夏パスで大阪・関西万博へ行く DAY7
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夏だ!大阪・関西万博だ!万博の夏パスの期間だ!ということで、万博の夏パスを買ったので 夏パスで大阪・関西万博へ行ってきました🎌 7 回目の万博訪問を決行したのは、8 月下旬の 8 月 23 日土曜日。そろそろ夏パスで万博に行ける期間も終わりに近づき、まだ行けていないパビリオンの多さに焦りを感じるところですが、なんとか行けるだけ行ってやろうということで万博を楽しんできました。
訪れたパビリオンの一部については、諸事情により明日以降の投稿で個別に話を書こうと思っています(長いと書くのが大変&ブログもとい日記の毎日投稿のネタが足りなくなるため)。6 回目の投稿は こちら。
7 回目の万博訪問は西ゲートから…の予定だったのですが、西ゲートへ向かうシャトルバスに乗る際に道に迷ってしまい、予約していたバスに乗り損ねてしまったため東ゲートからの入場となりました。
バスの乗り場にたどり着いたのがバスの発車時刻ジャスト。目の前でバスが行ってしまったため激混みの地下鉄中央線で夢洲駅へと向かい、そこから徒歩ルートを歩いて西ゲートへと向かおうとするも、12 時ちょうどに入口が閉められる徒歩ルートにこれまた 12 時ジャストにたどり着いてしまったため撃沈。
とても 7 回目の万博とは思えない状態となっていましたが、スタッフの方によると西ゲートから入場のチケットでも東ゲートから入ることは可能ということだったので、長い列ができている東ゲートへと向かいました。
そんな波乱に満ちた 7 回目の万博で訪れたパビリオンは以下の通り。ここにきてようやく、大阪・関西万博で最も人気のあるパビリオンといっても過言ではないイタリアパビリオン訪問を果たしました。
- イタリアパビリオン
- 日本館
- スペインパビリオン
大人気のイタリアパビリオンに並んだ結果、この日の大半を奪われることになったため、訪問したパビリオンの数は少なめ。3 つとも見ごたえのある内容だったのでそれぞれ個別に話を書きたいところではあるのですが、全部個別に話を書いてしまうとこの投稿の内容がペラッペラになってしまうため「イタリアパビリオン」のみ後日別の投稿で話を書きます。
太陽が沈み、空が暗くなってきた頃にやってきたのは我が国・日本国のパビリオンである 日本館。イタリアパビリオンで長時間列に並んでいる間にスマートフォンでポチポチと当日登録に挑戦してみたところ、予約に成功したのでやってきました。
日本館は予約が必須のパビリオンという認識だったのですが、建物の前までやってくると木でできた壁の内側に長い列ができているのが見えました。調べてみると 9:25 からの時間帯と 19:00 からの時間帯は予約なしでも入ることのできる枠が用意されているとのこと。
定員になり次第終了とのことですが、列の長さ的に結構な人数を受け入れていそうな気がしました。
イタリアパビリオンを回ってから日本館へ直行し、到着したのがちょうど予約の時間という一歩間違えれば入れなかったギリギリの神調整によって「並ばない万博」を決めた私は、スタッフの方に案内されながら建物の外周に造られたかなり緩やかなスロープを歩いて入口へと向かいます。
通路の左右にはたくさんの木の板が円を描くように立ち並び、歩きやすいアスファルトっぽい地面の左右に砂利が敷き詰められているのがなんとも日本っぽい雰囲気です。
予約なしで訪れた多くの人が並んでいる横の、ベルトパーテーションによって仕切られた空いている通路を通ってスムーズに歩いていくとき、なんだかこう、優越感というか、自分が偉い人間になったかのような感じがするというか、良くない感情が私の中に生まれてきてしまいました。なにかに目覚めそう。
長い列をすっ飛ばして入館した日本館のコンセプトは「いのちと、いのちの、あいだに」。内部は 3 つのエリアで構成されていて、ゴミを分解し水やエネルギーへと変える「Plant」エリア、水から素材を育てる「Farm」エリア、素材からモノを作る「Factory」エリアと、ぐるぐると循環するようになっています。
