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銀閣寺としても知られる東山慈照寺へ行ってきた

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ひらたけ

京都にある有名なお寺で 銀閣寺という名前でも知られている東山慈照寺へ行ってきました🛕 京都の観光名所として、金閣寺・銀閣寺は超定番なスポット。しかしながら、私は関西に住んでいるにも関わらずなんだかんだでそのどちらにも行ったことがなく、これは良くないぞと思い立ちまずは銀閣寺へと行ってきました。


銀閣寺へは、京阪電車の出町柳駅から歩いて 30 分ほど。京都の中心市街地からは少し離れていますが、路線バスが多数走っており、東海道新幹線が停車する京都駅からも乗換なしで近くまで訪れることができます。

入口となる総門の手前には参道が伸びていて、その参道沿いにはたくさんの土産物店や軽食を販売するお店が所狭しと並んでいます。外国人観光客が好んで買っているイメージのある、筆でどデカく日本語が書かれたシャツを扱うお店が多めだったのは、さすがは京都といった感じ。オシャレな外観のカフェも多めでした。

銀閣寺の総門の写真

外国人観光客は多いものの、思っていたよりも人は少ない参道を通って銀閣寺の総門前へ。訪れたのが祝日だったためか、門の隣には日の丸の旗が掲げられていました。

総門をくぐり、右手側に伸びる「銀閣寺垣」と呼ばれる細長い空間を歩いてチケットを販売する受付へと向かいます。こちらの道は総門から中門までの約 50m の参道で、本来は防御を兼ねた外界との区切りとして設けられたと考えられているものだそう。

銀閣寺へ入るための御札とパンフレットの写真

中門の手前にある受付で参拝料金を支払い、御札とパンフレットを受け取ります。この御札が銀閣寺の入場券のようになっていて、下部には切り取り線とチケットが付いています。隣にある中門で係の方に御札を手渡し、下の部分を切り離してもらって、いよいよ銀閣寺の中へと足を踏み入れます。

入って右手側には御朱印の受付があり、御朱印を頂く場合はこちらで先に御朱印帳を預けておく必要があるようでした。預けた御朱印帳は、帰りに再び中門前までやってきたときに受け取るようです。

銀閣寺の銀閣(観音殿)の写真

銀閣寺は、1482 年に室町幕府 8 代将軍・足利義政によって造営が開始されたもの。義政の祖父に当たる室町幕府 3 代将軍・足利義満の北山殿金閣「鹿苑寺」にならい、隠栖生活を過ごすために山荘東山殿を造営しました。この東山殿が銀閣寺の発祥で、銀閣寺の正式な名前である「東山慈照寺」は義政の法号「慈照院」にちなんで命名されたのだそう。

御朱印の受付の列を横目に見ながら先へと進んでいくと、見えてきたのは慈照寺の象徴である「観音殿」という建物。銀閣という名前でも知られ、国宝にも指定されています。

銀閣寺の庭園の写真

観音殿は後半でも見ることができるので、なんとなく眺めてから先へと進んでいきます。慈照寺の本堂の正面には、白砂を段形に盛り上げた「銀沙灘」と呼ばれるもの、円錐台形の「向月台」が整備されており、銀沙灘は月の光を反射させるため、向月台はこの上に座って東山に昇る月を待つため、といった俗説があるそう。

静かな場所で生活するための建物というだけあって、なんだか優雅な雰囲気。月が綺麗な夜に、観音殿から月を眺めながらお食事をしたり考え事に耽ったりしたのでしょうか。

銀閣寺の洗月泉の写真

慈照寺の東側、山の方へと歩いていくと目の前に広がるのは鮮やかな緑色をした苔が地面を覆う美しい空間。その隣には「洗月泉」という滝があり、近くにはたくさんの小銭が投げ込まれていました。

ここから先はルートが 2 つに分かれていて、車椅子やベビーカーなどの方は池の周りをぐるりと歩いて観音殿方面へ、それ以外の方は階段をのぼって上へと進んでいくことになります。

銀閣寺のお茶の井の写真

山を登っていくルートの方は階段の段数がかなり多く、思っていたよりもなかなか体力が要る道となっていました。途中には「お茶の井」という義政公愛用のお茶の井跡がありました。こちらは現在もお茶会などの飲料水として使用されることがあるのだそう。

銀閣寺の展望所からの景色の写真

やっとのことで階段を登り切ると、途端に視界が開けて目の前には慈照寺の境内と京都の街並みを見下ろすことができるようになっていました。

この日は雲が多い空模様ではありましたが、青々とした緑とそこに佇む観音殿、それから青空と白い雲のコントラストが非常に美しく、いつまでもこの場所で眺めていたいような気持ちにさせられます。ちょうど木々が少ないところからは段々になっている銀砂灘の模様もはっきり見えます。

銀閣寺の銀閣(観音殿)の写真

展望所からの景色を眺めた後は、来た道とは違う道を通って下へと降りていきます。階段を下り切ると、すぐ目の前には観音殿があり訪れた人たちの多くが記念写真を撮っていました。


初めて訪れた銀閣寺でしたが、写真でしか見たことのなかった観音殿を間近で見ることができたのが思っていたよりも感動しました。また、境内に入ってすぐのところはかなり暑かったのですが、階段が続く庭園のようなエリアに差し掛かった途端にかなり涼しくなって快適だったのは驚きでした。

少し余談にはなりますが、境内を歩いている途中でやたらと外国人の方から写真の撮影をお願いされました。私は英語が全く分からないのでだいぶ焦りながら手渡されたスマホで撮影をしたのですが、ちゃんとうまく撮影できていただろうか…。