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クウェートパビリオンへ行く

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ひらたけ

中東に位置するアラブ世界の国 クウェート国のクウェートパビリオンへ行ってきました🇰🇼 海外パビリオンのあるコネクティングゾーン・セービングゾーン・エンパワーリングゾーンという大屋根リング内に広がる 3 つのゾーンのうち、東側の エンパワーリングゾーンにあるパビリオン です。


訪れたタイミングでの待ち時間はおよそ 1 時間ほど。予約して訪れることもできますが、私は抽選に外れたため予約なしで訪れました。何度前を通っても入場制限中となっていて待機列に並ぶことすら困難なパビリオンですが、よく見てみると建物前の列とは別に通路を挟んだ向かい側に人が集まっており、そちらの国連パビリオンなどがある側が最後尾。

建物前にいるスタッフの方も、「列に並べないんですか?」と聞きに来た方に対して列の最後尾の場所を案内していないようだったので、結構トラップかも。何度か周辺をぐるぐると歩いていると、なんとか列に並ぶことのできるタイミングに前を通ることができたのでパビリオンを訪問することができました。

大阪・関西万博のクウェートパビリオンの写真

約 509 万人の人々が暮らすクウェート国はアラビア湾(ペルシア湾)に面した国で、首都は国名と同じクウェート。アラビア語が話されていて、住んでいる人の多くがイスラム教を信仰しているそうです。

主要産業は、豊富な石油資源を活かした石油産業。石油や石油製品、ガスなどを輸出しています。日本との結びつきも強く、2011 年に東日本大震災が起きた際には復興援助として 原油 500 万バレル(約 400 億円相当)が無償で提供された そうです。パビリオン内の展示には、クウェートからの原油贈呈式の写真もありました。

大阪・関西万博のクウェートパビリオンの写真

クウェートパビリオンの建物は、大きく広がった翼を模したという非常に特徴的な形をしています。

パビリオンへと入るための列では少しずつ進みながら長時間待つことになったのですが、途中には水筒に水を汲むことができる給水装置があったり、伝統的な服や鳥の翼が描かれた壁と鏡が用意され顔ハメ看板のように記念写真を撮ることができるようになっていたりと、少しでも並んでいる時間を快適に楽しく過ごしてもらおうという気持ちが感じられました。

大阪・関西万博のクウェートパビリオンの写真

建物内へと入り、まず最初に案内されたのは大きな球体が置かれた部屋。その球体には、最初は海の中の景色と思われるものが映し出されていて、人数が揃ったら映像が始まります。

この映像展示がなかなか凝っていて、タイムマシンのようなもので過去へ移動する場面では球体の下の方から白い煙がプシューッと吹き出したり、砂漠を歩く暑そうな場面では実際に熱が感じられたり。ただ映像を流すだけではないサプライズ的な演出があって面白かったです。

大阪・関西万博のクウェートパビリオンの写真

映像を見終えたあとは、中の展示を見ながら自由に進んでいく形式になっていました。最初の部屋にあったのは実際の砂漠の砂が詰められた展示。砂をかき分けていくと砂漠の生き物が現れたり、土器などのお宝が出現したりと、宝探しを楽しみながら砂漠について学ぶことができます。

近くにはクウェートの名産品らしき品々が入れられたカゴが並んでいて、中には何世紀もの間クウェートの主要産業だったという真珠が入っているものも。キラキラとしていて美しかったです。

クウェートパビリオンの野菜サモサの写真

終盤には 4 分間のショーがあり、砂漠を模したと思われる砂色のうねうねとした椅子…ベッド…のようなものに寝転んで、天井に映し出された映像を眺めます。星空が映し出されていて、まるでプラネタリウムのよう。寝ながら映像を見るというのも珍しいですが、スクリーンも大きく目の前が映像でいっぱいになるのでなかなか迫力がありました。


見て回るのにかかった時間は 30 分ほど。クウェートの歴史や国連の持続可能な開発目標(SDGs)に関連した真面目な展示も多かったですが、実際に砂に触れたり、映像を見ながら踊りを踊ってみたり、自転車の空気入れのようなポンプを動かしたりと、実際に体を動かして体験する展示が多くて良かったです。

展示を見終えたあとにはお隣にあった「SIDRA」というお店で「野菜サモサ」なる食べ物を購入していただいたのですが、スパイスの風味を感じる味で異国感がありました。思っていたよりも普通に辛かったので、辛いものが苦手な私は時間をかけてゆっくりいただきました。