神戸市営地下鉄の中央市場前駅からハーバーランド駅までを歩く

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ひらたけ

先日、京阪神の一角である神戸を訪れた際に 神戸市営地下鉄の中央市場前駅からハーバーランド駅までの間を散歩してきました🚶 中央市場前駅とハーバーランド駅はどちらも神戸市営地下鉄の海岸線の駅で、地下鉄に乗ればわずか 1 分で移動することができます。そんな地下鉄の 1 区間をのんびり散歩してきました。


やってきたのは、神戸市営地下鉄海岸線の 中央市場前駅。地下にある改札を抜けて地上へと出ると、その名前の通り目の前には 神戸市中央卸売市場本場 という大きな施設があります。

大阪市内にある 東部市場前駅(とうぶしじょうまええき) の読み方につられて、実際に駅を訪れるまでずっと「ちゅうおうしじょうまえ」と読んでいたのですが、列車が到着するときのアナウンスや駅名標のローマ字表記を確認すると「ちゅうおういちばまえ」となっていました。じゃあ神戸市中央卸売市場の読みも「いちば」なのかな?と思いきや、Wikipedia には読みが「こうべしちゅうおうおろしうりしじょう」と書かれていました。どうして…。

そもそも「中央卸売市場」とは、私たちの毎日の食生活に決して欠かせない野菜や果実、鮮魚、肉などの生鮮食料品や、生活を潤す「花き(観賞用の植物全般のことらしい)」などを全国各地から集め、適正な価格をつけて安定的に消費者に供給するための施設。

中央卸売市場へと集められた食料品は、仲卸業者などを経由して街なかにあるスーパーマーケットへと運ばれていき、私たちの食卓へと並びます。なんとなく「こういう卸売市場というものがあるんだな~」というのは知っていましたが、調べてみて改めてこういった仕組みや多くの人々の手によって毎日の生活が支えられているのだなと思わされます。

神戸市には、東灘区にある青果・水産物・花きを扱う東部市場、長田区にある食肉を扱う西部市場、そして今回訪れた中央市場前駅の目の前にある「本場」という 3 つの中央卸売市場があります。兵庫区にある本場では青果と水産物を取り扱っているそうで、ウェブサイトにあるカレンダーを見てみると私が訪れた日も市場が開かれているようでした。

当然、フラっと訪れた人間が競りなどに参加することはできませんが、建物内には一般の方でも入ることのできる専門店や飲食店が並んでいるエリアもありました。主には市場で働く人向けのお店なのか、営業時間を見てみると早朝 4 時とか 5 時とかから営業しているお店が多いのが特徴的。

中央卸売市場本場周辺にはちらほらトラックなど大きな車両の姿も見られましたが、その数は少なめ。スーパーマーケットなどの営業開始時間に間に合うように品物を仕入れて、運んで、陳列して…とやらないといけないわけなので、もっと日が昇る前の早い時間が一番混雑して賑わう時間なのでしょう。

駅の周りには、中央卸売市場本場の他に イオンモール神戸南 という大型ショッピングセンターがあり、神戸の都心である三宮から少し離れているという立地を活かした敷地面積約 38,000㎡、駐車台数約 1,400 台という広大な面積を持つ商業施設となっています。神戸市内のイオンモールとしては、北区にある イオンモール神戸北 が敷地面積約 114,000㎡ と桁が違う広さではありますが都心からは距離があり、イオンモール神戸南は地下鉄の駅直結というアクセスの良さが魅力です。

そんなイオンモール周辺は、意外と自動車は少なめ。イオンモールというと、営業開始時間が近づくと駐車場に入るための渋滞が形成されるイメージ(地方出身者のイメージすぎる)なのですが、ちょうど営業開始となる 10 時時点では渋滞は見られず、12 時ちょい前頃の様子もそれなりに車は通り過ぎていくものの道路は詰まっている感じは全くありませんでした。

地下鉄の駅があるので公共交通機関を利用して訪れる人が多いのか、そもそも三宮やハーバーランド周辺にある大型商業施設に人が集まるのか、たまたま前を通りかかった日が空いていたのかは分かりませんが、自分の知っているイオンモールとはイメージが違ったので少し驚きました。

