水戸駅から偕楽園までを徒歩で行く
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先日、水戸を訪れた際に 水戸駅から日本三名園のひとつである偕楽園までを歩いてきました🚶 偕楽園 は金沢の 兼六園、岡山の 後楽園 と並び日本三名園のひとつとされる日本庭園で、水戸の定番観光スポット。JR 水戸駅からは路線バスが出ていますが、水戸の街並みや周辺の様子を眺めながらのんびり歩いてみようということで。
スタート地点は 茨城県の県庁所在地・水戸市の中心駅である水戸駅 です。JR 東日本の常磐線と水郡線、水戸と鹿嶋市の鹿島サッカースタジアム駅とを結ぶ鹿島臨海鉄道の大洗鹿島線が乗り入れる駅で、東京都心へ向かう普通列車や特急列車もやってくる北関東の主要駅です。
駅の北口には水戸といえばの水戸黄門、そして助さん格さんの像が設置され、近くには水戸の伝統工芸品だという「水府提灯」が提げられた歴史的な雰囲気のある木造の休憩スペースがあり、夏の強い日差しを避けてベンチに座って休む人の姿が多く見られました。
反対側の南口にも北口同様に広い広場のあるペデストリアンデッキが設けられ、こちらは北口よりは人は少なめな印象。デッキからは駅前の商業施設や大きなホテルへ直接向かうことができるようになっていて、そのまま南へ向かえば駅の南側を東西に通る大通りを横断歩道を渡ることなく超えることができます。
水戸駅南口広場から駅舎を眺めると、水戸駅の駅ビルである エクセル という商業施設の建物に ビックカメラ のロゴ。水戸市で創業し、本社も本店も水戸市にある ケーズデンキ じゃないんだ…と思ったのは内緒。
こういう、駅前に高架のデッキや広場があって、地上ではない場所からドーンと構える駅舎を眺められるところが、なんとなく JR 東日本の駅っぽいなと感じるのは私だけでしょうか。
地図アプリで水戸駅から偕楽園へと向かうルートを表示すると南口から出発するルートが出てきたので、南口から移動を開始します。ペデストリアンデッキを歩いて南へ歩き、エスカレーターに乗って地上へと下ります。
駅周辺にはホテルやマンションが並ぶものの、背の高い建物は比較的少なめ。落ち着いた雰囲気の地方の都市といった感じです。北側のほうがメインの市街地と思われるので、そちらの方が賑わっているのかも。
少し歩くと、見えてきたのは水戸の中心を流れる桜川という川。その名前の通り、川沿いには桜並木が並んでおり、春になると美しい桜を眺めながら歩くことができるのだそう。私が訪れたのは夏だったので、桜色なんて欠片も見られない緑豊かな光景が広がっていましたが、涼し気な川の水と左右に生い茂る草木のコントラストが美しい水辺の景色が綺麗です。
ここからは東西に流れる桜川の川沿いに整備された、遊歩道らしき場所を歩いて西へと歩きます。川の北側と南側の両方に歩道がありましたが、偕楽園が桜川の北側にあるため北側の歩道を歩いていくことに。草が元気に生えまくり、木々も濃い緑色の葉をつけています。
訪れたのが平日の昼前かつ暑くて日差しも強い日だったため、道を歩く人の姿は少なめ。ときどき自転車で過ぎ去っていく方やジョギング中の方とすれ違う程度でした。
しばらく歩いていくと、見えてきたのは大きな湖。こちらは千波湖という湖で、偕楽園の下に広がる淡水湖。約 2 万年前の氷河期や 6,000 年前ごろまで続いた海面上昇の影響で元となる浅い沼ができ、それを江戸時代に水戸藩の城下町建設が進められた際に人の力で整備されて千波湖が形成されたのだそう。
周辺は千波公園という公園として整備されており、千波湖をぐるりと 1 周することのできる周回コースでウォーキングやジョギングを楽しむことができるようになっています。
今回は桜川の北側を歩いてきましたが、南側を歩くと川と湖に挟まれたところを歩く感じになるみたい。偕楽園へは少し遠回りにはなりますが、そちらのほうが景色は良さそうです。私が訪れた日も、川と湖に挟まれた遊歩道をジョギングする方々が多く見られました。
湖の中心付近には噴水が設置され、水が高く吹き上がる様子が湖岸を歩いているときによく見えました。湖の水質を良くする目的と、水戸市民に水辺に親しんでもらう目的で設置されているとのことで、夜にはライトアップもされているそう。
川沿いの歩道には背の高い草がまあまあたくさん生えていて、虫もブブンブブンと飛び回ります。私はものすごく虫が苦手なので、時折「ひょえっ」と謎の奇声を発したりビビり散らかしたりしながら移動。暑さによる汗よりも冷や汗のほうがたくさん出たかもしれない…。虫除けスプレー必須です。
そんな湖の北側を歩いていくと、見えてきたのは偕楽橋という大きな歩行者用の橋。桜川とその北側を通る道路を 2 本、それから常磐線の線路の上を跨ぐように造られた南北に長い橋で、この橋を通って偕楽園へと向かいます。暑さでふらふらになりながら結構高さのある橋の上まで登ると、広大な千波湖とその側を流れる桜川を遠くまで見渡すことができて綺麗でした。
橋の上から見える常磐線の線路には駅のホームらしきものが見え、調べてみるとここには偕楽園駅という駅があるようでした。普段は列車が停車することはなく、梅の花が咲く時期に開催される水戸の梅まつり期間中にのみ臨時駅として営業するとのこと。
偕楽橋を渡ると、周囲の雰囲気が一気に庭園感溢れるものへと変わります。左右に低木や木々が植えられた、うねうねと曲がるゆるやかな坂道には「偕楽園」と書かれた案内看板の姿。
ラストスパートと思いながら腕を振って歩き、休憩スペースや飲み物・軽食などを扱うお店が並ぶ場所に出ました。水戸駅を出発してから およそ 40 分ほどで偕楽園の東門へと到着 です。
暑い中での移動でしたが、水辺の景色が綺麗で非常に良かったです。日差しを遮るものがなにもないので、夏に訪れる場合は暑さ対策をしっかりするべきなのと、草が生えまくっていて虫もあちこちに居るので、虫除けも必須なのは注意ですね。おつかれさまでした。