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Googleのコーディングエージェント「Jules」を使ってみる

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ひらたけ

Google のコーディングエージェント 「Jules」が気になったので試しに触ってみました🐙 私は全然存在を知らなかったのですが、Jules はこれまでベータ版として提供されていたものだそうで、今年 8 月に正式版が公開されたというニュースを見て存在を知りました。

AI については色々賛否が分かれるところではありますが、エンジニアとしては「AI なんも触ってません」はこれから先の時代を生き抜いていけなさそうなのと、純粋に新しい技術に触れるのは楽しいので、とりあえず Jules なるものを触ってみることに。


さっそく Jules のウェブサイトへと移動し Google アカウントでログインをすると、GitHub アカウントとの連携を行うためのボタンが表示されました。Jules は GitHub 上のリポジトリを読み込んで、指示に従ってリポジトリ内のコードを変更してくれるようです。

今回はお試しということで、この「Hiratake Web」のリポジトリにだけアクセスできる権限を与えて Jules と GitHub アカウントを連携しました。

Julesの画面の画像

GitHub アカウントと連携すると、AI へ指示を出すためのテキストエリアが表示されました。こちらでコードを変更するリポジトリやブランチの選択をしたり、AI にやってほしい具体的な内容を書いたりするようです。

今回はウェブサイトのリポジトリでの作業なので、過去に書いた投稿に誤字脱字がないかチェックして、直してもらうことにしました。最近は GitHub 向けの Gemini Code Assist を導入してプルリクエストを作成するたびに大量の誤字脱字を指摘される日々を過ごしているのですが、それ以前の投稿は指摘が入っていないのでいい機会だなということで。

Julesの画面の画像

「2023 年の投稿の誤字脱字を直して!」みたいな感じで雑に指示を出してみると、作業の内容をいくつかのタスクに分割して「こんな感じの流れで進めますよ~」という確認が表示されました。

Jules による依頼遂行計画を承認すると、さっそくコードの変更に移ります。作業中は画面を閉じてしまっても途中で止まってしまうということはないようで、待っている間に他の作業を進めたり、休憩をしたりすることができます。

画面上には「今このタスクを進めていますよ~」ということが分かりやすく表示されていて、ときどき「今どれくらい進んだかな?」と見に来たときにちゃんと教えてくれるのが助かります。

Julesの画面の画像

雑に 2023 年の投稿全てに対して誤字脱字の修正を依頼してしまったせいで、ファイル数が多くてものすごく時間がかかっていたのですが、タスク遂行中に「こんな感じで進めているけど、この調子で進めても大丈夫?」的な感じで確認をしてくれたので、そのタイミングで一度作業を止めてもらうことに。

途中で作業の内容について確認をしてくれたり、会話によって臨機応変に対応を変えてくれたりと、これが最新の AI ツールか…となんだか感心しました。

Julesで作成したGitHubのプルリクエストの画像

しばらく待つと、準備ができたとして GitHub へ変更内容をコミットしたブランチをプッシュするボタンが画面上に表示されました。ブランチをプッシュするだけでなく、プルリクエストの作成までやってもらうこともできるようだったので、今回はプルリクエストを作成してもらうことに。

GitHub 上でのレビュー時には、変更のあった箇所についてコメントをすると Jules が目玉の絵文字でリアクションを付けてくれて、コメントの内容通りにコードを再修正してくれました。賢すぎる。


Google のコーディングエージェント「Jules」を使ってみましたが、思っていたよりも使い勝手が良くて驚きました。1 度目は指示があまりにも雑すぎて微妙な感じになってしまったのですが、何度か触ってみて試行錯誤していくとちゃんと良い感じの内容でプルリクエストを作成してくれました。

また、タスクの内容が日本語の文章の修正だったので、うまく対応してもらえるか不安だったのですが、普通に進めてもらえましたし、途中のやりとりも日本語だったので、特に困ることもなかったです。AI 技術の進歩、はやすぎる。