電車に乗って最北の無人駅である抜海駅へ行ってきた
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日本最北端にある駅は稚内駅から 2 駅、JR 宗谷本線にある 最北の無人駅である抜海駅へ行ってきました🚉 抜海駅は最北の無人駅というだけでなく最北の木造駅舎でもあるそうで、全国各地にある秘境駅の中で最も北にある 最北の秘境駅 と呼ばれることもあるそう。
やってきたのは宗谷本線の終点、稚内駅。自動券売機で抜海駅までの往復の乗車券を購入し、各駅に停車する普通列車を待ちます。
稚内を出発する宗谷本線の列車は非常に少なく、旭川や札幌へ向かう特急列車を除くと朝 5 時台と 10 時台、夜 18 時台と 20 時台にそれぞれ 1 本ずつあるのみ。今回は 10 時半頃に稚内駅を出発する名寄行きの普通列車に乗車 しました。
駅のホームへとやってきた列車は 1 両編成のなかなか年季の入ったもの。乗客はほとんどいないのかと思いきや意外と多く、20 名くらいは居たと思います。その多くが立派なカメラを首から下げていたり、大きなカバンを持っていたりしていたので、地域住民の方の利用自体はあまり多くなさそうです。
定刻になり、列車は稚内駅を出発。お隣の南稚内駅を出ると、そこからは北海道の大自然の中をうねうねと走っていきます。
途中の海沿いの区間では車窓から利尻富士が見え、多くの乗客がカメラで撮影をされていました。このあたりでは列車が明らかにスピードを落として走行していて、観光で来られた方に向けてサービスしているのかなという感じがしました。利尻島とか礼文島もいつか行ってみたいね。
稚内駅を出発してからおよそ 20 分ほど。列車は 最北の無人駅である抜海駅に到着 しました。なんとも趣のある木造の駅舎。開業は 1924 年の 6 月だそうで、ちょうど今年で 100 周年を迎えます。
1 日の平均乗降人員が 2 名ほどと聞いていましたが、私を含め 10 人以上の乗客がこの抜海駅で下車 していました。100 周年を迎えるからなのか、この抜海駅が廃止になるかもというような報道があったからなのかは分かりませんが、かなり賑わっていました。
次に抜海駅へ稚内方面へ戻る列車がやってくるのは 1 時間後。周辺にゆっくりできるカフェのようなものがあるはずもなく、大自然が広がるのみ。時間があったので、駅から歩いて海の方へと向かってみました。
どこまでも広がる草原に、何の花かは分かんないけど咲いている黄色い花。眼前に広がる北海道の雄大な大自然を眺めながら、なんかやたらチクチクする草がいっぱい生えている歩道を歩いていきます。
10 分ほど歩くと、海沿いをとおる北海道道 106 号稚内天塩線に出ました。小樽市から稚内市までの海岸線ルート「オロロンライン」の最北端区間だそう。南側を見ると、海の向こうに利尻富士の姿がありました。景色を見ながらドライブとかすると気持ちが良さそう。私まったく車を運転できないペーパードライバーだけど…。
一応この周辺の海沿いのあたりも利尻礼文サロベツ国立公園のエリアっぽい。
稚内へ戻る列車に乗り遅れると大変なことになってしまうので、早めに駅へと帰還しました。駅舎もなかなか歴史を感じる見た目ですが、駅名の書かれた看板もなかなかに雰囲気がある感じ。南稚内と反対側の隣駅は「勇知駅」というらしい。
無人駅ということで、長時間滞在できる楽しい駅というわけではありませんが、景色も良く、大自然を感じられてよかったです。あと、列車に乗り損ねたらやばいというスリルも感じられました。