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万博会場のシンボル大屋根リングを歩く

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ひらたけ

大阪・関西万博会場のシンボル 大屋根リングの上や下を歩いてきました🏟 大屋根リングは海外パビリオンや会場中心にある静けさの森などを囲むようにつくられた円形の巨大な木造建築物で、日本の伝統的な構法に現代の工法を加えて建築されているそう。そんな大屋根リングを、万博に訪れた際に歩いてきました。


万博会場へ入り、人の流れに沿ってたくさんのパビリオンが立ち並ぶ会場中心部へと歩いていくと、見えてくるのが大屋根リング。遠くからでも分かるその巨大さに、万博会場を訪れるたびに「おお…」となります。

大屋根リングは外径約 675m、高さ約 12m の超巨大な木造建築物で、世界最古の木造建築を抱える日本での万博にふさわしいシンボル的建造物。2025 年 3 月 4 日には「最大の木造建造物」としてギネス世界記録にも認定されています。

大阪・関西万博の大屋根リングの写真

使用されている木材の約 7 割が国産のスギやヒノキで、日本の神社仏閣などの建築に使われてきた伝統的な貫接合に、現代の工法を加えて建築されているそう。実際に近くで見てみると、新しくモダンな雰囲気もありながらどこか懐かしさやぬくもりを感じられます。

できたばかりの建物などへ行くと木の優しい香りを感じることがあると思いますが、大屋根リングのそばに近づくとその香りが海からの涼しい風と共にふわっと抜けていき、非常に心地が良かったです。

大阪・関西万博の大屋根リングの写真

大屋根リングには階段やエスカレーターが用意されていて、これらを使ってリングの上へとのぼることができるようになっています。さっそくリングの上へとのぼってみると、そこには会場をぐるりと囲むように続く木造の広い道とその左右に生える草花の姿が。

万博会場のシンボルとして大屋根リングというものがあって、それが木でつくられているということは万博を訪れる前から知っていましたが、これほど自然が溢れている場所だとは思っていなかったので初めて見たときにはかなり驚きました。

大阪・関西万博の大屋根リングから見た景色の写真

リングの上からは会場内の様子がよく見え、特徴的な形をした様々な国、企業、団体のパビリオンが視界を埋め尽くします。これほど変わった形の建物がずらりと並んでいるのを見ることができるのは、きっとこの万博開催期間中のこの場所からだけでしょう。これだけでも、万博に来た価値があるなという気持ちになります。

会場南側のウォータープラザ周辺の景色は、水面に映るパビリオンと門のような大きな建造物、それから真っ白な雲が浮かぶ青空が美しく、いつまでも眺めていられるようでした。この場所では会期中毎日、夜になると 水と空気のスペクタクルショー「アオと夜の虹のパレード」 というイベントが開催されるそうです。

大阪・関西万博の大屋根リングから見た景色の写真

ぐるりと 1 周を歩いてみましたが、かかった時間はだいたい 30 分ほど。のんびり歩いたり、混雑している時間帯だと 1 時間近くかかりそうです。見た目からも分かっていたことですが、実際に歩いてみるとその巨大さを実感します。

大阪・関西万博の大屋根リングから見た景色の写真

大屋根リングは夜になると温かみのある暖色系の明かりでライトアップされ、万博会場を幻想的な雰囲気で包み込みます。日が沈む頃にはリングの上に多くの人が集まり、会場を囲む遊歩道の上からぼんやりと会場を眺めながら非日常感を味わったり、リングの上に広がる芝生の上に座ったり横になったりし始めます。

私もなんだか心が穏やかな気持ちで満たされて、ずっとこの心地よさに浸っていたいような感情に。この平和そのものとも言える光景を見ていると、きっとこの場にいる他の人たちも皆同じような気持ちなのだろうという一体感のようなものを感じました。まさに「多様でありながら、ひとつ」という会場デザインの理念を表す万博会場の象徴、それが大屋根リングなんだなあと、本当の意味で理解したように思えました。


大阪・関西万博会場のシンボルである大屋根リングを歩いてきましたが、その大きさに圧倒され、その雰囲気に魅了され、会場に訪れた人たちとひとつになる一体感に心が満たされる、素晴らしいものでした。終わりが近づいてきた万博ですが、もっと大屋根リングの下でのんびりしたり、夜風にあたって涼んだりしたいなあというお気持ち。