JR大阪駅のある梅田から淀屋橋駅までを歩いて移動する
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関西を代表する繁華街、梅田。JR 西日本の駅で最大の乗車人員数を誇る JR 大阪駅 をはじめ、大手私鉄のひとつであり国内最大規模の頭端式ホームを持つ阪急電鉄の 大阪梅田駅 や、同じく大手私鉄のひとつである阪神電車の 大阪梅田駅、そして大阪の街に縦横無尽に張り巡らされた地下鉄の 梅田駅 や 東梅田駅、西梅田駅 と、様々な鉄道路線が集まる場所。
そしてこれらの駅周辺には高さ 180m 前後の超高層ビルが立ち並び、商業施設にオフィス、そしてたくさんの人が集まっています。そんな梅田を出発し、南へ 1.2km ほど離れた場所にある京阪電車・地下鉄御堂筋線の淀屋橋駅までを、お散歩ということで徒歩で移動してみました。
スタート地点は 巨大な大屋根が特徴的な JR 大阪駅 です。梅田エリアの中心的な駅で、駅周辺は 大阪ステーションシティ という名前の空間が広がっています。JR 大阪駅と一口に言っても、広すぎて「大阪駅のどこ?」となるかと思いますが、今回は 連絡橋口のあたりから歩き始める ことにしました。
連絡橋口は、JR 大阪駅にたくさんある改札口の中で唯一 3 階という高い場所にある改札口。大阪に詳しくない知人と待ち合わせをするときにも便利で、とりあえず「列車を降りたら上へ向かうエスカレーターに乗って!」と連絡しておけば大抵なんとかなります。
改札前にはベンチもたくさんあるので、待ち時間を座って過ごすことができるのもグッド。改札横にはコンビニもあるので(ここ数年の間に新しくオープンしたコンビニな気がする)、食料などの物資の調達も可能です。
そんな JR 大阪駅の連絡橋口を出発し、淀屋橋駅を目指して歩き始めます。淀屋橋があるのは梅田の南側、ということでまずは大阪ステーションシティのサウスゲートビルディングへと向かいます。列車に乗って大阪駅へとやってきた場合は、連絡橋口の改札を出て左に曲がると「SOUTH GATE BLDG.」の建物名と、その下に並ぶ ポケモンセンターオーサカ や Nintendo OSAKA などの看板が目の前に現れます。
エスカレーターもしくは階段で下へと移動。2 階まで降りると、地上(1F)行きのエスカレーターや地下へ直通するエスカレーターが見えてきますが、降りるのは一旦ここまで。地上を歩くと横断歩道がなくて大通りを渡れなかったり、地下へ潜ると梅田ダンジョンの魔の手によって迷子にさせられたりするので、2 階の遊歩道を歩いていくのが最も安全です。
2 階へ到着したら、左手側に曲がって 阪急うめだ本店 や 阪神梅田本店 の方(スタバがある方とは逆側)へと歩いていきます。
大混雑のペデストリアンデッキを歩いて、目指すのは特徴的な外観をした阪神百貨店の建物。淡い茶色っぽい色をした、どこか高級感のある外観の阪急百貨店の方へと進み、そこから右に曲がって大通りの上を超えると、正面に見えるのが阪神百貨店が入居する超高層ビル「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」です。
竣工は 2022 年とかなり新しく、先ほどまで目の前に見えていた阪急百貨店のある建物のほうが「大阪梅田ツインタワーズ・ノース」となっています。
高架の歩道を歩いて大通りを渡り終えたら、引き続き 2 階を歩いて南を目指します。阪神百貨店の建物の側面に設けられた遊歩道をずっと歩いていくと、見えてくるのがいつ訪れても多くの人で賑わっている宝くじ売り場。
エスカレーターもしくは階段で地上へと降り、一攫千金の夢を見る人たちを眺めながら歩いていきます。この辺りは、広告付きのポケットティッシュを配っている方をよく見かけるイメージ。ポケットティッシュが足りなくなったら真っ先に訪れる場所です。
この日はポケットティッシュは貰えませんでしたが、代わりに「いま街頭調査をしてて~」とこの付近にオフィスがあるという不動産会社の方に声をかけられました。「不動産会社なのにライフプランニング的なこともやってて~」という話をされ、そういえば 1 年ほど前に神戸で街頭アンケートで話しかけられたとき にも同じこと言われたな…と思い調べてみたら、どうも同じ会社っぽい。社名が変わっていたようで気が付きませんでした。
寒い中での足止めを食らいつつ、大阪駅前第 4 ビルと大阪駅前第 3 ビルの横を歩いていきます。大阪駅前ビルは第 1 から第 4 までありますが、どれがどの番号のビルなのか毎回分からなくなります。蜘蛛の巣のように地下に広がる梅田ダンジョン内ではなおさらです。
