山陽電車の本線を山陽姫路駅から西代駅まで乗ってきた
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神戸市の西代駅から姫路市の山陽姫路駅までを結ぶ、山陽電車の本線。ほとんどの列車が神戸高速線と直通運転がされていて、終点である 山陽姫路駅から出発する列車の多くが阪神大阪梅田行き や 阪急神戸三宮行き などになっています。そんな 山陽電車の本線の区間を端から端まで乗ってきました🚃
やってきたのは 姫路市にある 山陽姫路駅。姫路といえば世界遺産にも登録されている 姫路城。私が訪れた日も駅周辺には観光客と思われる人々が多く見られました。
すぐ近くには山陽新幹線や新快速列車が発着し、播但線や姫新線の起点にもなっている JR 姫路駅 があり、駅直結の商業施設やホテルなども立ち並びます。山陽姫路駅にも駅直結の商業施設として山陽百貨店があり、駅の規模の大きさに圧倒されます。
JR 姫路駅と山陽姫路駅の間は少し離れていますが、高架の歩行者デッキで結ばれていて案内に従って歩いていけば迷子になる心配もなし。自動改札機は Suica や ICOCA などの交通系 IC カードに対応していて、自動券売機等できっぷを買うことなくスムーズにホームへと入ることができました。
1 番から 4 番までの 4 つの乗り場がある頭端式ホームで、この駅が終点の駅であることが感じられます。駅の名前は「山陽姫路駅」となっていますが、駅名標では「さんよう」「山陽」の部分が小さめに書かれていました。
山陽姫路駅を出発する列車は、各駅に停車する「普通」と高速神戸線・阪神本線を経由して阪神大阪梅田駅へと向かう「直通特急」の 2 種類。
とりあえず速い列車のほうが良いだろうと思い、阪神大阪梅田行きの直通特急に乗ろうとしたのですが、なんと山陽電車の本線の起点である西代駅は一部の列車しか停車しないとのこと。起点の駅なのに不思議だなと思いつつ、行先表示のところに「板宿~神戸三宮間は各駅に停車」と書かれた背景が黄色に塗られた直通特急の列車に乗車しました。
ホームを挟んで向かい側に、西代駅には停車しない阪神大阪梅田行きの直通特急が停車しているタイミングで車内へと乗り込んだので、車内は人がおらずガラガラ。
シートは列車の進む向きに合わせて背もたれをガコンと動かすことができる転換クロスシート。列車が神戸方面から山陽姫路駅へと入ってきて、乗っていたお客さんを降ろした後で車掌さんがひとつひとつ向きを変えていました。
徐々に乗客が増えてきたなと感じたところで、定刻になり列車は山陽姫路駅を出発。ぐるりとカーブを描くように南へと進む列車は、JR 山陽本線そして山陽新幹線の線路の下をくぐって海の方へ。飾磨駅で網干線と合流してからは進路を東へと変えて進んでいきます。
途中の山陽明石駅からは、JR 神戸線の線路のすぐ横に並んで海沿いを走ります。進行方向右側には瀬戸内海、そして明石海峡大橋が見え、夕方という時間帯も相まってなんとも幻想的な雰囲気に。車内が立ち客も出るくらいに混雑していたので写真を撮影することはできなかったのが少し残念でしたが、ぼーっと眺めていると心が洗われるようでした。
JR 線のほうが海に近いところを通っていますが、山陽電車の線路のほうが少しだけ高いところを走っている区間が多くて景色が良かったです。
山陽須磨駅手前あたりで、山陽電車の線路は JR の線路とはお別れ。そこから少し進んだところにある板宿駅手前で線路は地下へと潜っていきます。神戸市営地下鉄西神・山手線との乗り換え駅である板宿駅を出ると、次の停車駅が山陽電車の本線の起点である 西代駅。
列車を降りていく人は多くもなく少なくもなく…といった感じ。駅周辺は閑静な住宅街という雰囲気で、神戸という街の印象につられてかどこか上品な感じもしました。
乗車時間は 52 分。姫路と神戸の間を速く移動したいのであれば山陽新幹線や JR 在来線の新快速列車がありますが、海沿いの景色を眺めながらゆったりとした時間を過ごしたいのであれば山陽電車での列車旅もいいなあと思いました。