駅名がカッコいい阪急宝塚線の雲雀丘花屋敷駅へ行ってきた
- 投稿した日
- 更新した日
- 書いたひと
- ひらたけ
兵庫県宝塚市と川西市にまたがる、阪急宝塚線の 雲雀丘花屋敷駅へ行ってきました🚉 大阪梅田駅と宝塚駅を結ぶ 阪急電鉄 の宝塚線には、この 雲雀丘花屋敷駅行きの普通列車が運行 されており、その字面の圧倒的な「つよそう」感から非常に気になっていました。
漢字の並びもカッコいいですが、読み方も「ひばりがおかはなやしき」と最強の読み。そんな超カッコいい名前の駅周辺には一体何があるのか…。というわけで、列車に乗って阪急 雲雀丘花屋敷駅 まで行ってきました。
雲雀丘花屋敷駅へは、大阪梅田駅から阪急宝塚線の雲雀丘花屋敷行き普通列車で 29 分。豊中駅から各駅に停車する 急行列車に乗車すれば 23 分 で訪れることができます。平日のラッシュ時には 1 時間に 8 本もの雲雀丘花屋敷行きの列車が出ています。
今回は急行列車に乗車しましたが、駅に到着するとホームの向かい側には行き先表示に「雲雀丘花屋敷」と書かれた普通列車の姿がありました。行き先表示をよく見てみると、雲雀丘花屋敷の「雲」の字と「花」の字が大きく書かれていて、下に書かれたローマ字表記も「Hibarigaoka-hanayashiki」と区切られています。
最初にも少し触れましたが、この雲雀丘花屋敷駅は宝塚市と川西市にまたがっています。宝塚市側が「宝塚市雲雀丘」、川西市側が「川西市花屋敷」という地名。もともとは 「雲雀丘駅」と「花屋敷駅」という 2 つの駅が存在していた そうで、この 2 つが合併してできたのが現在の雲雀丘花屋敷駅だそう。
統合後の駅の場所をめぐり、互いに自分たちの自治体に近い位置に駅を設置したい雲雀丘側と花屋敷側とで争いが勃発。最終的には それぞれの自治会長がジャンケンで決戦 し、現在の雲雀丘寄りの場所に決まったのだそう。
そんなドラマが繰り広げられて生まれた雲雀丘花屋敷駅は、1961 年の開業から 64 年が経過しています。メインの出口と思われる西改札口から外へ出て振り返ると、その駅舎の外観はその長い年月を感じさせるもの。駅の中にはお店などはありませんが、西口の改札を出てすぐのところにコンビニがあります。
雲雀丘花屋敷駅の改札口は、今回通った西改札口のほかに東改札口と南改札口があり、この 2 つは花屋敷側に存在しています。また、駅の構内図によると「学生専用口」という一般の人が通ることのできない出口も存在。駅の南西には 雲雀丘学園中学校・高等学校 という学校があり、こちらの学校内に直結しているのだそう。
西改札口を出て右手側には地下へと続く階段があり、その先に続く線路の下をくぐる地下通路を抜けると駅の南側へと抜けることができるようになっています。
地下通路を抜けた先の南側のエリアを少し歩いてみたのですが、細い道が微妙にカーブを描きながら入り組んでいて、今自分がどの方角を向いているのかが分からなくなる状態に。別の場所へと行こうと思っていたのに、地図を見ながら歩いていたら元の通ってきた地下通路の場所に戻ってきてしまいました。不思議だ。
気を取り直して、再び雲雀丘花屋敷駅の北側へ。駅を出てすぐの場所には周辺の案内図が掲示されていて、雲雀丘・花屋敷エリアにあるお寺や神社などの場所が示されています。なんだか特徴的だなと思ったのは、地図にわざわざ階段のマークが描かれていること。ご高齢の方へ向けた配慮でしょうか。
そして駅の近くに 3 つほど描かれているのは、凡例に「都市景観形成建築物等」と書かれたマーク。せっかくなので、駅から一番近い位置にある「旧安田邸」という場所まで歩いてみることに。
歩いていくと感じるのは、道の左右に立ち並ぶ建物がことごとく高級感ある大きなお屋敷であること。まさに高級住宅街といった雰囲気で、なんとなくで散歩しに訪れた私の場違い感がすごい。近くにあるお店も、周辺の雰囲気に合った小ぢんまりとしたオシャレなものばかり。
山が近いということで、道は坂道が多め。先ほど歩いた駅の南側と同様にうねうねとしている細い道が続いています。道路沿いや立ち並ぶ家の敷地には緑が多く、なんだか心が安らぐよう。
駅から少し歩いて見えてきたのは、なんだか古い…趣のある見た目の大きな洋館。こちらが駅前の案内図で「旧安田邸」と書かれていた建物で、どうやら長年の放置によって建物が劣化し「お化け屋敷」と呼ばれることもあるようです。
訪れた時点では中へ立ち入ることはできませんでしたが、入り口近くに「この建物は蘇ります!」と書かれた張り紙が掲示されていて、再生のためのプロジェクトが動いているようです。我が国最古のクイーンアン様式の木造建築として復活…と書かれていたので、もしかするともっと近くで建物を見ることができる日が来るのかも。
駅名に惹かれて雲雀丘花屋敷駅を訪れましたが、名前に負けないくらいのつよそうなお屋敷が立ち並び、ドキドキしつつも普段訪れることのない雰囲気の街を歩くことができて良かったです。今回は訪れることのできなかった、地図に描かれた残り 2 つの「都市景観形成建築物等」の場所にもいつか行ってみたいです。