境港のランドマークタワーの夢みなとタワーへ行ってきた
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鳥取県境港市にある、境港のランドマークタワー 夢みなとタワーへ行ってきました🗼 境港といえば「ゲゲゲの鬼太郎」の生みの親としても知られる水木しげる先生の出身地として有名で、近くにある空港は米子鬼太郎空港という愛称が付けられていたり、水木しげるロードや水木しげる記念館には多くの人が訪れたり。
そんな主要な観光エリアからは少し離れたところにあるのが 夢みなとタワー。海のすぐそばに建てられたこのタワーを訪れ、景色を楽しんできました。
夢みなとタワーへと向かうため、大阪から山陽新幹線と特急やくもを乗り継いでやってきたのは JR 米子駅。山陰本線と境線が乗り入れる大きな駅で、山陰本線の駅としては鳥取県内最西端に位置します。駅舎は非常に綺麗で、2 年前の 2023 年に新たな駅ビル「シャミネ米子」がオープンしたばかり。
駅名の通り、この米子駅は鳥取県米子市にある駅で、夢みなとタワーのある境港市へは境線という JR の路線が伸びています。この境線は、16 ある全ての駅に妖怪の愛称名が付けられていて、米子駅は「ねずみ男駅」、終点となる境港駅は「鬼太郎駅」となっています。
今回の目的地である夢みなとタワーから最も近くにある駅である高松町駅には「すねこすり駅」という愛称が付けられています。全線が単線区間で、駅には自動改札機などは設置されていませんが、列車内に IC カードをタッチする装置が取り付けられているため Suica や ICOCA などの交通系 IC カードでの乗車が可能です。
最寄りの高松町駅から夢みなとタワーまでは歩いて 20 分ほどと、結構距離があります。夢みなとタワーのウェブサイトの交通アクセスのページを見ると「はまるーぷバス」という境港市をぐるっと循環しているバスがあると記載があるのですが、こちらは今年 2025 年 3 月末で廃止となっています。
私は「まあ 20 分ほどなら歩いていけるやろ…」と思い利用しませんでしたが、事前予約制のオンデマンドバスがあるようなので、歩いて行きたくないという方はこちらを利用するのが良さそうです。
さて、米子駅へと向かうために乗車した特急やくもが 30 分以上遅れたため、本数の少ない境線の列車に乗ることができず、その後の予定の都合上どうしようもなかったので、今回私は 米子駅からタクシーに乗って夢みなとタワーへと向かう ことになりました。
タクシーの運転手さんの話によると、伯備線はしょっちゅう遅れているらしい。公共交通機関を利用して夢みなとタワーへ向かう場合は、相当余裕を持って訪れたほうが良さそうです。
タクシー代は 5,420 円。出費は痛いけれど、お話がお上手な運転手さんとの雑談は楽しかったですし、境港についての話も色々と聞くことができたので、これはこれで…ということにしました。
米子駅からタクシーで 30 分、見えてきたのはタワーというにはちょっぴり高さが足りない気もする建物。けれども周辺に高い建物がなく、海のすぐそばにあるということもあって非常に大きく見えます。
建物の中へと入り、受付にて入館券を購入。お値段は 300 円と他のタワーと比べるとお安めで、交通系 IC カードなどのキャッシュレス決済にも対応していました。
中央には鉄塔のようなものとエレベーター、その周りはガラス張りの壁というような構造になっているこの夢みなとタワーは、テンセグリティ構造というものを用いたものだそう。この テンセグリティ構造を用いた構造物としては世界一の高さ であると言われていて、その 高さは 43 メートル あります。
格子フレームには鳥取県日南町で育った杉の集成材が使われていて、ガラス張りでタワーで…というとどうしても不足しがちな温かみやぬくもり成分を訪れた人に与えてくれます。
エレベーターに乗って展望タワーの最上階へと向かうと、そこには 日本海を臨む 360 度のパノラマ が。日本海の向こうには伯耆大山や出雲富士などとも呼ばれる、中国地方最高峰・大山の雄大な姿も見えます。
西側の景色を見ると、べた踏み坂としても有名な大根島と境港を結ぶ江島大橋の姿が確認できます。江島大橋は橋脚と橋桁が一体となった「PC ラーメン構造」の橋としては日本一の長さを誇る橋で全長は 1,400 メートル。高さは 45 メートルで、なんと夢みなとタワーよりも橋のほうが高いそう。
夢みなとタワー内には 360 度のパノラマが楽しめる展望フロアの他に 環日本海研究室という展示エリア が用意されていました。こちらは鳥取県と交流のある環日本海諸国 6 地域(韓国・江原道、中国・河北省、吉林省、大連市、ロシア沿海地方、モンゴル中央県)の文化や特産品などを展示紹介するエリア。
弥生時代や奈良時代といった昔の時代の、海を挟んだ交流について図や写真付きで説明がされていたり、船や住居の模型があったり。交流のあった国々の特産品の展示もありました。
たくさんのマトリョーシカが展示された「マトリョーシカハウス」なる家もあり、覗いてみると小さなものから大きなものまでたくさんのマトリョーシカが並べられていました。
マトリョーシカというとロシアの工芸品というイメージですが、実はそのルーツは日本の箱根細工と言われているそう。展示されているマトリョーシカはロシア各地のものだけでなく、日本でつくられたものも。
民族衣装を着て写真撮影ができるエリアも用意されていました。韓国、ロシア、中国、日本の着物、モンゴルの民族衣装などが置かれていて、子供用サイズだけでなく大人用のサイズもあり、親子で訪れて一緒に記念写真を撮るということができます。
今回は時間の都合で訪れることができませんでしたが、4 階にはカフェもあり、景色を眺めながらのんびりとした時間を過ごすことができるそう。
夢みなとタワーを初めて訪れましたが、それほど高くはないタワーの中には景色だけでなく歴史を感じられる展示やカフェなどがあり、短い時間では到底楽しみきれないビッグな施設でした。
JR 境線の本数が少ないのと路線バスが廃止されているのとで、アクセスはやや難しいところがありますが、境港を訪れた際はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。