暑い中を歩いていくということでコンビニで冷たい飲み物を調達しつつ、ハーバーランド駅のある北へ向けて中央市場前駅を出発。中央卸売市場本場やイオンモール神戸南のあるエリアは、兵庫運河などの運河と大阪湾に囲まれていて島のようになっています。北へ歩き始めてすぐに見えてくるのは、そんな島を脱出するための「築島橋」という橋。

橋の上から東の方角を見ると、いくつもの船が浮かび海沿いには工場や倉庫が建ち並ぶ港町らしい景色が見られます。海の向こうに見えるのは完成当時は世界最大の人工島であったポートアイランドで、うっすらと見える煉瓦造りの建物は調べてみると 神戸学院大学 のポートアイランドキャンパスのよう。私は高専卒なので大学には進学していないのですが、こういうのを見るとオシャレな建物でのキャンパスライフに憧れのような気持ちが湧いてきます。

西側を見ると「築島水門」という水門があり、そこには「清盛ゆかりのまち兵庫」の文字と、時代劇のように昔の時代の衣装に身を包んだ俳優さんらしき方々の写真が描かれていました。この周辺はかつて「兵庫津」という港が置かれた場所で、今から千年以上も昔から日宋貿易、日明貿易と国内外との貿易の拠点として栄えてきた歴史があります。

近くには「兵庫県立兵庫津ミュージアム」という博物館があり、私もハーバーランド駅への移動を開始する前に 訪れた のですが、平安時代に武士として初めて太政大臣にまで上り詰めた平清盛が現在の神戸市兵庫区北部にあたる摂津国八部郡福原に別荘を構え隠棲し、私財を投じて荒れていた兵庫津(その当時は 大輪田泊(おおわだのとまり) と呼ばれていた)を改修したとされているそう。

その後、それまで博多で行われていた中国・宋朝との日宋貿易を兵庫津で行い、港の繁栄の礎を築きました。そんな出来事があり、この地は平清盛と深い関係がある「清盛ゆかりのまち」というわけですね。

築島橋を渡り、港らしい倉庫のような建物と 3~5 階建ての集合住宅が入り混じる「高松線」という道路沿いを歩いていきます。30 度超えの暑さの中を北上すると、見えてきたのは道路が複雑に交差する交差点。

中央市場前駅から歩いてきた高松線と、北西のほうから伸びてきた大通り、そしてその間を通る国道 2 号、さらには細い道がいくつか分岐しており、上を歩道橋や阪神高速 3 号神戸線の高架が通っていることも全体像を把握する難易度を上げています。高速道路の入口もあるようで、その複雑さから交通事故多発地点となっているようです。

ハーバーランド駅方面へ歩いていく途中で歩道橋の上から道路を覗いてみると、大通りということで多くの車が次から次へと流れていました。三宮・大阪方面も車は多かったですが、しばらく観察した感じだと明石・姫路方面のほうが交通量が多い印象。訪れたのが 3 連休の初日だったので、大阪や神戸から遠方へ出かける人が多かったのでしょうか。

西側からは JR の線路が合流。東京から続いてきた東海道本線は、この先にある 神戸駅 で終わり山陽本線と名前を変えて姫路方面へと続いていきます。このあたりまで来ると、真夏日ではありますが歩道を歩いている人もあちこちに見られるようになり、周囲から暑い日にわざわざ外を歩く変人という目を向けられなくなります。

線路横の広い歩道を進んでいき、ようやく神戸市営地下鉄海岸線の ハーバーランド駅 へ到着。神戸屈指の観光エリア 神戸ハーバーランド の最寄り駅で、地上には JR 神戸駅があるほか、西側には阪急・阪神・山陽電車の列車が乗り入れる高速神戸駅があり、各線との乗り換え駅にもなっています。


神戸市営地下鉄海岸線の中央市場前駅からハーバーランド駅までを歩いて移動してみましたが、神戸市中央卸売市場本場という大きな施設が置かれ、巨大なイオンモールもある郊外感漂うエリアから、1 駅分を歩いていくだけで徐々に背の高いマンションやビルが建ち並ぶ都会的な景色へと移り変わっていったのが面白かったです。港町である神戸ならではの体験ですかね。

移動にかかった時間はおよそ 20 分ほど。地下鉄の 1 区間なのでもう少し短い時間で移動できるかなと思っていたのですが、意外と時間がかかったなという印象。気温が 30 度を超える暑い日に歩くには結構長くて大変でした。おつかれさまでした。