京都市街で最も高い建物であるニデック京都タワーから古都京都の景色を見る
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京都駅前にそびえる ニデック京都タワーへ行ってきました🗼 昨年 2024 年の 12 月 28 日で開業 60 周年を迎えた ニデック京都タワー は、先端の避雷針部分を含めるとその高さは 131m であり、これは京都市内で一番の高さになります。そんな京都タワーの展望室を訪れ、古都京都の街並みを楽しんできました。
電車を乗り継いでやってきたのは JR 在来線・東海道新幹線と地下鉄烏丸線・近鉄京都線が乗り入れる京都駅 です。京都の玄関口となる京都駅の立派な駅ビルやその周辺には大きなキャリーバッグを片手に記念撮影をする外国人観光客で溢れ、ほんの少し移動するのも大変なほど。京都の人気の高さが窺えます。
そんな京都駅の中央口を出てすぐ、正面に見える大きな塔がニデック京都タワー。元々は京都タワーという名称でしたが、2024 年 4 月に京都市に本社を置く ニデック株式会社 が ネーミングライツ契約を締結 し現在の「ニデック京都タワー」という名前となりました。
運営は関西の大手私鉄のひとつである京阪電気鉄道などを子会社に持つ京阪ホールディングスの連結子会社「京阪ホテルズ & リゾーツ」によって行われており、京都タワービルの 5 階から 9 階は 京都タワーホテル というホテルになっています。
10 階の屋上には、今年 2025 年 4 月にエンターテインメントと食を融合させた 大人のルーフトップバー & BBQ「TOWERLAND」 というお店が開業。夜 23 時まで営業していて、青空や星空そして歴史ある京都の街並みを眺めながら食事やお酒が楽しめるそう。開業から 60 年も経った今でも進化し続けるすごいタワーです。
地下 1 階から地上 2 階は KYOTO TOWER SANDO という商業施設が入居し、駅からアクセスしやすい 1 階部分には京都のお土産を取り扱うお店がずらり。外国人の方だけでなく修学旅行で訪れたと思われる制服姿の学生さんも大勢見られ、お土産のお菓子などを求めて集まっていました。
この「KYOTO TOWER SANDO」という施設名の「SANDO」には街と駅を繋ぐ「参道」という意味や「集う・憩う」「買う・探す」「学ぶ・遊ぶ」という 3 つの要素、そして「あなたのサードプレイスへ」という想いが込められているのだそう。なんかこう、美味しそうな名前だなとか思ってたのですが、全然違いました。
でも中をうろうろとしていると、ついつい美味しそうな抹茶スイーツや和菓子に目を奪われたり、カフェに吸い寄せられたりしそうになるので、美味しそうというのは間違っていないのかもしれない…。
京都タワービル内の施設も非常に魅力的ですが、今回ニデック京都タワーを訪れた目的は展望室。土産物店に集まる人々をかき分けながら、ニデック京都タワーの展望券売り場へと向かいます。
チケットはエレベーターで上がった先でも購入することができますが、スペースが結構狭めだったので 1 階で買うほうが良いかも。列に並びたくない場合はオンラインでチケットを購入することも可能です。お値段は大人 1 枚 900 円。
展望券売り場近くにある展望室専用エレベーターで上層階へと移動。購入したチケットにニデック京都タワーの見た目をしたスタンプを押してもらって再びエレベーターに乗り、地上 100m の高さにある展望室へ。
ニデック京都タワーの展望室からは京都の街並みが 360 度見渡せるようになっていて、どの方角にも京都の有名なスポットや見ごたえのある景色が眼下に広がります。
南側に見えるのは 京都駅ビル。1997 年につくられた現在の京都駅ビルは京都駅舎としては 4 代目で、平安京の都市の特徴である碁盤の目を取り入れたものとなっています。そこから左右に伸びる東海道新幹線の線路には恐るべき頻度で列車の姿が見られ、その本数に圧倒されます。
駅の西側奥に見えるのは、東寺真言宗の総本山である 東寺。796 年に創建された古いお寺で、展望室からは木造の塔としては日本一の高さを誇る五重塔がよく見えます。
北側に見えるのは 東本願寺 で、浄土真宗・真宗大谷派の本山。その隣には北へ向かって烏丸通が伸び、遠くには 京都御所 やその周囲に広がる 京都御苑 も見られます。
東側を向けば京都でも有数の観光地で「清水の舞台」が有名な 清水寺 が見られます。肉眼では少々見えづらいですが、展望室内には無料で利用できる望遠鏡が多数設置されており、こちらを利用することで清水寺を含む様々な京都の有名スポットをハッキリと眺めることができます。
天気が良ければあべのハルカスや大阪城など大阪市内の景色も見られるそう。100m の展望室からこれほど遠くまで見渡せるのは、高い建物が少ない京都ならではですね。
実は私が京都タワーを訪れるのは、今回が 2 度目。小学校に入学する前のまだ小さい頃に京都に住んでいて、親に連れられて訪れたことがありました。展望室からの景色など、その当時のことは全く覚えていませんが、その時に買ってもらった記念メダルに名前と日付が刻印されているのが残っています。
およそ 20 年ぶりに訪問した京都タワー。歴史ある京都の街にとっては 20 年なんていうのは誤差みたいな年数に違いありませんが、その短い間に色々なことを経験して今日この場所を訪れた私があります。そう思うと、見える景色がより一層特別なものに感じられてなんだか感慨深いものがあります。
ニデック京都タワーを訪れて展望室から古都京都の街並みを見てきましたが、世界遺産に登録されていたり国宝に指定されていたりするような有名スポットを高い場所から見ることができて非常に良かったです。
京都タワーが生まれたのは 1964 年のこと。この年は東海道新幹線が開通しオリンピック東京大会が開催された激動の年で、海のない京都の街を照らす灯台をモチーフに建てられました。竣工から 60 年、中の施設やタワーの名前などは時代とともに変化しつつも、今もなお歴史ある京都の街を照らし続けています。