秋葉原とつくばを結ぶつくばエクスプレスを乗り通す
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関東を訪れた際に、以前から乗ってみたいと思っていた つくばエクスプレスに乗ってつくば駅から秋葉原駅までを乗り通してきました🚃 つくばエクスプレス は東京の秋葉原から茨城県の学術都市・つくば市までを結ぶ路線で、その列車の最高速度は 130km/h、秋葉原駅からつくば駅までを最速 45 分で結びます。
そんなつくばエクスプレスに終点の つくば駅 から起点の 秋葉原駅 まで乗車してきたので、車内の様子や窓から見える景色、感じたことなどを書いていこうかなと思います。
やってきたのは茨城県つくば市のつくばエクスプレスつくば駅。つくば駅があるつくば市は、市域全域が「筑波研究学園都市」の区域となっており、東京の過密緩和や高水準の研究・教育推進を目的に国の試験研究機関などの移転、また様々な研究機関などの新設が国家プロジェクトとして進められた場所です。
駅の近くには大きな商業施設があり、周辺には高すぎず低すぎずな階数の横に大きな集合住宅がいくつも立ち並びます。軽く見て回った印象としては白くて似たような見た目の建物が多く、街路樹や公園の木々などの緑が多めで同時期に一気に開発が進められた街なんだなという感じ。学術都市という先入観のせいもあるかもしれませんが、なんだか近未来的な都市に見えました。
つくばエクスプレスのつくば駅は地下にあり、エスカレーターを降りた先にある改札を通ってからさらにエスカレーターで下に降りてホームへと移動。そこから列車に乗車して秋葉原方面を目指すことになります。
列車にはいくつか種類があるようで、駅の電光掲示板によると各駅に停車する「普通」の他には「快速」や「区間快速」があるようでした。今回は 1 番速く移動できそうな「快速」の先頭車両に乗車。快速は全部で 20 駅あるつくばエクスプレスの駅のうち半分の 10 駅に停車します。
車内の座席はロングシートで、向かい合って座ることのできるボックスシートや関西でよく見る転換クロスシートの姿は見られませんでした。
定刻になり、列車はつくば駅を発車。私が乗車したのは平日の 15 時ごろの列車だったのですが、始発駅となるつくば駅出発時点で座席の 1/3 ほどが埋まっている状態で、思っていたよりも乗客が多いなという印象でした。地下にあるつくば駅を出発した列車は地下から地上へ、そのまま高架区間に入ります。
キュルキュルキュルと高めの音を鳴らしながら、列車はものすごい速度で街なかを疾走。通過していく駅はどこもマンションが立ち並んでいて、住んでいる人や駅の利用者も多そうなのに全部すっ飛ばしていくその勢いの良さに圧倒されます。130km/h という最高速度も伊達ではなく、窓から見える景色が次々に変化していきます。
高架の区間も多いけれど、街なかなどは半地下みたいな感じになっている印象を受けました。列車の下側と左右には壁があるけれど、上からは太陽の光が差し込んでいるみたいな。通過していく駅の前後にそういった区間がよく見られました。
最初の停車駅は 守谷駅。茨城県の取手駅から下館駅までを結ぶ 関東鉄道常総線 との乗換駅で、座席の 3/4 ほどが埋まっている状態に。列車は千葉県内に突入し、次の停車駅は 流山おおたかの森駅。こちらは埼玉県の大宮駅から千葉県の船橋駅までを結ぶ 東武鉄道アーバンパークライン との乗換駅となっています。この駅でも乗客は増えて、立ち客全員が座ったらちょうど全部の席が埋まるかな、くらいの人数になりました。
次の停車駅は 南流山駅。つくば駅を出発してから初めての JR 線との乗換駅で、JR 武蔵野線がこの駅に乗り入れています。到着の少し手前で線路は地下へと入り、ホームへと入線。乗客が少し減った状態で出発した列車はすぐに地上に出て、川に架けられた橋梁を超えて東京方面を目指します。
川を超えて埼玉県に突入した列車の次の停車駅は 八潮駅。他の鉄道路線は近くにはありませんが、この駅からかなり多くの人が乗車し、車内はほぼ満席に。立ち客もかなり増えてきました。八潮駅を出発すると、列車はいよいよ東京 23 区内へと入ります。線路も再び地下へと潜り「東京に入ったらずっと地下を通っていくのかな?」と思いきや荒川を渡る直前で再び地上へと戻ります。
そのまま地上を通って次の停車駅は 北千住駅。JR 線、東武線、東京メトロと様々な路線が乗り入れるターミナルで、日本国内の鉄道駅の中でも利用者数はかなり上位だったと記憶しています。JR 東日本の 2023 年度 1 日平均乗車人員 は 193,748 人で第 10 位。他の路線分も合わせると相当な数になるでしょう。
この駅からも多くの人が乗り込んでくるのかと思いきや、意外にも列車から降りていく乗客が多め。座席の埋まり具合は 3/4 ほどにまで落ち着きました。
次の停車駅は 南千住駅 で、隅田川を渡った後に地下に潜って到着。JR 線と東京メトロが乗り入れる駅で、車内の人数はほぼ変わらずといった感じ。この駅から先はずっと地下を通る区間となります。その次の停車駅は東京の観光地として名前をよく聞く浅草の 浅草駅。他の路線の浅草駅からは少し離れているようで、外国人観光客がたくさん乗ってくるかな?と予想していましたが別にそんなことはありませんでした。乗客数もほぼ変わらず。
列車は終点のひとつ手前の駅、都営大江戸線との乗換駅である 新御徒町駅 に到着。こちらでは乗客が少し減って車内はかなり余裕がある状態になりました。都会の列車は全部超満員みたいなイメージがあったので、東京都内を走る列車でこんなに空いているのはかなり意外でした。時間帯によっては激混みになるのでしょうか。
新御徒町駅を出発し、列車はようやく終点の 秋葉原駅 に到着です。つくば駅からの乗車時間はわずか 45 分、かなり距離があるはずなのに 1 時間もかからないというのがすごいところです。
初めてのつくばエクスプレス乗車でしたが、速すぎてなんだかジェットコースターにでも乗っているような乗車体験でした。都内に入ってからはあまり混雑していなかったので、つくばなどの街と東京とを結ぶ役割の路線なのだなと感じました。面白かったです。
到着した秋葉原駅には「高速エスカレーター」と案内が書かれたエスカレーターが設置されているのをあちこちで見かけたのですが、高速じゃないエスカレーターの姿を見た覚えがありません。探し回ったらどこかに普通エスカレーターがあるのだろうか…。