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日本三大名菓のひとつ風流堂の山川を食べる

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ひらたけ

島根県松江市に本店を構える和菓子屋 風流堂の「山川」を買ってきました🍵 風流堂の山川は日本三大銘菓のひとつとして挙げられる和菓子で、大名茶人としても知られる松江藩 7 代藩主・松平治郷が好んだものだそう。そんな歴史あるお菓子を、先日旅行で松江を訪れた際に買ってきました。


山川を購入するため、JR 松江駅から 15 分ほど歩いてやってきたのは 風流堂 寺町本店。駅にある商業施設 シャミネ松江 の、地元の老舗和菓子屋のお菓子が置かれている売り場にも風流堂のお菓子は並んでいましたが、せっかくなら本店へ行ってみたいということで風情ある城下町の街並みを眺めながら訪れました。

風流堂寺町本店のある寺町は、江戸開府以前から寺院が多くあったと言われている場所。江戸時代に入り、松江城初代城主・堀尾吉晴公によってさらに 10 箇所以上の寺院が移転され、石屋や古道具屋、土産物屋などが立ち並んで門前町として栄えたのだそう。

風流堂寺町本店の写真

現在も多くの寺院が集まり、それらのお寺に囲まれるような場所にある風流堂の寺町本店は、和菓子屋らしい風情ある佇まいをしています。

お店には「山川」と書かれた暖簾が掲げられ、季節のお菓子の案内の掲示も見られます。私がお店を訪れたのは 4 月下旬の連休前、かしわ餅の文字を見て「そういえばそんな時期か」と季節を感じました。

風流堂の山川の写真

平日のまだ朝早めの時間ということで、お店の中には他のお客さんの姿はなく。お店の方にお話をお聞きして 日本三大銘菓のひとつ「山川」 と、もうひとつ 風流堂の代表的なお菓子だという「朝汐」という饅頭 を購入しました。山川は様々なサイズや種類がありましたが、一番スタンダードなものと思われる 1 枚入りを購入。

山川は、大名茶人の巨峰と仰がれ「不昧公」と呼ばれることの多い松江藩 7 代藩主・松平治郷の歌、

散るは浮き
散らぬは沈む紅葉(もみじば)の
影は高尾の山川の水

を引歌として作られたもので、不昧公お好みの中でも随一のもの。ハガキ大の大きさの山川は、半分が桃色、もう半分が白色の紅白色をしていて、赤で紅葉の山を、白で川を表したものだと言われているそう。

風流堂の山川の写真

非常に大きな山川ですが、裏面には切れ込みが入れられていて手で簡単に割ることができます。落雁の一種ということで結構硬さがあるのかなと思っていたのですが、一口サイズに割る際もよくしなる感じで柔らかさがありました。

口にいれると意外にも砂糖の甘さがガツンとくるわけではなく、まろやか。サッと口の中で溶けていき、溶けてなくなる直前には落雁らしい砂糖の甘さがつよく感じられますが、その甘みも後を引きません。おいしい。


日本三大名菓のひとつとして挙げられる風流堂の「山川」をいただきましたが、非常においしいお茶菓子で緑茶やコーヒーなどが恋しくなるお味でした。一緒に購入した饅頭「朝汐」も甘すぎない餡と皮の相性が良く、こちらも非常においしかったです。

今回は大きな 1 枚入りの山川を購入しましたが、ひとりで食べるにはさすがにちょっと量が多かったと感じました。一口サイズにカット済みで量も食べやすい「山川古今」という商品があるようなので、次に買う場合はこちらを購入したいです。