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一畑電車に乗って松江から出雲大社まで移動してみた

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ひらたけ

島根県の松江市と出雲市を走る地方鉄道 一畑電車に乗って松江から出雲大社まで移動してきました🚃 一畑電車 は、松江市の松江しんじ湖温泉駅と出雲市の電鉄出雲市駅とを結ぶ北松江線と、北松江線の途中駅である川跡駅から出雲大社前駅まで伸びる大社線からなる鉄道。

そんな一畑電車の列車に乗って、松江しんじ湖温泉駅から出雲大社前駅まで移動してきました。


まずやってきたのは松江市にある松江しんじ湖温泉駅。山陰地方で唯一の現存 12 天守のひとつで、国宝にも指定されている 松江城 の近くにある駅で、北松江線の終点駅でもあります。

一畑電車乗車券の写真

開設は昭和 3 年で、開通当時は 「北松江」という名前の駅だった そう。駅がつくられてから 40 年ほどが経ってから、ボーリング掘削によりこの場所から 70 度を超える 温泉が湧出したことから「松江温泉」へと改称 し、その後平成 14 年に現在の「松江しんじ湖温泉」という名前になりました。

駅ができた当時は温泉街が無かったというのも驚きですが、開業当時から昭和 40 年代中頃まではホームの先まで宍道湖だったそう。現在は埋め立てによって温泉旅館街となり、駅前には足湯も整備されています。

一畑電車の電鉄出雲市駅行きの列車の写真

駅の中には 10 人ちょいくらいが座ることのできる待合スペースと、ヤマザキショップ というコンビニ。外に出てすぐのところにはカフェなどもありました。コンビニの支払い方法は現金のみで、キャッシュレス決済には対応していないので注意が必要です。

都市部の路線のように自動改札機の設置は無く、事前に券売機できっぷを購入して乗車することになります。券売機では Suica や ICOCA などの交通系 IC カードに対応しているので、一応交通系 IC カードでの乗車は可能ということにはなるかも。松江しんじ湖温泉駅から出雲大社前駅までの運賃は 900 円なので、タッチパネルを操作して 900 円のきっぷを購入。

一畑電車の車内のしまねっこの写真

駅のホームへは列車の発車時刻が近づくまで入ることができず、出雲市方面から列車がやってきて降りてきた人たちが改札を出ていってから駅員さんがホームへの案内を開始。きっぷを手渡してホームへと歩き、停車中の列車に乗り込みます。

まず乗っていくのは電鉄出雲市行きのワンマン列車。この列車で、途中の川跡駅まで向かいます。車内中ほどには島根県の観光キャラクターである「しまねっこ」がおにぎりを抱えて座っていました。

一畑電車の車内から望む宍道湖の写真

車内はロングシートとボックスシートが混在。乗客もそれほど多くはなかったので選び放題だったのですが、窓の外の景色が見やすそうなロングシートの席を確保しました。

定刻になり、列車は松江しんじ湖温泉駅を発車。出発して少しすると窓の外には広大な宍道湖が広がります。一畑電車北松江線は宍道湖の北側と走る唯一の路線で、このまま宍道湖の北岸に沿って伸びています。いつまでも続くきれいな宍道湖の景色を眺めてぼんやりしていると、なんだかうとうととしてしまいます。

一畑電車の川跡駅の写真

途中の一畑口駅はスイッチバック駅となっていて、東から走ってきた列車は北へとカーブして駅へと入り、出ていく際は入るときとは反対側の車両を先頭にして次の駅に向けて走っていくことになります。

かつては北方向へ 3.3km 先にある一畑まで線路が敷設されていたそうですが、太平洋戦争末期に休止を余儀なくされ、戦後も復旧することなく廃止となりました。その後、この一畑口駅から今回乗車した松江しんじ湖温泉駅まで東へ線路が延伸したのですが、駅の移設が行われなかったため、全国でも珍しい平地でスイッチバックするという運行形態になっているのだそう。

一畑電車の出雲大社前駅行きの列車の写真

列車に揺られること 50 分ほど、列車は大社線との分岐駅である川跡駅に到着。出雲大社前駅へはこの駅で乗り換えとなります。列車を降りて、ホームとホームの間にある踏切が開くのを待って渡り、出雲大社前行きのワンマン列車へと乗り込みます。

一畑電車の出雲大社前駅の写真

途中の川跡駅から列車に揺られること 10 分ほど、列車は 終点の出雲大社前駅に到着 しました。松江しんじ湖温泉駅を出発してから出雲大社前駅まではおよそ 1 時間ほど、長いようでうとうとしていたからあっという間だったような移動でした。

出雲大社へと向かう際は列車はかなり空いていたのですが、出雲大社から戻る際はかなりの大混雑。学生さんの姿も多かった印象。

一畑電車では 1 日乗り放題となる お得なきっぷ も販売されているようなので、次に訪れる際はフリー乗車券を片手に周辺を色々散策してみたいです。