Hiratake Web ロゴ

弥生時代の大集落跡を整備した安満遺跡公園へ行ってきた

投稿した日
更新した日
書いたひと
icon
ひらたけ

高槻市にある 安満遺跡公園へ行ってきました🏺 安満遺跡公園はその名前の通り「安満遺跡」という史跡とその周辺に広がる公園で、国史跡に指定されている弥生時代の大集落跡を整備したもの。そんな歴史ある場所にある広い公園を訪れ、うろうろと園内を散策してきました。


安満遺跡公園へは、JR 高槻駅から歩いて約 13 分、阪急高槻市駅からは歩いて約 10 分。駅から向かう道の途中には案内が書かれた看板が設置されていて、迷うことなく訪れることができました。

公園の北側には JR 京都線、南側には阪急京都線が通っていて、列車に乗って窓の外を眺めるたびに「あの芝生が広がっている場所はなんなのだろう」と以前から気になっていました。遺跡というくらいだから、真面目でお堅い雰囲気の場所なのかな?と思っていたのですが、訪れてみると入口からオシャレな雰囲気でびっくり。

安満遺跡公園の写真

線路と線路に挟まれた高槻市の街なかにある安満遺跡公園は、2019 年に一次オープン、2 年後の 2021 年に全面オープンした新しい公園。甲子園球場 5 個分もの広大な公園内には、広い原っぱに子どもたちの遊び場、人工芝が整備されたイベントエリアに飲食店など、様々な施設が充実しています。

安満遺跡は「あまいせき」と読むそうで、安満遺跡公園のロゴマークには弥生時代っぽい髪型をした人の顔の中に「ama」と書かれています。

安満遺跡公園のサンスター広場の写真

入ってすぐのところには、オーラルケア用品などを取り扱う サンスター株式会社 の名前が付けられたエントランス広場「サンスター広場」が整備されていました。サンスター株式会社は高槻市に本社がある会社で、ネーミングライツの契約によって広場の名前に会社名が使われているそう。

サンスター広場の他にも、あそび道具を販売する 株式会社ボーネルンド がネーミングライツパートナーとなっている「ボーネルンド Park Center」というパークセンター、株式会社高浄 がネーミングライツパートナーとなっている「TAKAJYO TOILET」というトイレが安満遺跡公園内に整備されています。

安満遺跡公園内に設置されたアイドルマスターの「高槻やよい」のマンホール「ふたマス!!!!!!」の写真

サンスター広場やボーネルンド Park Center、TAKAJYO TOILET の前を通って公園の中心部の方へと歩いていくと、途中に設置されていたのは可愛らしい女性のキャラクターが描かれたマンホール。こちらは「アイマス」の略称でも知られる「アイドルマスター」シリーズのマンホール「ふたマス!!!!!!」というものだそう。

ポケモンのマンホール「ポケふた」があるのは知っていましたが、同じような感じでアイドルマスターシリーズのマンホールがあるのは知らなかったので驚き。

こちらは 2025 年にアイドルマスターシリーズが 20 周年となるのを記念して始まったプロジェクトだそうで、高槻市観光協会の「たかつき観光大使」に就任しているという「高槻やよい」さんという方のイラストが描かれていました。

史跡安満遺跡の写真

公園の中心部に近づくと、見えてきたのは「史跡 安満遺跡」の文字が書かれた案内。周囲を見渡しても原っぱが広がっていたりオシャレな外観の建物があったりと遺跡感があまりないですが、約 2,500 年前に誕生したという弥生時代の集落、安満ムラについての説明がイラスト付きで設置されていました。

居住域・生産域・墓域という、集落の 3 要素が史跡として保存されているのは全国でもこの安満遺跡だけなのだそう。弥生時代のほぼ全期間、約 750 年間にわたって存続したとされています。

安満遺跡公園内にあるレストランファーマーズクラブの自家製レモネードの写真

私が安満遺跡公園を訪れた 9 月上旬はまだまだ気温が高く、よく晴れた青空の下を歩いていると軽く汗が出てくるような感じでした。公園の中心あたりにある建物内にはファーマーズクラブというレストランがあり、そちらで飲み物をテイクアウトできるようだったので、園内を歩いて見て回る際のお供となる冷たいドリンクを購入。

いただいたのは「自家製レモネード」で、店名に加えて何やらアルファベットで文字がプリントされたオシャレなカップには輪切りのレモンとグラデーションが綺麗な炭酸が注がれていました。暑い中で飲む、レモンの爽やかな酸味の効いたレモネードは非常においしかったです。

安満遺跡公園の写真

公園の中央を南北に通る細い道路を横断し、安満遺跡公園の東側へ。こちらにもオシャレな外観のお店が数店舗建ち並んでいるほか、公園へ遊びに来た子どもたちがピョンピョンと楽しそうに飛び跳ねるトランポリンのような遊具が設置されていたり、芝生が広がる屋根付きのエリアが整備されていたりしていました。

安満遺跡公園の写真

オシャレすぎて時々忘れそうになりますが、ここは弥生時代の遺跡に整備された公園。原っぱの隅っこの方には巨大な土器のオブジェが設置されていたり、亡くなった方のための集団墓地があったりと、目立たない場所にではありますが弥生時代を感じられる展示もされていました。


安満遺跡公園へ行ってきましたが、想像していた遺跡とは全く違った雰囲気の場所で驚きました。原っぱの上でテントのようなものを設置してくつろいでいる人がいたり、園内をジョギングしている人がいたり、芝生の上で食事を楽しむ人がいたりと、園内のどこを歩いていてものんびりとした雰囲気で居心地が良かったです。