青銅製仏像として世界一高い牛久大仏を巡る
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茨城県牛久市にある 青銅製仏像として世界一の高さを持つ牛久大仏を見に行ってきました📿 ギネス世界記録にも登録されているという牛久大仏は全長 120m もある巨大な大仏で、有名な奈良の大仏が掌に乗ってしまうほどの大きさ。そんな牛久大仏を訪れ、周辺や胎内を見て回ってきました。
牛久大仏 へは、牛久駅東口バスターミナルの 2 番乗り場からバスに乗って 30 分ほど。バスの乗り場には大仏の写真が貼られていて、訪れた人が迷わないようになっていました。バスに乗車してから大仏の写真が貼られていることに気付いた私が言っても説得力がないですが、気付いていなくてもバスに乗れたのでたぶん大丈夫。
今回私は平日に訪れたのですが、牛久大仏へと向かうバスの本数が非常に少なく、乗車した 13 時発のバスが牛久大仏へ向かう最終 のバス。土日祝の場合は、朝 9 時から夕方 16 時頃まで牛久大仏へ直行するバスが 1 時間に 1 本ほどの頻度で運行されているようなので、公共交通機関を利用して訪れる場合は土日祝が安心かも。
バスは Suica や ICOCA などの交通系 IC カードに対応しており、運賃は 730 円。走行中には 進行方向左側の窓から牛久大仏の姿が見えるタイミングがあった ので、座るなら左側がおすすめです。
牛久大仏バス停で下車し、乗ってきたバスが走り去っていくと大きな牛久大仏が目の前に現れます。バス停が大仏をちょうど正面から見ることのできる位置に設置されているのが素晴らしい。バス停から少し歩いたところには広い駐車場があり、多くもなく少なくもなくといった混み具合。バスで牛久大仏を訪れたのは私ともう 1 人だけだったので、基本的には車で見に来る人が多そうです。
駐車場に隣接した入り口には「浄土真宗東本願寺派 本山 東本願寺」の看板。東本願寺というと、関西に住む人間的には京都にあるお寺を思い浮かべてしまいますが、京都の方は 真宗大谷派東本願寺 でこちらとは別のお寺とのこと。
1969 年に真宗大谷派内部で反乱が起き、なんやかんやあって大谷派から独立したのが浄土真宗東本願寺派、らしい。本山は東京都内、西浅草という場所にあるそう。
土産物を扱うお店が並ぶ通りを抜けて、チケット売り場へ。拝観料は庭園のみの場合は 500 円、大仏胎内へと入る場合は 800 円となっていました。庭園のみのチケットを購入して、中に入ってから「やっぱり大仏の中も見てみたい…」となった場合は大仏入り口で別途 500 円の支払いが必要とのことなので、ここで決めておくのが吉。
今回は庭園と大仏胎内を見ることができるセット券を購入。中は基本的には写真撮影 OK で、大仏胎内の最上階に一部「撮影禁止」と書いてあるところがあるのでそこだけ撮影しないでくださいとのことでした。
チケット売り場から庭園へと入り、順路と書かれた案内に沿って歩いていきます。道の左右には「大仏様のお顔は、この模型 1000 個分のボリュームに相当します」と書かれたデカい顔や、その牛久大仏の高さや重量、左手の長さに親指の直径、足の爪の長さ…など様々なプロフィールが記載された看板などが並びます。
アニメ「ラブライブ!」で牛久大仏が登場したようで、そのキャラクターのパネルが大仏様の顔ハメ看板の隣に設置されているなど、宗教施設だしお堅い雰囲気なのかなと思いきやそうでもない展示も。
それらの横を歩いていくと、見えてくるのは「發遣門」という門。發遣門をくぐり後ろを振り返ると、門の 2 階部分の釈迦・弥陀・二尊が拝めるようになっています。お釈迦様と阿弥陀如来(大仏)が向かい合い、私たちを導く門なのだそう。
