
今回はプレミアムシートに長く座っていたかったので車内を見て回ることはしなかったのですが、車内には挽きたてのコーヒーやお菓子などを販売しているカフェスポットや、座席以外で座ってくつろげるベンチスペースなどもあるようなので、そちらはまた次の機会に。今度はレギュラー車両のほうに乗ってみようかな?