2kmもある参道を歩いて大宮の武蔵一宮氷川神社へ行ってきた
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東京都や埼玉県、神奈川県などに 280 数社あるという氷川神社。その総本社である 武蔵一宮氷川神社へ行ってきました⛩️ 氷川神社は「大いなる宮居」として大宮という地名の由来にもなった、2,400 年以上の歴史がある古い神社。そんな紀元前からあるという氷川神社へ、長い参道を歩いて参拝に行きました。
さいたま新都心駅 から歩いて 10 分ほど。やってきたのは氷川神社の一の鳥居の前です。線路に沿って伸びる大通りから枝分かれするように北へ真っすぐ伸びる道が氷川神社の参道で、その始まりの場所に建てられた朱色の鳥居の前で一礼してから神社の境内へと足を踏み入れることになります。
さっそく参道を歩いて、神社の拝殿を目指します。鳥居のそばには神社までの距離が書かれた看板が立てられていたのですが、よく見てみるとなんだか書かれている数字がおかしい。200m の間違いでは?と思いながら何度も見てみるのですが、何度見ても 2000m と書いてあるように見えます。
氷川神社の参道は南北に非常に長く、その長さはなんと 2km。参道の両側には埼玉県の県の木にもなっているケヤキの木が植えられていて、美しいケヤキ並木を眺めながら歩くことができます。
このケヤキ並木ですが、最初からケヤキの木が植えられていたわけではないようで、江戸時代に描かれた絵図には松を多く含んだ並木の様子が見られるそう。また、大正時代の写真では鬱蒼とした杉並木で覆われていて、昭和初期に作られたという「大宮をどり」の中にも「並木十八丁鉾杉つづき」と歌われているとのこと。
現在の参道沿いには、ケヤキを中心にスダジイ、サクラ、クスノキなど 30 種類以上の木々が約 650 本植えられているそう。杉からケヤキに変わった理由は諸説あるそうですが、台風による倒木や戦争中の燃料利用による伐採、車の排気ガスなどの様々な影響による枯死などの要因で、根の張るケヤキを植樹したと言われているようです。
2km という距離に圧倒されつつ、気を取り直して再び参道を歩き始めます。大きな神社の参道というと、観光に訪れた人向けの土産物店や甘味処などが多く並んでいるイメージがありましたが、氷川神社の長い参道沿いはそうではありませんでした。
たまにおしゃれな外観のカフェや美容院などは見かけましたが数は多くなく、住宅街のど真ん中に参道があるという感じ。伊勢神宮の参道や出雲大社の参道などを歩いたことがありますが、それらとは異なる雰囲気で驚きました。
道を歩いている人も、神社を訪れた観光客というよりはこの道を普段使いしている地元の方がほとんどといった感じで、ジョギングをしている方や談笑しながら自転車で走っていくグループなども見られました。
しばらく歩くと、参道沿いに広がる「平成ひろば」という広場に差し掛かります。氷川参道の一部を整備した公園で、ここまで歩いてきた参道と同様に周囲に木々が植えられ自然豊かな空間。歩道は石畳が敷かれ、岩を組み合わせて作られたせせらぎなどもあって市民の憩いの場として親しまれているそう。
平成ひろばを抜け、氷川神社入口という交差点名に「もうだいぶ歩いてきたが?半分以上歩いたが?」と突っ込みたい気持ちをどうにか抑えつつ、歩き始めて 30 分ほどで氷川神社の二の鳥居までやってきました。
現在設置されているこの二の鳥居は、昭和 51 年に明治神宮から移築されたものだそう。高さは約 13m、幅が約 17m あり、木造の明神鳥居としては関東で最大級の規模なのだとか。鳥居に用いられている材木は台湾の阿里山で伐採された樹齢 1,200 年以上のヒノキだとされていて、その樹齢にも驚きです。
台湾の阿里山ってなんか聞いたことあるなと思ったら、ゴンチャ のドリンクに使われているお茶の説明にちょいちょい出てくる名前でした。
二の鳥居から 5 分ほど歩くと、見えてきたのは三の鳥居。近づくにつれて異常な数のカラスによる、聞いたことのないくらいの爆音大合唱が聞こえ出してちょっぴり怖かったのです。
歩き始めたときは空はまだ明るかったのですが、参道を歩いているうちにかなり暗くなってきました。
神池に架かる橋を渡ると、ようやく拝殿などがある場所への入口までたどり着きました。一の鳥居を出発してから楼門にたどり着くまでにかかった時間は 45 分ほど。この日は雨が降っていて、やや早足で歩いていたことを踏まえると、普通に歩いたら 1 時間近くかかるのではないでしょうか。長過ぎる。
到着したのが閉門時間ギリギリだったので、せっかくここまで来たのですが中をじっくり見て回ることはできませんでした。次にまた氷川神社を訪れる機会があれば、もっと時間に余裕を持って参拝に訪れたいです。
余談にはなるのですが、楼門の前に立てられた閉門時間が書かれた看板を見て、「今の時間は…?」とポケットからスマートフォンを取り出したら、本のように開くタイプのスマホケースのケースとスマホ本体の間にデカい蚊が挟まっていて、突然の虫の出現に驚いてスマホを放り投げてしまいました。
幸いなことにスマホの動作に異常はなく、虫刺されも無かったのですが…どうやってそこに入り込んだんだ…?