まず案内されたのは「Plant」エリア。巨大なベルトコンベアによってゴミが運ばれ、生まれ変わる道のりが始まります。このエリアの主役は微生物のようで、プラスチックが分解されていく様子や、醤油や味噌など日本食に欠かせない発酵食品を生み出す麹菌の展示などがされていました。
順路に沿って進んでいった先にはなんと「火星の石」の展示がされていて、両腕で抱えられるくらいの大きさの石がガラスの向こうに鎮座しているのを見たり、小さな欠片を実際に触ることができたりします。そして火星の石を見た後には「火星の石鑑賞証明書」という個別のシリアル番号が印字された名刺サイズのカードが手渡されます。
続いてやってきたのは「Farm」エリア。ゴミを分解する過程で発生した CO₂ を詰めたボンベや、CO₂ で作られたという器の展示を眺めながら先へと進むと、このエリアの主役と思われる「藻」が現れます。下のフロアに見える緑色の水槽では「ボツリオコッカス」という藻類が育てられていて、こちらは石油を作る藻類と言われているのだとか。
藻にはいろいろな種類があり、その中の 32 種類の個性をかわいらしく表現したハローキティの展示も。たしかにどれを見ても個性的で、それぞれ違う見た目をしています。緑色のハローキティが見慣れなさすぎて、だいぶアレだけれども…。
そんな個性的な藻類ですが、吸収する CO₂ の量は杉の 14 倍、生産できるオイルの量はヒマワリの 14 倍、生産できるたんぱく質の量は大豆の 36 倍、同じ水の量で生み出すたんぱく質の量は牛肉の 50 倍と、その凄さを視覚的に表した展示もされていて、藻とはすごいのだなと思わされます。
最後に訪れたのは「Factory」エリア。会場内でちらほらと見かけた椅子を作る工場があったり、曲がる釘や地震の被害を小さくする制振技術、ロボットの玩具の展示など、日本ならではの技術や展示がされていました。ひとつ前のエリアにはハローキティがいましたが、こちらで登場するのはドラえもん。伊勢神宮の式年遷宮など漫画の形式で説明しているものもあり、展示の仕方に工夫を感じられました。
正直なところ、気合の入りすぎているイタリアパビリオンを見に行った後だったのであまり期待はしていなかったのですが、普通に興味深い内容でさすがは万博のホスト国のパビリオンといった感じでした。
日本館を見て回っている途中、外で花火の打ち上げが始まったのですが、スタッフの方が「これは地震ではありません」と案内していて、海外の人も多く訪れる万博ならではだなとなりました。日本人で慌てている人は全然見当たりませんでしたが、たしかに音が大きいから「日本は地震が多い」と思って訪れた外国人はびっくりしてしまうかも。花火を地震だと思う考えが全くなかったので、その配慮に素直に感心しました。
この日最後に訪問したのはスペインパビリオン。既に遅めの時間だったのですが、まだ列に並ぶことができたので入ってみることにしました。
待ち時間は、どこからがパビリオン内と取るか次第ですが、建物内に入るまでにかかった時間は 10 分ほど。階段状になっている建物の外壁をのぼって、上のフロアから建物の中へと入っていくのがシンプルに面白いなと感じました。また、建物の中へ入る前に大きなスクリーンに映されたビデオアートを鑑賞できるようになっていて、待ち時間もあまり退屈しないようになっていたのも良かったです。
海に囲まれた半島に位置するヨーロッパの国、スペイン。展示のほとんどは、その海に関する内容となっていました。全体的にビジュアルが良く、美術館のような雰囲気。上に登って記念撮影ができるフォトスポットも用意されていました。
出口付近には陽気な音楽が流れる、いかにもスペインといった雰囲気の空間が広がっていて、スペインの様々な景色を写したポストカードが壁に貼られていました。壁も天井も何もかもが眩しい太陽の色で、ポストカードの写真を見ているとまるでスペインを旅行しているかのようです。
そんな感じで見て回った 7 回目の万博。今回はかなり待ち時間が多い「並ぶ万博」となりましたが、過去訪れた中でも一番と言ってもいいくらいには満足した万博でした。楽しかった…。
万博会場を歩いている途中、大屋根リングの下に設置されていた自動販売機で飲み物を買おうとしたもののうまく支払いができず、飲み物を買うことができないというポンコツぶりを発揮したのだけが心残りです。あの自動販売機、どうやって操作したらいいんだ…?