しかしながら、この辺りは比較的リーズナブルな飲食店や居酒屋が多いとされていて、夜には多くのお客さんで賑わいます。ここ数年で新しいビルがいくつも建設されるなど発展が著しいうめきたエリアは、お財布に優しくないお店が多めな印象なので、同じ梅田でもエリアによって雰囲気が全然違うのが面白いところです。
そんなことを考えながら歩いていくと、見えてきたのは「梅田新道」という交差点。実はこの梅田新道交差点は国道 1 号の終点であり、国道 2 号の起点となっている交差点という超重要な地点。東京の日本橋から続いてきた道の終わりの場所、そして九州へと続く道の始まりの場所だと思うと、それだけでなんだか感慨深い気持ちになります。
梅田新道交差点を南へと渡る際、西側には横断歩道がありません。今回は地下には行かないということを徹底したいので、歩道橋がある交差点の東側へと横断歩道を渡って移動します。
綺麗に整備された歩道を歩いていくと、聞こえてきたのはブブンブンブンと爆音を響かせるバイクの音。大通りと大通りに挟まれた中洲のような三角形の場所、梅新南交差点付近までくると、数え切れないほどの数のバイクが列をなして南へと走っていくのが見えました。本当に数が多くて、一体いつ過ぎ去るねんという感じ。すごい。
そしてこれだけ広い幅の道路が、全て南への一方通行の道路というのがまたすごいところ。イルミネーションに彩られたイチョウ並木が続く大阪のメインストリート・御堂筋は、南行きの一方通行のままミナミの繁華街・難波まで続いています。
道路の西側でも東側でも、どちらを歩いても良かったのですが、今回は東側を選択。信号待ちをするたくさんのバイクに見守られながら横断歩道を渡り、南へと歩きます。少し歩いたところで見えてきたのは、堂島川に架かる大きな橋・大江橋 です。
現在の大江橋は昭和 10 年に御堂筋の整備にあわせて架け替えられたもので、堂々とした佇まいのこの橋は国の重要文化財にも指定されています。
橋を渡った先、堂島川と土佐堀川に挟まれたエリアが中之島で、進行方向左手側に見える建物が大阪市役所。あまりにもたくさんの人が集まっていて、警備員の方が立っているくらいだったのですが、市役所の前までやってくるとその理由に納得。大阪市役所の正面玄関前には大阪・関西万博の公式キャラクターであるミャクミャクのモニュメントが設置され、訪れた人たちが写真を撮っていました。
また、大阪市役所周辺や中之島公園では OSAKA 光のルネサンス 2025 というイベントが開催されており、私がこの場所を訪れた 12 月 14 日はその初日。あちこちに立っている警備員の方が「光のルネサンスへ向かわれる方はこのまままっすぐでーす」と声を張り上げて案内をされていました。
オシャレな服に身を包んだキラキラ男女が溢れていて、ファッションが分からなさ過ぎて絶望的な外見の私は若干居心地が悪くなりつつ…。少しずつ日が沈んで辺りが暗くなり始める中、大阪市役所の前を通り過ぎると目の前に見えてきたのは土佐堀川に架かる 淀屋橋。
江戸時代の初期に豪商の淀屋が架けたと言われているそうで、現在の淀屋橋は先ほどの大江橋と同じく御堂筋の整備にあわせて架け替えられたもの。こちらも国の重要文化財に指定されている立派な橋です。
淀屋橋を渡った先、御堂筋の西側に建つ超高層ビルは「淀屋橋ゲートタワー」という建物。Osaka Metro 御堂筋線・京阪本線の淀屋橋駅直結のこのビルは、今月 12 月に竣工予定という新しすぎるビルです。開業はまだ先だとは思いますが、地下 1 階から地上 2 階には様々なショップやレストランが入る予定だそう。また、11 階には一般開放される屋上庭園が整備されるとのことで、入れるようになったらぜひ一度訪れてみたいです。
橋を渡ってすぐのところにあるのが、今回の目的地である京阪電車・地下鉄御堂筋線の淀屋橋駅の出入口。たくさんの人々が途切れることなく出入りしていて、さすがは大都会といったところ。
途中で街頭調査で話しかけられたり、写真を撮ったりしながらの移動だったので、梅田を出発してから淀屋橋に到着するまでにかかった時間はおよそ 40 分ほど。普通に歩けば 20 分から 30 分ほどで移動できるのではないかと思います。梅田ダンジョンの攻略者なら、地下を通ってもっと早く移動できるかもしれません。
実はこの梅田と淀屋橋の間を歩く話は、2 年ほど前にこの「Hiratake Web」の日記に 投稿 しています。過去の投稿も読みながら今回の投稿を執筆していたのですが、前回とは逆方向に歩いているということもあり見えている景色が全然違うなと感じました。2 年前にはなかった建物が新しく増えているところも見られます。
普段はなるべく訪れたことのない場所へ散歩しに出かけていますが、たまには行ったことのある場所を歩いて街の変化を感じるのも面白いですかね。最後までお読みいただきありがとうございました。