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カタールパビリオンへ行く

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ひらたけ

中東・アラブ世界の国 カタール国のカタールパビリオンへ行ってきました🇶🇦 海外パビリオンのあるコネクティングゾーン・セービングゾーン・エンパワーリングゾーンという大屋根リング内に広がる 3 つのゾーンのうち、東側の エンパワーリングゾーンにあるパビリオン です。


訪れたタイミングでの待ち時間はおよそ 10 分ほど。予約などは特に必要ありません。カタールの伝統的な帆船だという「ダウ船」の建造と日本の木工技術の伝統からインスピレーションを得たというパビリオンは、内側の木で造られた建物部分を白色の布のようなもので覆った構造をしています。

下から見上げてみるとまさに船の上にいるかのような雰囲気で、白い帆のようなものが日光を遮ってくれるおかげで待ち時間はかなり快適でした。

大阪・関西万博のカタールパビリオンの写真

約 300 万人の人々が暮らすカタール国はアラビア湾(ペルシア湾)に突き出したカタール半島にある国で、首都はドーハ。アラブ人が住んでいる国で、公用語は読み方が全く想像できないウネウネとした文字で表記されるアラビア語です。

原油や天然ガスなどの資源が豊富な国で、天然ガスは外務省のウェブサイトによると 2021 年時点で世界シェアの 13.1% も占めているそう。私たちが住む日本もカタールから石油や石油製品、液化天然ガス(LNG)を輸入しており、カタールの主要貿易相手国(輸出)では中国・韓国・インドに次いで 4 番目に多いようです。

大阪・関西万博のカタールパビリオンの写真

カタールパビリオンは、30 人ずつ建物内へと案内され人の流れに沿って中の展示を見て回るスタイル。200 年ほど前のカタール周辺の地図などを見つつ奥へと向かうと、どこまでも砂が広がっている陸地と綺麗な青色をした海とのコントラストが美しいカタールの映像が流れていました。

大阪・関西万博のカタールパビリオンの写真

展示エリアは、中央に映像を鑑賞するエリアがあり、その外側にカタールの海岸線を巡るというコンセプトの展示、そして壁にはカタールの海の地図が刺繍された青く大きなカーテンが取り付けられています。

大阪・関西万博のカタールパビリオンの写真

中央の映像を見終えた後は、幻想的な雰囲気を醸し出すカーテンを見ながらカタールの海岸線を巡ります。全部で 12 か所の海沿いのエリアが写真や地図付きでそれぞれ紹介されていて、地図上には丸っこい形をした 5 種類のガラスの物体が配置されています。

置かれているガラスの物体にはそれぞれ意味があり、青いラグビーボールのような形をしたものは産業、赤い楕円体はホスピタリティ、茶色い卵型は文化、エメラルドグリーンの球体は自然、鈍い黄色をした水滴型は遺産を表しています。

大阪・関西万博のカタールパビリオンの写真

美しい景色が広がっているエリアもあれば、首都であるドーハ周辺など高層ビルが立ち並ぶ都会的な景色が続いているところもあり、それぞれに特徴があって見ごたえがありました。写真に写っている背の高い建物が、日本では見かけないような変わった形をしているものが多かったり、海に向かって細長い土地が伸びていたりするのが興味深かったです。


見て回るのにかかった時間は 20 分ほど。カタールという国がそもそもどこにあるのかも知らない状態での訪問でしたが、非常に楽しかったです。中東といえば砂漠が広がっていて石油などの資源が豊富で…というイメージしかなかったのですが、海が美しいところなんだなということを知ることができました。

また、展示を見終えた後に出口付近でスタッフの方が来館者一人ひとりに扇子を手渡していて、こんなお土産まであるなんて…と満足度が高かったです。