京阪出町柳駅から銀閣寺までを徒歩で行く
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先日、京都を訪れた際に 京阪電車の出町柳駅から銀閣寺までを歩いてきました🚶 正式には 東山慈照寺 という銀閣寺は「古都京都の文化財」の一部として世界遺産にも登録されており、数ある京都の寺院の中でも非常に有名な場所。出町柳駅からは路線バスも多数出ていますが、せっかくなので古都・京都の街を眺めながらのんびり歩くのも良いなということで、歩いて移動しました。
大阪から列車に揺られること 50 分ほど。席に座ってうつらうつらしながら乗車した列車の終点の駅で下車、やってきたのは 京阪電車の出町柳駅 です。京阪本線・鴨東線の終点となる駅で、出町柳駅と八瀬比叡山口駅・鞍馬駅とを結ぶ 叡山電車 との乗り換え駅でもあります。
今回向かう銀閣寺へは駅の南側にある道路を通って向かうのが良さそうだということで、地下にあるホームから地下通路を歩いて、南側の賀茂大橋近くにある出口から地上へ。
乗車した京阪電車の車内も外国人観光客の姿が非常に多く、半分とまではいかないまでもかなりの人数が乗車していたのですが、駅を出るとその割合は一気に上昇。駅から地上へと出る階段の近くには大きなキャリーバッグを持った人たちが集まっていて、行き先を確認しているのかスマートフォンとにらめっこしていました。
駅の西側には川が流れていて、賀茂川と高野川という 2 つの川が交わる地点に賀茂大橋という大きな橋が架けられています。合流した 2 つの川は鴨川と名前を変え、四条河原町の辺りや東海道新幹線もやってくる京都駅の東側を通って南へと流れていきます。
川に沿って南北に通る道路は川端通り、交差するように東西へ伸びる道路は今出川通り。銀閣寺へは今出川通りを東へとずっと歩いていくことになります。
直線距離で 2.3km ほどとなかなかに距離があるのですが、交差点の近くには「銀閣寺 34 分」と書かれた看板が設置されていました。路線バスも走っているのに、こうして目立つように看板が設置されているくらいには思いのほか銀閣寺まで歩いていく人は多いようです。変わった人もいるものですね。
看板に描かれた矢印に従って、今出川通りを東へと歩いていきます。通り沿いには長屋のような感じで 2 階建てほどの建物が隙間を空けずに建ち並んでいて、飲食店が多め。道路を挟んだ向かい側にはお寺があり、京都の街らしさを感じます。
道を歩いている人は思っていたよりも少なめ。観光客が列をなして歩いている感じではありませんでした。バス停には一定数観光客と思われる人たちが集まっていましたが、そちらも大混雑というほどではない感じ。
10 分ほど歩いて、見えてきたのは百万遍という広い交差点。今出川通りと東大路通りが交差する地点で、交通量は多め。交差点周辺には マクドナルド や サイゼリヤ、松屋 などのチェーン店をはじめとした様々な飲食店やコンビニ、ドラッグストアなど多くのお店が集まり、人も多く賑やか。
横断歩道を渡って南北に通る東大路通りを過ぎると、見えてくるのは誰もが名前を聞いたことがあるであろう国内有数の大学 京都大学。私は中学校卒業後に高等専門学校(高専)へと進学し、そのまま就職したので大学には行っていないのですが、こうして大学の前を通るたびにその敷地の広さや建物の多さに驚かされます。
周辺にラーメン屋が多いと感じたのは、やはり学生の方がたくさん集まる場所だからなのでしょうか。私も銀閣寺から帰る際に近くにあるラーメン屋に立ち寄ったのですが、学生さんらしき若くて元気な方々が働いていたのと、ラーメンの量がやや多めだったのが印象的でした。
大学に用事があるわけではないので立ち寄ることはしませんでしたが、京都大学の正門はひとつ南側の通り沿いにあるそう。また、博物館や百周年時計台記念館など一部の建物へは一般の方も入ることができるようになっているとのこと。これまでの人生の中で大学に行く機会がほとんどなかったので、ぜひ訪れてみたいです。
京都大学の前を通ってしばらく歩いていくと、道路の脇に「哲学の道」という看板と細い看板を発見。こちらは銀閣寺と南禅寺の間を結ぶ約 2km ほどの散歩道だそうで、20 世紀初期の哲学者で京都大学教授の西田幾多郎氏が毎朝この道を歩いて思想に耽っていたことにちなんで名付けられたものなのだそう。
春には道沿いに並ぶ桜に花が咲き、桜の名所としても知られているのだとか。春頃に哲学の道を歩いて、銀閣寺から南禅寺まで行ってみるのも楽しそうです。
哲学の道の隣を流れる川は、水量豊かな琵琶湖から京都へと水を運ぶために造られた「琵琶湖疏水」という人工の運河。
琵琶湖疏水は、滋賀県大津市観音寺から京都府京都市伏見区堀詰町までの全長約 20km の第 1 疏水、第 1 疏水の北側を全線トンネルで並行する全長約 7.4km の第 2 疏水、そして京都市左京区の蹴上付近から分岐し北白川に至る全長約 3.3km の疏水分線などから成るそうで、哲学の道の隣を流れているのは疏水分線です。
そんな琵琶湖疏水沿いには、琵琶湖疏水沿線を歩いて楽しむための「そすいさんぽ」という散策道が整備されており、今回歩いた道の途中にある電柱にも「琵琶湖まで 13km」と書かれた案内が貼られていました。ここから琵琶湖まで歩いていくとなると…一体何時間かかるのでしょう。歩く場合はちゃんと準備をして臨まないといけないですね。
哲学の道を通って東へと進んでいくと、琵琶湖疏水に架かる橋とその先に続く細い通りが見えてきます。この小さな橋は「銀閣寺橋」という橋で、その先に続いている上り坂は銀閣寺の参道。今回の目的地の銀閣寺まではもうすぐです。
参道沿いには数多くの土産物屋や軽食を販売するお店などが立ち並び、観光客の姿が多く見られました。やはり外国人が多いなとは感じたものの、京都の他の観光地に比べると人の数はやや少なめに感じました。
参道手前にあったカフェで冷たい飲み物を購入した際にお店の方に聞いてみたところ、このあたりは京都の中でもマイナーな場所なので、それほど人は多くないとのこと。個人的には、銀閣寺は京都の超有名ド定番観光地みたいなイメージがあったので、これには少し驚きました。
いかにも観光地といった雰囲気の参道を抜け、ようやく 銀閣寺 の総門前へと到着。出町柳駅を出発してから銀閣寺まではおよそ 30 分ほど、旅行用の大きな荷物を持って歩くのは大変ですが、散歩するにはちょうどいいくらいの距離だと感じました。
京阪出町柳駅から銀閣寺まで歩きましたが、京都らしい街並みから大学周辺の賑やかなエリア、景色がきれいな川沿いの散歩道に観光客で賑わう参道まで、様々な雰囲気の場所を歩くことができて楽しかったです。おつかれさまでした。