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京都にある京都国立博物館の庭園へ行ってきた

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ひらたけ

京阪七条駅の近くにある博物館 京都国立博物館の庭園へ行ってきました🏛 今回訪れた 京都国立博物館 は、明治 30 年に開館した 100 年以上の長い歴史をもつ博物館。その構内には貴重な文化財の収集・保存・研究・展示を行う建物のほか、東西にある季節の花が楽しめる庭園など様々な屋外展示があります。

私が京都国立博物館を訪れた日は、残念ながら 特別展の展示作業等のため展示室が閉館中 となっていました。展示室には入ることはできないけれど 庭園には入ることができる ということで、京都国立博物館の敷地内をうろうろと散策してきました。


鴨川に架かる七条大橋の東側に位置する、京阪電車の七条駅から東へ歩くこと 7 分ほど。見えてきたのは「京都国立博物館」と書かれた看板と、敷地を囲うように築かれた煉瓦塀。

京都国立博物館の煉瓦塀の写真

こちらは大変歴史のある煉瓦塀だそうで、完成したのは明治 28 年のこと。初期洋風建築と言われる建築物の代表的な遺構で、「旧帝国京都博物館」として重要文化財に指定されているそう。

洋風な建物といえばで思い浮かべる建築物そのものみたいな見た目をした塀の上からは、花を咲かせた桜の木の枝が顔をのぞかせています。天気はうっすら灰色の雲が全体を覆っているような空模様。京都のような歴史ある街と曇り空の組み合わせというのはどこか儚げで、過去に思いを馳せるにはうってつけだなあと個人的には思う次第です。

京都国立博物館の写真

煉瓦塀を辿っていくと、見えてきたのは先程までとは雰囲気がガラッと変わってモダンな空間。こちらが京都国立博物館の南門で、庭園へはここから入ることになります。

先述の通り、訪れたタイミングでは展示室が閉館中のため「庭園のみ」のチケットだけが販売されていて、そちらを窓口にて購入。お値段は 300 円という、庭園だけとはいえ驚きの安さ。クレジットカードや交通系 IC カード、PayPay などのコード決済と、各種キャッシュレス決済にも対応しています。

準備中の特別展は、大阪・関西万博の開催を記念した「日本、美のるつぼ―異文化交流の軌跡―」というものだそう。気になる。

京都国立博物館の明治古都館とロダン作「考える人」像の写真

入り口でチケットを渡して、切り取られた半券を受け取りさっそく京都国立博物館の庭園の中へ。建物内は撮影禁止のようですが、チケット購入時にお聞きしたところ庭園は撮影 OK とのことだったので、スマホを手に構内をぶらぶらと散策。

まず最初に目につくのは、大きな煉瓦造りの建物。こちらは 明治古都館という建物 で、明治 28 年竣工の旧帝国京都博物館本館。耐震診断の結果、大地震の際に煉瓦壁体が破損する可能性が高いという評価を受けたというこの明治古都館は、現在改修工事に向けた調査を行なっているため館内で展示を行なっていないそう。

通常非公開となっている明治古都館ですが、今年 2025 年の 4 月 29 日から 5 月 6 日までのゴールデンウィーク期間中は特別に公開されるとのこと。気になるけれど、連休中だしとんでもなく混みそうだな…というお気持ち。

京都国立博物館の表門と明治古都館の写真

明治古都館から通路を挟んだ反対側には、中央に噴水がある広場があります。いくつかのベンチが用意されていて、座ってのんびりと休憩されている方もいらっしゃいました。訪れたタイミングが良かったのか、庭園のみの公開となっている時期だからなのか、構内に人はまばら。噴水から聞こえる水の音を聞きながら、そばのベンチに座って景色を眺めてぼんやりするのには最高の条件が揃っています。

噴水のすぐ隣に展示されているのは、かの有名な「考える人」像。フランスの彫刻家・ロダンの作で、この京都国立博物館にあるのは 世界に 21 体あるとされているオリジナルのうちの 1 体 だそう。

明治古都館から「考える人」像と噴水の横を通って歩いた先にあるのは、京都国立博物館の正門。後ろを振り返ると、正門からは噴水と「考える人」像、そして明治古都館が綺麗に一直線に並んでいる姿を見ることができます。正門の両側にはドーム型の屋根が付いた建物があり、こちらは開館当時の札売場。この正門や札売場、そして明治古都館も、京阪電車の七条駅から歩いてくる途中に見た煉瓦塀とともに重要文化財に指定されています。

京都国立博物館の平成知新館の写真

正門から再び中へと入り、噴水と「考える人」像の横を通って、チケットを見せて入ってきた南門から真っ直ぐ続く通路へと戻ります。この博物館の南門から北へとのびる通路の先にあるのが 平成知新館というモダンな外観の建物 です。

2014 年にオープンした平成知新館は、博物館のコレクションを中心に展示する建物としてつくられたもの。文化財の「保存」と「公開」という使命を達成するため、様々な最新の技術が導入されているそう。

中へ入ることはできませんでしたが、建物自体がまるで美術品みたいでずっと眺めていられるよう。建物の入り口付近から西側を見ると、遠くに ニデック京都タワー の姿も見えます。

京都国立博物館の西の庭内にある五条大橋の橋脚・橋桁と三条大橋の橋脚の写真

京都国立博物館の構内には、東西にそれぞれ「西の庭」「東の庭」という庭があり、季節の花を楽しめるようになっています。訪れたのが春ということで、植えられた桜の木は綺麗な花を咲かせていました。

草花を眺めるだけでなく、庭園内には様々な展示も。近くを流れる鴨川に架けられた五条大橋と三条大橋の橋脚や橋桁、奈良にある東大寺大仏殿の国宝「金剛八角燈籠」の複製など。平成知新館の中に入ることはできなかったけれど、こうして数多くの展示を見ることができます。

京都国立博物館の東の庭へと続く階段の写真

明治古都館の横をぐるりとまわって進んだ先にあるのが東の庭。数多くの石像が配置されていて、これらは朝鮮時代につくられたものだそう。こちらにもいくつかのベンチが設置されていて、座って休憩をされている方の姿が見られました。

前田珈琲京博店の「京都産瑞穂たまごで作ったふわふわ玉子サンド」とカフェラテの写真

構内をうろうろと散策した後、入り口近くのカフェ「前田珈琲 京博店」にお邪魔しました。飲み物だけ注文するつもりだったのですが、メニューを見て美味しそうだったたまごサンドをつい頼んでしまいました。この「京都産瑞穂たまごで作ったふわふわ玉子サンド」は、いくつかある前田珈琲の店舗の中で京博店限定のメニューだそう。お値段はカフェラテと合わせて 1,450 円。

なんとなく、京都といえばたまごサンド、というイメージが私の中にあります。分厚いたまごが入ったたまごサンド。パンに挟まれたたまごはふわふわとろとろで、キュウリの食感との組み合わせが楽しい一品。ちょっぴりピリリと辛さを感じるのは、パンに塗られたソースでしょうか。「つい注文しちゃった」にしては量が多かったですが、それでもぺろりと平らげてしまうくらいには美味しかったです。


京都国立博物館へ行ってきましたが、観光客であふれる京都にしては人が少なく、落ち着いた時間を過ごすことができて良かったです。次は庭園だけでなく、建物内で展示が行われているタイミングに訪れたいところです。