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神戸市営地下鉄の県庁前駅から三宮駅までを散歩する

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ひらたけ

先日、神戸を訪れた際に 神戸市営地下鉄の県庁前駅から三宮駅までの間を散歩してきました🚶 県庁前駅と三宮駅はどちらも神戸市営地下鉄の西神・山手線の駅で、地下鉄に乗ればわずか 1 分の乗車で移動することができます。そんな地下鉄の 1 区間をのんびり散歩してきました。


やってきたのは 神戸市営地下鉄西神・山手線の県庁前駅 です。名前の通り神戸市が県庁所在地である兵庫県の県庁の建物前にある駅で、お隣の駅が神戸最大の繁華街である三宮という便利な駅。列車の本数も非常に多く、通勤通学の時間帯には三宮方面へ向かう列車だけで 1 時間に 10 本以上出ています。

地下にある県庁前駅から県庁の建物へは直接繋がっていて、雨の日でも濡れることなく向かうことができる…はずです。私は迷子になったので、一度傘をさして屋根のないところへ出て周囲をぐるぐると歩き回りました。

神戸市営地下鉄西神・山手線の県庁前駅の写真

駅構内や出入口に設置されている看板にはどこかレトロな雰囲気を感じるというか、国鉄時代を思わせるようなフォントで文字が書かれているものが多く、なんだか歴史を感じます。県庁前駅の開業は 1985 年のこと。お隣の大倉山駅から新神戸駅の間の約 3.5km を延伸した際に開業しました。

開業から 40 年の間には阪神・淡路大震災があり、一時はこの駅を通る地下鉄が不通となりましたが、そのわずか 1 ヶ月後には全線で運転を再開。震災を乗り越えて、現在も多くの人々の移動を支えています。

県警本部前交差点と兵庫県公館の写真

県庁前駅周辺には堂々とした佇まいの県庁のほか、神戸らしい洋風でレトロかつ重厚な雰囲気を感じる建物がいくつも見られます。県庁から道路を挟んだ向かい側にあるのは 兵庫県公館 という建物で、明治 35 年に兵庫県本庁舎として建設されたものだそう。

明治時代ってよく考えたら慶応の後の元号で、江戸時代の次の時代。そんな時代に建てられた建物をこうして間近で見ることができるというのは、本当にすごいことだなと思います。

こちらの建物は地下鉄の県庁前駅開業と同じ年、1985 年に迎賓館としての機能を持つ建物として整備され、賓客の接遇や県政の重要な会議や式典などに利用されているとのことです。

生田新道と鯉川筋が交差する交差点と生田新道の写真

県庁前駅を出発し、生田新道という道路を東へと歩きます。この日は生憎の雨で、梅雨を感じさせる空模様。風はつよくなく、片手でゆるりと傘を持ち水たまりをなんとなく避けながら進みます。

山と海に挟まれ「天然の良港」として知られる神戸港を持つ神戸の街は、他の港町と同様に坂の多い街。東西方向へと歩いていてもなんとなく上がったり下がったりをしているような感じがあり、交差点で左右を見ればかなり急な坂道が続いています。

限られた比較的傾斜が緩やかなエリアに建物が密集しているためか、通り沿いには複数階建ての建物がずっと並んでいる様子が見られます。1 階部分にどこか洋風でレトロな雰囲気のカフェや洋食屋などの飲食店が入っている建物も多く、それがまた神戸の街らしいなと感じました。

生田新道商店街周辺の写真

住宅が多かった通り沿いは、三宮に近づくにつれてオフィスが増えていきます。周りを歩く人の数も増えてきたなと感じ始めた頃、現れたのは賑やかな商店街。歩道に向けて飛び出した屋根がところどころ途切れていて、雨の日には傘をさして歩かないといけない商店街にはオシャレなお店がずらり。

居酒屋もカラオケ店も、神戸の街にあるだけでなんだか高級そうで歴史ある雰囲気を放っているように見えるのが不思議。

神戸市営地下鉄西神・山手線の三宮駅の写真

雨の中のんびり歩いて、県庁前駅を出発してから およそ 20 分ほどで三宮駅に到着 しました。さすがは神戸最大の繁華街である三宮、雨にも関わらず駅前には多くの人が集まり、外国人の姿もたくさんありました。

今回歩いたのは、三宮センター街やメリケンパーク、南京町などの神戸の主要な観光エリアからは少し離れた場所ではありましたが、どこを歩いても神戸らしい雰囲気はあるのだなと驚きました。同じ関西でも、京都とはまた違った歴史の深さが感じられて良かったです。おつかれさまでした。