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石川県の季節の和菓子について書く

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ひらたけ

はてなブログユーザではないですが、はてなブログの「今週のお題」に従って記事を書いてみようと思います。

今週のお題は 「これって私の地元だけですか」 。住んでいたときはわからなかったけれど、故郷を離れてから「全国にあるものじゃなかったんだなあ」みたいなことってあるよね、というテーマっぽい。というわけで、現在大阪に住んでいる私が、実家がある石川県のことを書いてみようと思います。


みなさんは 「福梅」や「氷室饅頭」をご存知でしょうか?

どちらも主に石川県で食べられている季節の和菓子で、福梅はお正月、氷室饅頭は 7 月 1 日に県内の多くの和菓子屋さんで販売されています。 特定の時期にしか出ないので他の地域のかたは知らない場合が多いのでは? と思います。

福梅は梅の花の形をした最中(もなか) で、砂糖がまぶされたやや硬めな皮の中に練られたあんこが入っているものです。江戸時代、大名中最大の石高であった加賀藩の藩主・前田家の家紋「加賀梅鉢(剣梅鉢)」を模したもので、歴史のある和菓子です。

桃色と白色のものが一般的で、和菓子屋さんだけでなくスーパーマーケットやコンビニでも見かけるくらいよく食べられているものなのですが、大阪に来てから見たことはありません。

氷室饅頭は丸い形をした酒饅頭 で、ふっかふかの皮のなかにあんこが入っています。こちらも江戸時代から伝わるもので、毎年 7 月 1 日は氷室の日としてこの氷室饅頭が食べられています。氷室の日が一体何なのかはよくしらないですけど…。

小中学校の給食にも登場し、余った氷室饅頭を得るために開催されたじゃんけん大会が大賑わいだったのを覚えています。

年末年始には帰省をしているので、福梅はそのときに食べたり、勤めている会社へ持っていく用に買ったりしているのですが、氷室饅頭はどうにもならなくて何年も食べていません。

オンラインショップ等で購入することはできるのですが、個人的に和菓子屋さんに行くのが好きなので、なんかこう、違うというか。あと、消費期限が短いのでひとりで買うとさすがにしんどい。

実家にいたとき毎年楽しみにしていたものが、大阪にきてからは入手することすらできなくなり、なおさら恋しいなあというお気持ち。大阪に来たばかりの頃、氷室饅頭を探しても見つからないことには驚きました。


来年はどっちも食べたいなあ。