大宮駅からさいたま新都心駅までを徒歩で行く
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先日、さいたま市を訪れた際に JR 大宮駅からさいたま新都心駅までを散歩してきました🚶 この区間は JR 宇都宮線、高崎線、京浜東北線の列車がとんでもない頻度で走っており、列車に乗ればわずか 2 分ほどで移動することができます。そんな 2 つの駅の間を、埼玉の街を眺めながらのんびり歩いてきました。
スタート地点は、様々な路線に多くの人々が集まる 大宮駅。JR の在来線が多数発着しているだけでなく新幹線も発着する駅で、東北新幹線 に乗車すれば仙台や青森へ、山形新幹線 に乗車すれば山形へ、秋田新幹線 に乗車すれば秋田へ、北海道新幹線に乗車すれば新函館北斗へ、上越新幹線 に乗車すれば新潟へ、そして 北陸新幹線 に乗車すれば長野や金沢へと、列車 1 本で様々な場所へ向かうことができます。
JR だけでなく他の鉄道会社の路線も乗り入れていて、この大宮駅から春日部駅や柏駅などを経由して千葉県の船橋駅へと向かう 東武鉄道 の 東武アーバンパークライン や、新幹線の線路に沿ってさいたま市の北側にある伊奈町方面へと続く ニューシャトル の列車がこの駅にやってきます。
そんな超巨大な駅である大宮駅の西口を出ると、周辺の様々な道路やバスターミナル、建物へと続くペデストリアンデッキが目の前に現れます。こういう、駅前に高架のデッキや広場があって、地上ではない場所にメインの出入口があるところに、なんとなく JR 東日本の駅っぽさを感じます。
訪れたのは平日の夕方 16 時ごろ。駅前には学校帰りと思われる制服姿の学生さんが多く、時間帯にもよるのかもですが女子高生の姿がやたら多い印象を受けました。男子は一体どこへ…。
デッキの上から周囲を見渡すと、見える範囲だけでもマクドナルドが 2 件あったり、ゴンチャのデカい広告が掲げられていたりと賑やかな一方で、建物もペデストリアンデッキもモダンとはいい難い、結構年季が入っていそうな見た目のものが多いなと感じました。
目的地のさいたま新都心駅があるのは、大宮駅から南に 1.7km ほど離れた場所。大きな商業施設が立ち並ぶ駅前のペデストリアンデッキの南側にある階段を下って、線路沿いの道へと向かいます。
東京駅や大阪駅のように、モダンで首がもげそうなくらい見上げないといけない高さの超高層ビルを全然見かけなかった大宮駅前ですが、階段を下った先の道はさらにそういった街並みからは遠ざかり、どこかディープな雰囲気を漂わせていました。
道幅は狭く、どこへ続くか分からない細い道がいくつも伸びていて、左右には高くもなく低くもない高さの雑居ビルが立ち並び、様々な種類の看板が取り付けられています。人通りはそれなりといった感じですが、先ほどまで居た駅構内や駅前のペデストリアンデッキと比べるとかなり少なめです。
大宮駅といえば、JR 東日本が公表している 各駅の乗車人員 で品川駅に次いで 7 番目に利用者が多い駅(2024 年度)。さぞかし大都会なのだろうと思っていたのですが、実際に歩いてみると意外とそんなことはなく、巨大なビルがずっと並んでいるというわけではないのが結構意外でした。
なるべく線路に近い道を選んで歩いていくと、時折左手側に高架の線路が見えるのですが、たくさんの路線があるわりには幅が狭め。不思議に思いながら調べてみると、どうやら JR 大宮駅で線路が高架になっているのは新幹線のみで、在来線は地上と地下にホームがあるそう。
道路沿いには徐々に一軒家が見られるようになり、辺りは落ち着いた住宅街といった雰囲気に。周辺には私立の中学校や高校、大学があるようで、駅周辺同様学生さんが多かったです。
細い道を歩いていたかと思いきや、突然大きな道路に出て背の高い建物に驚きの声を上げたり、新幹線の線路が上下に重なって狭い土地に収まっている様子に都会を感じたり。景色の変化が激しめです。
再びオフィスビルのような大きな建物が見え始めた頃、一際巨大で目立つ建物が目の前に現れました。この大きな建物は さいたまスーパーアリーナ で、関東に住んでいない私でも名前を見聞きしたことがあるくらいには有名な施設。
コンサートや展示会などの会場に使われるスタジアムや、音楽イベントやバスケットボール、ボクシングなどのインドアスポーツなどに使われるメインアリーナなどで構成されています。
線路の隣にある階段を上ってみれば、そこからさいたまスーパーアリーナの側面に整備された歩道へと続いています。また、高架の歩道からは JR の線路を超えて向こう側へと渡るための橋も伸びていて、地上を歩いているときには見ることができなかった、何本もの線路が地上に敷設されている様子を眺めることができます。
まるで川のように横たわる線路を眺めながらさいたまスーパーアリーナの周りをぐるりと歩いていくと、たどり着いたのは けやきひろば というエリア。こちらもさいたまスーパーアリーナと同じ会社が運営している施設なのだそう。
2 階部分には名前の通りケヤキの木がたくさん植えられていて、モダンで落ち着いた雰囲気の空間。埼玉県の県の木が「ケヤキ」 なのだそうで、まさに県民のための憩いの場。1 階には飲食店やカフェもあります。
けやきひろばから続く広いペデストリアンデッキを歩いていけば、今回の目的地である JR さいたま新都心駅 に到着。駅は雨の日でも安心な大きな屋根に覆われていて、スタート地点の大宮駅に比べてかなり新しくて都会的な外観。背の高い大きなビルも多く、まさに新都心という名前にふさわしい雰囲気です。
大宮駅からさいたま新都心駅までを歩いて移動してみましたが、かかった時間は 40 分ほどと思っていたよりも時間がかかったなという印象。東京やその周辺の鉄道は、「健康のためにひと駅分歩きましょう!」みたいな話が頻繁に言われるくらい駅間がめちゃくちゃ短いと思っていたので、ちょっぴり意外でした。
私は普段大阪に住んでおり、埼玉を訪れたのは今回が初めて。スマートフォンで地図アプリを見ながらではありましたが、全く土地勘のない知らない街を歩くというのはなかなか楽しかったです。おつかれさまでした。