唯一の東洋的な異人館「坂の上の異人館」へ行ってきた
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神戸北野異人館街で 唯一となる東洋的な異人館「坂の上の異人館」へ行ってきました🏔 周辺にはいかにも洋館といった外観の建物ばかりが集まっていますが、こちらは東洋風の建築の建物。外観が東洋風というだけではなく、館内のインテリアは明朝から清朝に至る中国の貴重な家具や調度品、美術品で統一されています。
JR・阪急・阪神・地下鉄・ポートライナーと多くの路線が集まる神戸最大の繁華街・三宮から歩いて 15 分、神戸北野異人館街に着いてからも急な坂道をよいしょよいしょと登っていった先にあるのが、今回訪れる「坂の上の異人館」という異人館です。
北野異人館街にある異人館の中ではかなり端のほうにあり、行くのが少し大変なこちらの建物。入口前の左右には「 螭首亀趺 」という、亀の形に 螭 (角の無い龍)の頭の形を刻んだ石碑の台石が設置されています。こちらの起源は中国で、先祖を守護する聖獣といわれ家を守ると伝えられているのだとか。
建てられたのは明治後期で、現在の日本の住宅でもよく見られる寄棟屋根のレトロな外観。魚の鱗のようなものが外壁にたくさん取り付けられています。入口の扉の周りは白色に塗られていて、この辺りはどことなく洋風っぽさを感じます。
建物内に置かれた家具や調度品、美術品はどれも明朝(1368~1615 年)から清朝(1616~1911 年)の中国のもの。曲線を描いた椅子や机の脚や肘掛け、花瓶の形状や色彩、壁に掛けられた水墨画など、東洋の華やかな雰囲気を堪能することができます。
「2026 年・春節の集い」というタイトルが付けられた食事会の様子を表現した展示では、邪気払いともいわれる赤のリネンがテーブルに置かれ、それ以外にも赤い花や置物などが見られます。
家具や壁に掛けられた人物画の雰囲気などから、遠く離れた国のものというよりは「中国のものっぽいな」ということを感じ取れるのは、同じ東洋の日本人だからなのでしょうか。アメリカやヨーロッパから訪れた人からしたら「アジアっぽい」くらいしか分からないとかあるのかも。
建物の外には「 桃花源 」と書かれた入口と、その左右に佇む狛犬の姿が。桃花源というのは一体何なのだろうかと調べてみると、中国の詩人 陶淵明 が書いたとされる「 桃花源記 」という伝奇小説に登場する桃源郷(古代中国の理想郷)のこと…らしい。この伝奇小説は桃源郷の語源となった作品なのだとか。
中には大きな壷のようなものと、そこへ繋がる小石が詰め込まれた細い溝。左右には小さい植木のようなものがあります。なんだか独特な雰囲気です。
神戸北野異人館街にある「坂の上の異人館」へ行ってきましたが、自分が住む日本のものではないとはいえ、同じ東洋の国の異人館ということで見慣れた感じがしてなんとなくホッとするというか、馴染みのある雰囲気が感じられました。細やかな装飾が施されている高価そうなものが並んでいて、どれも美しかったです。
また、同じ日に「坂の上の異人館」以外にも 3 つの異人館を訪れたのですが、それぞれ異なる展示内容と異なる魅力があり、どれも本当に見応えがありました。神戸北野異人館街にはまだまだ訪れたことのない異人館がたくさんあるので、休日などを利用して見に訪れたいです。