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大阪環状線の弁天町駅から西九条駅までを散歩する

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ひらたけ

仕事帰りに夜の大阪の街をのんびり散歩するのがすきで、定期的にやっています。この日は JR 大阪環状線の弁天町駅から西九条駅までを歩きました🚶 弁天町駅西九条駅 は、どちらも大阪都心をぐるりと囲むように走る大阪環状線の駅で、列車に乗ればわずか 2 分で移動することができます。そんな JR の 1 駅分をのんびり散歩してきました。


まずやってきたのは JR 大阪環状線と Osaka Metro 中央線が乗り入れる弁天町駅 です。地下鉄のはずなのに高架になっている JR の線路のさらに上を中央線の線路が通っており、ホームがあまりにも地上から離れた位置にあるため訪れた人々が皆「地下鉄とは…?」と考えてしまうことでも知られています。

大阪・関西万博の会場となっている夢洲へと続く地下鉄中央線と JR 線との乗換駅ということで、夜の時間帯にも関わらず駅周辺には人が多め。万博帰りと思われる外国人観光客や周辺のホテルに宿泊するのであろう大きなキャリーバッグを持った旅行客の姿が目立ちます。

JR弁天町駅の写真

弁天町駅は万博開催に合わせて今年 2025 年 3 月 1 日に 新駅舎の供用が開始 されていて、建物は非常に綺麗なものになっていました。なんとなく寂しい印象を持っていた駅周辺ですが、いつの間にやらスタバやコメダがオープンしていて、以前より賑わっているように思いました。

弁天町駅北側の歩道橋から見た弁天町駅と大阪ベイタワーの写真

万博会場へ向かう人や帰ってきた人たちを誘導するためにあちこちに立っていた、矢印と英語表記付きの「駅はこっち」という案内看板を持った方に軽く会釈をしつつ、西九条駅へ向けて出発。

弁天町駅周辺は、南北に通る大阪環状線の線路と阪神高速の高架の東側と西側で雰囲気が全く異なります。東側は雑居ビルやあまり高さのない住宅などが並びますが、西側には高さ 200m を誇る超高層ビル 大阪ベイタワー や超高層マンションが立ち並びます。

駅から北へ少し歩いた場所にある歩道橋の上から景色を眺めると、線路を挟んだ東西での建物の高さの差に驚きます。差がありすぎて、写真を撮る際に大阪ベイタワーの上の方を入れようとすると駅や東側の建物が全く入りませんでした。

安治川大橋南側の歩行者用階段の写真

弁天町駅から西九条駅へと歩いて向かう場合、途中にある安治川という川を渡る必要があります。ルートは大きく分けて 2 つあり、ひとつは大阪環状線の線路から東へ少し進んだところにある 安治川隧道 を通るもの。これは安治川の河底を通るトンネルを経由するもので、トンネルは 以前訪問したこと もあります。

もうひとつは今回歩いていくルートで、大阪環状線の西側に架かる安治川大橋を渡るもの。少し遠回りにはなってしまいますが、夜にちょっぴり薄暗いトンネルの中を通るというドキドキ体験をする必要がなく、大阪の夜景を見ることもできるルートです。

安治川大橋から見た安治川と梅田のビル群の写真

長い階段をのぼって、安治川大橋の上へと移動。橋はかなり高い位置に架かっており、周辺に高い建物が少ないので景色もよく見えます。東側には繁華街・梅田のビル群。手前側に見える橋梁は大阪環状線の線路が通るものです。西側を向くと、明るくライトアップされた天保山大観覧車の姿が確認できます。

安治川の上を通った後に見えてくるのは六軒家川という川と大きな水門。六軒家川水門 が完成したのは昭和 44 年のことだそうで、半世紀以上が経過しています。

水の都とも称される大阪、その歴史は水運や治水の歴史でもあります。こうした水門は、そんな大阪の発展を支える重要なものといってもいいでしょう。当たり前の生活を当たり前に送ることができることに感謝ですね。

春日出橋の写真

安治川大橋を渡り終えた後は、少しだけ戻って安治川と六軒家川に挟まれた陸地へと向かいます。春日出橋という小さめの橋を渡ると、見えてくるのは大きな商業施設。超安いことで知られるスーパーマーケットの ラ・ムー やホームセンターの コーナン、100 円ショップの Seria などが並びます。

大阪環状線に乗っているといつも目にするものの、実際に近くまで来るのは初めて。駐車場は非常に広く、夜の時間帯でもたくさんの車が停められていました。思いのほか周辺を歩く人の数も多かったです。

大阪環状線の弁天町駅と西九条駅の間の区間の高架下の写真

デカい店とデカい駐車場の前を歩いた後は、ようやく大阪環状線の線路と合流。高架の線路に沿って目的地の西九条駅まで向かいます。高架下の道は細く暗く、通行人も少なめでごくたまに自転車で駆け抜けていく人がいる程度。上を通る電車の明かりが時折周辺を照らしてくれます。

少し歩いた先で、高架の線路の北側に別の線路が合流してきます。こちらは JR ゆめ咲線の線路で、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン や大阪・関西万博行きのバスが発着する桜島駅のほうからやってきたもの。

JR西九条駅とJR線の高架の写真

徐々に住宅が増えてくる細い道を歩いていくと、突然視界がひらけて大きな道路へと出ます。目の前には JR 西九条駅と阪神電車の西九条駅の建物。弁天町駅を出発してから およそ 30 分ほどで西九条駅に到着 しました。

西九条駅には JR の大阪環状線とゆめ咲線、それから阪神電車の阪神なんば線が通っています。周辺には飲食店がたくさん立ち並び、仕事終わりの会社員と思われる人たちが多く集まり賑わっていました。


弁天町駅から西九条駅までをのんびりお散歩してきましたが、線路に沿って歩くことができないのでどうしても遠回りになってしまい、列車に乗っての移動に比べてかなり時間がかかりました。駅周辺はどちらも賑わっていましたが、駅を離れると明かりも人通りも少ない場所が多かったなという感じ。今日もおつかれさまでした。