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国内屈指の総合科学館「名古屋市科学館」へ行ってきた

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ひらたけ

中京圏最大の都市・名古屋にある総合科学館 名古屋市科学館へ行ってきました🔭 地上 9 階建て、世界最大級だというプラネタリウムのある大きくて丸いドームが特徴的なこの科学館は、「みて・ふれて・たしかめて」をコンセプトに実際に体験できる展示がたくさん。そんな科学館内を探検してきました。


東海道新幹線の停車駅である名古屋駅から地下鉄東山線で 1 駅、伏見駅で下車。そこから 5 分ほど歩いたところに広がる白川公園という公園内に 名古屋市科学館 はあります。

まず目を引くのは、やはり建物にある銀色の巨大な球体。2011 年には 世界最大のプラネタリウムとしてギネス世界記録にも認定 された、正真正銘世界最大級のプラネタリウムです。せっかく名古屋市科学館を訪れたのだからプラネタリウムには行きたいところだったのですが、休日ということもあって館内は大混雑。残念ながら プラネタリウムの観覧券は完売 となっていました。いつかリベンジしたいところです。

名古屋市科学館の写真

建物の外、屋外には、建物内には収まらないようなサイズの展示がされていました。その中でも特に巨大で目立つのは「H-IIB ロケット」の展示。このロケットは国際宇宙ステーションへ物資を届ける日本の補給船「HTV」の打ち上げに使用するものだそうで、全長 57 メートル、全備重量は 531 トン。これは 日本で開発したものの中で最大のロケット なのだそう。

ロケットの隣には 国際宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」の構造試験モデル と呼ばれるものが展示されていました。構造試験モデルとは、その名の通り構造試験を行う際に制作されたモデル。スペースシャトルに搭載して宇宙へと運ぶ際に必要な強度・振動特性を有しているかどうかを検証するため、実際のものと同じ構造を持つ実物大のモデルを制作して各部の強度の確認を行ったそう。

本物と同じ大きさ・構造をしている貴重な構造試験モデルが、ロケットと共に誰でも見られる屋外に展示されています。

名古屋市科学館のマプサウルス復元骨格の展示の写真

屋外の展示も眺めつつ、さっそく館内へと入ります。中へ入ると、チケット売り場には休日ということもあり異常な長さの行列ができていました。スタッフの方が大きな声でオンライン観覧券の購入を案内していたこともあり、列には並ばずスマートフォンでチケットを購入。プラネタリウムにも入ることのできるチケットは完売とのことだったので、今回は「展示室のみ」の 400 円のものを購入しました。

スマートフォンに表示された二次元バーコードを提示して、さっそく入館。名古屋市科学館は 「天文館」「理工館」「生命館」の 3 つの施設 に分かれていて、各フロアでそれぞれの施設が区切られています。今回は 2 階から徐々に上の階へと移動していったので、それぞれの施設を行ったり来たりしながら館内を巡りました。

名古屋市科学館の石英(水晶)の展示の写真

まず訪れた 2 階、生命館のほうには大きく迫力のある恐竜の展示がされていました。こちらは マプサウルスという肉食恐竜の復元骨格 だそうで、南米のアルゼンチンで発見されたそう。

恐竜が栄えた白亜紀の地球には「ローラシア」と「ゴンドワナ」という 2 つの大陸があったそうで、恐竜と聞いて最初に思い浮かべる「ティラノサウルス」がローラシア大陸の王者だとすると、このマプサウルスはゴンドワナ大陸の王者と言えるかも、とのこと。ひとつの発掘現場から 300 以上の骨が見つかったことから、マプサウルスは群れをつくっていた可能性が高いそう。そのため、骨格展示では親子が仲良く寄り添うように復元されていました。

また、復元骨格の周りにも様々な展示があり、その中でも石英(水晶)の展示がまるでゲームやアニメなんかに出てくるような見た目で非常に印象的でした。

名古屋市科学館の水のひろばの写真

科学館内は、「みて・ふれて・たしかめて」をコンセプトにしているだけあって実際に触れたり動かして反応を見たりする体験型の展示がたくさん。楽しみながら科学に触れている子どもたちの姿が多いのはもちろん、やたらと若い男女のカップルも多かったのが意外でした。

人が多かったので見るだけのものも多かったですが、いくつか実際に触ってみるとまるで童心に帰ったような感じで楽しめたので非常に良かったです。

名古屋市科学館の元素周期表の展示の写真

実物付きの大きな元素周期表の展示があったのですが、なんだかスタイリッシュな見た目なのもそうだし、個人的にわりと収集癖がある方なので、なんかこう、見ててワクワクする感じがして心惹かれました。

そばに設置されたタッチパネルで元素を選択すると、元素周期表の対応する元素のところが光ったり、説明文が表示されてその元素について知ることができたり。ワクワクと共に知識も授けてくれます。

名古屋市科学館の「最先端科学とのであい」の展示の写真

上の方のフロアの隅っこにはダイヤモンドの展示が。ポケモンとかマインクラフトとかの影響で「宝石といえばダイヤモンド」みたいなイメージがあるのですが、なかなか実物を見る機会ってないので実際にこの目で見られて感動です。

名古屋市科学館のダイヤモンドの写真

プラネタリウムを見られなかったのはちょっぴり残念ではありましたが、想像以上に広い館内を埋め尽くすかのように膨大な数の展示があり、その多くが実際に触れて体験できるようなものだったのがかなり驚きでした。結構おかたい感じなのかと身構えていたのですが、思っていた以上に楽しめたので非常に良かったです。