門をくぐって正面には、高さ 120m の牛久阿弥陀仏のお姿が。バスを降りてすぐのところからも見ましたが、近くまで来るとその大きさに圧倒されます。120m という高さは阿弥陀如来の十二の光明にちなんだものとのことで、顔だけでも 20m もあるそう。頭部の螺髪は直径が 1 個 1m もあり、その重量は 200kg。
大仏の足元に着く直前にある横超の橋という橋を「南無阿弥陀仏」と唱えながら 6 歩で渡らせていただき、美しく咲く紫陽花を眺めながら、いよいよ大仏胎内へと入っていきます。
係の方にチケットを手渡し、靴を脱いでビニール袋に入れてから中へ。玄関的なやや狭めの空間から奥へと続く扉は閉まっており、訪れた人が何人か集まったところで入ってきた扉も閉まり、明かりが消えて真っ暗になります。無明(むみょう)という空間の中で説明音声が流れ、奥の扉が開かれます。
奥は冷房が効いていて非常に快適。大仏を見に来て、こんなに涼しくて過ごしやすい場所に居られるとは思っていなかったので結構驚きでした。1 階は「光の世界」ということで、暗めの空間の中に様々な明かりが灯されていたり、プロジェクターで映像が流されていたり。意外とハイテクな空間です。
階段をのぼって上へと向かうと、牛久大仏に関する様々な資料や展示がされているエリアが。なんかすごくデカいものが展示されているなと思ったら右足親指先端の実物大模型だったり、大仏ができるまでを記録した写真が展示されていて分割された顔などがクレーンで吊るされている光景が異様すぎて 3 度見したり。
写真の隣にあった「大仏像は、超高層ビルに多く採用されているカーテンウォール工法により安全に施工されます。」という文章が、なんだか宗教的なものとのギャップがありすぎて面白いなと思いました。
資料を色々見た後は、エレベーターに乗って最上階へ。最上階となる 5 階は、ビルでいうと 27~28 階くらいの高さに相当するそう。超高層ビルと同じ造り方が採用されているのも納得です。
5 階には東西南北それぞれの方向に窓があり、それぞれの方面の景色を見渡すことができるようになっていました。季節や天気などの条件が揃うと東京スカイツリーや富士山が見られることもあるようです。
最上階から景色を見た後は階段で 4 階、そこからエレベーターに乗って 3 階へと向かいます。3 階はお寺の本堂に当たる場所とのことで、壁に約 3,400 体もの胎内仏が並ぶ金色の世界が広がります。
2 階へと移動すると、今度は有難そうな言葉と絵が描かれた色紙的なものが壁に掛けられ、その下には座って作業ができそうなスペースが。こちらでは別途料金をお支払いすることで写経の体験ができるそうで、約 77 席の写経席が用意されているとのこと。
そんな感じで大仏胎内を見て回っていると、チケットを購入して中に入ってから 1 時間が経過。牛久大仏を訪れる際に下車したバス停からの最終のバスは、下車した時間の約 1 時間後。土日祝の場合は 17 時半ごろまでバスが運行されているようですが、平日にバスで訪れる場合はやや駆け足で見て回らないといけなさそうです。
牛久大仏から 30 分ほど歩いた場所にある あみプレミアム・アウトレット という商業施設からであればもう少し遅い時間までバスがあるので、牛久大仏をゆっくり見たいよという人や、30 分くらい歩けるよという人はこちらから帰るのもアリかも。私は 30 分歩いて商業施設をうろついてからバスで駅へ向かいました。
茨城県にある牛久大仏へ行ってきましたが、これまで見てきた大仏とは比べ物にならないほどの巨大さに圧倒されました。バスで向かっている途中にもちらりと見える瞬間がありましたが、自然が広がる中にそびえているのが存在感ありすぎで、写真で見るのと実際に目にするのとでは全然違うなと思いました。
公共交通機関でのアクセスはやや難易度高めでしたが、それほど混雑もしておらず、全体的にゆっくり見て回れたので良かったです。