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安治川の河底を通る安治川隧道を歩いてきた

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ひらたけ

大阪市の此花区と西区の間あたりを流れる、安治川と呼ばれる旧淀川の下流。その 安治川の河底を通るトンネルがある と聞いて、歩きに行ってきました。昭和 19 年に完成したという安治川隧道は、現在では歩行者と自転車のみが通行できるトンネルですが、昔は自動車も通ることのできるトンネルだったそう。

安治川隧道があるのは、地下鉄中央線と阪神なんば線が通る九条駅から北へ 10 分ほど、JR 大阪環状線・ゆめ咲線と阪神なんば線が通る西九条駅から南へ 5 分ほど歩いた場所。今回私は、南側の九条駅側から向いました。

安治川隧道の写真

キララ九条商店街というアーケード商店街を抜けた先に見えてきたのは、なかなか歴史を感じる見た目の建物。むかし自動車が通行可だったときの名残と思われる大きなエレベーターらしきものと、その上に取り付けられた右から左へ書かれた「安治川隧道」という看板。

自動車用と思われる、現在は動いていない 2 基のエレベーターの隣には、現在も動いている歩行者と自転車用のエレベーターがあり、そのさらに隣には河底へと降りる薄暗い階段があります。

源兵衛渡交差点の写真

安治川隧道の南側にある交差点には「源兵衛渡」という看板が取り付けられていました。その名前の通り、安治川隧道ができる前までは船によって人を対岸まで運ぶ「渡し」があった模様。

トンネルの上にある高架は阪神なんば線の線路で、歩行者が通ることはできません。

安治川隧道の写真

さっそく階段を降りて、安治川の河底を歩いて対岸へと向かいます。階段や河底の通路は細く狭く、2 人で並んで歩くと反対側から歩いてきた人とはすれ違えないかな、といった感じ。

安治川隧道の利用者は思っていたよりもかなり多く、時間帯にもよるかもしれませんが私が訪れたタイミングでは大半が自転車での利用でした。自転車も載せられる広めのエレベーターは常に満員状態。扉の前で待つ人が多く見られました。

安治川隧道の写真

階段の上り下りはやや大変ではありますが、河底のトンネル部分はそれほど距離はないので 5 分もあれば対岸の地上に出られる感じでした。

トンネルの上を通っている阪神なんば線を利用して移動するのも良いですが、川の底を通る珍しいトンネルを歩いて渡るのもたまには良いのではないでしょうか。夜に歩くのはちょっと怖い気もするけれども…。