岡山県立博物館へ岡山県の歴史を学びに行く
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岡山の歴史や文化について学ぶことのできる、岡山県の県庁所在地である岡山市にある 岡山県立博物館へ行ってきました🌳 日本三名園のひとつ、後楽園の正門の前にある県立の歴史博物館で、原始・古代から近世に至るまでの文化遺産を中心に収集保存して後世に伝える施設です。
場所は後楽園の正門のすぐ近く、正門から後楽園と反対側を向くと正面に見える位置にあります。入館料は 250 円となっていますが、後楽園と岡山県立博物館がセットになったチケットが販売されており、こちらを購入すると少しお得に中へ入ることができます。
建物は 2 階建てで、第 1 展示室から第 4 展示室に分かれて展示がされていました。展示の撮影については、一部個別に撮影禁止と書かれているものと、第 4 展示室で行われているテーマ展「岡山の至宝 - 正宗文庫の輝き」を除けば撮っても大丈夫ということでした。
1 階にある第 1 展示室と第 2 展示室では「古代吉備の世界」ということで、かつて吉備国と呼ばれた岡山県周辺の歴史についての展示がされていました。
吉備国は北九州や近畿地方と共に早くから文明が花開いた地で、多くの文化財が残されているそう。私は関西に住んでいる人間なので「古墳」と聞くと奈良や堺を思い浮かべてしまいますが、岡山でも各地に古墳が築かれており、それらから出てきたと思われる埴輪や鏡などが並べられています。
展示の内容は古代日本から徐々に時代が進んでいき、室町時代や江戸時代などの展示へ。展示室内には高瀬舟という大きな船が置かれていました。岡山を流れる吉井川・旭川・高梁川の三大河川流域で、人や物資を運ぶ手段としてこの高瀬舟がたくさん航行していたそう。
続いては 2 階の第 3 展示室と第 4 展示室へ。第 4 展示室からしか入ることができないようになっていたので、そちらの展示である「岡山の至宝 - 正宗文庫の輝き」から見ることに。
正宗文庫というのは、現在の備前市出身の正宗敦夫という国文学者・歌人が収集した古典籍・文書・短冊類を中心として設立されたものだそう。私には難しくて読めない文字が書かれた書物や、絵が描かれたものなど歴史を感じる展示がされていました。
第 3 展示室では、岡山県備前市を中心とした地域で生産が続いてきたやきものである備前焼が展示されていました。今から 800 年以上前の平安時代の終わり頃に生産が始まったそうで、釉薬を使わず絵付けもしないというシンプルなやきもの。
展示室の中央には腰の高さほどもある茶色くて大きな甕のようなものが複数置かれていました。
また、第 3 展示室には備前焼だけでなく刀の展示もされていました。何気に刀って展示されているものを見るのは初めてな気がして、これが刀か…となりました。すごい。
岡山県立博物館へ岡山の歴史を学びに行きましたが、個人的に「岡山の歴史」と聞いて、古墳から出土したモノが展示されているというのは想像しておらず、展示内容の年代の幅の広さにかなり驚かされました。岡山についてちょっと詳しくなれた気がします。