日本三名園のひとつ兼六園へ行ってきた
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日本三名園のひとつである 石川県金沢市の兼六園へ行ってきました🌳 国の特別名勝にも指定されている兼六園は、江戸時代にこの地を治めた加賀藩の歴代藩主によって長い年月をかけて形づくられてきた大名庭園。そんな歴史ある金沢の兼六園へ行き、園内の景色を楽しんできました。
兼六園があるのは、北陸新幹線の主要駅である金沢駅からバスに乗って 10 分ほどの場所。過去に 金沢駅から兼六園までを歩いて移動した話 も投稿していますが、歩いての移動の場合は 40 分ほどです。
街を眺めながらの徒歩移動も楽しいですが、今回兼六園を訪れたのは冬の時期。全国でも屈指の年間降水日数を誇る北陸地方、その中でも特に天気が悪いのが冬です。奇跡的に晴れたりしないかなと半ば諦め気味に祈っていましたが、金沢を訪れたこの日の天気はやっぱり雨。今回はバスに乗車して兼六園まで向かいました。
金沢駅から兼六園へと向かうバスはたくさんありますが、今回は 北鉄バス に乗車して「兼六園下・金沢城」停留所で下車。北鉄バスは Suica や ICOCA などの交通系 IC カードには対応しておらず、北陸鉄道独自の IC カード乗車券「ICa(アイカ)」もしくはクレジットカードのタッチ決済か、現金での乗車となります。
私は出身が石川県で、たまに北鉄バスに乗車することがあったため ICa を持っており、今回はこちらを使用して乗車したのですが、乗車する人の大半が一度カードリーダーに Suica や ICOCA と思われるカードをかざし、使えないことに気付いて慌てて財布からクレジットカードを取り出すということをしていました。
そのクレジットカードのタッチ決済も 昨年春に導入されたばかりのサービス で、ICa しか使えないものだとばかり思っていた私は、今回兼六園までバスに乗車した際に結構驚きました。まだ金沢地区の路線バスでしか利用できないようなのですが、他の路線でも使えるようになったら ICa を返却しても良いかもですね(当然のことながら大阪では使えなくて一向に残高が減らないので…)。
バスを降りて、いかにも歴史がありそうな外観をした土産物店などが立ち並ぶ坂道を登っていきます。この日は気温も低く、天気も悪かったのであまり見かけませんでしたが、夏の暑い日や天気のいい日には、この辺りで売られている金箔の乗ったソフトクリームを食べている観光客をたくさん見かける印象です。
坂を登り終えると見えてくるのが、兼六園と金沢城公園を結ぶ橋。かつては百間堀という水堀があった場所に架けられている橋で、東側へと渡ると大名中最大の 102 万 5000 石を領した加賀藩藩主の居城跡に広がる 金沢城公園 へと続いています。
橋の前を通り、木製の「特別名勝 兼六園」の文字が書かれた看板が立てられた道へと入っていくと、茶店通りと呼ばれる、お食事やスイーツを楽しんだり、お土産を購入したりできるお店が並んでいるエリアが現れます。
雰囲気の良い茶店通りを歩いて、やってきたのは兼六園の「蓮池門口」という入口。本来であれば、兼六園の中へと入るには入園料 320 円の支払いが必要なのですが、訪れたこの日は 12 月 31 日の大晦日。兼六園では毎年年末年始に無料開園が行われており、今回の入園料はなんと無料。
年末年始の他には春の桜が開花する時期などにも無料開放がされており、園内は多くの石川県民や観光客で賑わいます。
蓮池門口から入って少し歩いたところにあるのが、高さ約 3.5m もあるという噴水。日本庭園では珍しいこの噴水は日本で最古の噴水であると言われており、兼六園のほぼ中心部に位置し園内で最も大きな池である霞ヶ池との高低差による自然の水圧で吹き上がっているのだとか。
そのため、霞ヶ池の水位の変化によって噴水の高さが変化するのだといいます。訪れたこの日の噴水の高さはやや低めな印象。パッと見では 3.5m はなさそうな気がしましたが…正確な高さは謎です。
園内を時計回りにぐるりと歩いていくと、見えてくるのが兼六園と聞いて多くの人が頭に思い浮かべるであろう景色です。霞ヶ池の北岸に設置されているのは 徽軫灯籠 という足が二股になっている灯籠。琴の糸を支える琴柱に似ていることからその名が付いたと言われています。
私が訪れたタイミングでは 徽軫灯籠 のすぐ隣に架かる小さな橋を渡ったり、近くで写真撮影をしたりするための列ができていましたが、思っていたよりも長さは短め。無料開園日なので大混雑を予想していたのですが、天気も悪く、雪が積もっているわけでもないからか比較的すぐに順番が来ました。
橋を渡って歩いた先にあるのは唐崎松という立派な松の木。加賀藩十三代藩主の前田斉泰が、琵琶湖の松の名所である唐崎から種子を取り寄せて育てたものだそう。冬ということでしっかりと雪吊りが施されており、この冬らしい光景を見るためにわざわざ天気の悪いこの時期に兼六園を訪れた私は、とても大満足です。
徽軫灯籠 の近くには、高台からの景色を眺めることができる眺望台という場所があり、金沢の市街地や正面に見える卯辰山、その向こうに広がる加賀平野などを一望できます。
この日は天気が悪く、またすぐ近くに地元のテレビ局と思われるテレビカメラらしきものを持った人たちがいたのですぐに移動してしまったのですが、河北潟や内灘砂丘、日本海や能登半島などもこの場所から眺めることができるそう。
すぐれた景観の代名詞「六勝」を兼ね備えているという理由からその名を与えられた兼六園。この眺望台は「宏大」「幽邃」「人力」「蒼古」「水泉」「眺望」の六勝のうちのひとつである「眺望」を味わうのにぴったりな場所となっています。
兼六園といえばの景色を楽しんだ後は、園内を散策。同じ日本三名園の岡山後楽園や偕楽園のような広さはありませんが、どこを切り取っても絵になる美しい景色がたくさんあります。これらの景色は季節ごとにその雰囲気を大きく変え、一年を通して訪れた人々に感動を与えてくれるのです。
学生時代、学校で兼六園の入園料が無料になる学生向けのパスが配られたということもあってちょいちょい足を運んでいたな、と思い出に浸りながら歩いていると、見える景色の全てが懐かしいような気持ちになります。
寒い中をうろうろと見て回ったので、他の場所へ移動する前に身体を温めようということで、園内にある 兼六亭 というお店で加賀棒茶とぜんざいをいただきました。加賀棒茶は、この石川の地で長年暮らした私にとっては懐かしい味。優しい香りと風味にホッとした気持ちになります。ぜんざいには金沢らしく金箔が散りばめられていました。お値段は 1,100 円、支払いには交通系 IC カードなどのキャッシュレス決済が利用可能でした。
景色が綺麗に見える窓際の席は埋まっていたものの、店内はそれほど混雑しておらず、案内されたストーブに近くて暖かい席でゆったりとした時間を過ごすことができました。
金沢の兼六園へ行ってきましたが、何度訪れても飽きない美しさに寒さも忘れて魅入ってしまいました。本当は雪が程よく積もって、空も青空が広がって…みたいな兼六園が見たいところですが、いつも天気が悪くて意外にもそこまで雪が積もらない金沢ではなかなか難しいところです。
これまでに 岡山後楽園 や 偕楽園 にも行ってきましたが、子供の頃や学生時代の思い出も込みで、やっぱり兼六園が一番好きだなと改めて思いました。また帰省の際などにフラっと訪れて園内を散策したいです。